出荷前の大切な検査を行う。常に疑い、不適合品を見逃さない
安達が所属する品質管理室は工場で作られた製造品を検査する部署。品質管理室にいる35人が分担し、工場で作られる製品の検査業務を行っています。
「製品すべてに規格がついているので、品質管理室ではその規格に適合しているかどうかを検査し、出荷できるかを判断しています。私が現在、主に担当している製品はアセプティックラインで作られるフルーツソースやデザートソースなどです。
フルーツのフレッシュな風味を残したまま製品化できるのがアセプティックラインの強みです。リーダーも含めて今は5人のチームで日々、検査を担当しています」
また、工場によって製造製品が異なり、安達が担当するものの他にもカラメルなどの着色料製品、粉末製品、レトルト製品、液体製品とそれぞれの製品ごとに工場が分かれて存在し、それぞれに担当しているチームがいます。
2013年の入社以来、10年以上にわたり品質管理室での業務に携わる安達。取り扱う製造製品は変わりながらも、共通して常に「疑う」ことを第一に検査しています。
「ジョブローテーションにより1〜2年周期で担当する製品が変わり、製品によって検査内容がまったく異なりますが、品質管理をする上で共通する大切なことは『嘘をつかない』ことと『疑う』ことです。そもそも工場から上がってくる製品は、ほぼ合格品です。その中にごく稀に不適合品が含まれているわけで、それを見逃さないことが私たちの仕事です」
安達は今の部署でのやりがいについてこう語ります。
「私は11年目となる身ですが、まだまだ担当したことがない製品もたくさんありますし、年齢的にも実は部署の中ではまだ下から数えて3番目と、未熟なところもあります。今はこの部署で経験を積み、将来、私がチームリーダーになったときに一緒に働いてくれるような、若いメンバーが入ってきてくれるとうれしいなと思っています」
自分の感覚が試される、緊張の「官能試験」。気負わず、少しの違和感も発信
安達は学生時代、短期大学に通い栄養士の資格を取得。学校のキャリアセンターで池田糖化工業(以下、池田糖化)を勧められたことをきっかけに、入社試験を受けました。
「キャリアセンターで同じ学校の先輩が入社していることや、働きやすさという点での魅力も聞き、興味を持ちました。私が通っていた学校の卒業生は栄養士として働くことが多く自分もその道を考えていたのですが、働きやすさの面でも池田糖化を知って惹かれましたね。会社説明会で社員の人の雰囲気がよかったのも印象に残っています」
募集要項に記載があった「開発」や「品質管理」という職種を見て、当初安達が興味を抱いていたのは「開発」。実際に配属されたのは品質管理室でしたが、業務に携わる中で品質管理の楽しさを実感したと語ります。
「味やにおいを確認する官能検査を含む検査項目がこんなにも多岐にわたるのかと驚きました。品質管理室には細菌検査部門と理化学検査部門の2つがあり、私が所属する理化学検査部門では水分値や塩分値などの検査や官能検査を実施します。そこで世に出回っている食べ物は多種多様な検査をクリアしないと流通しないことを目の当たりにし、おもしろいと感じました」
入社試験では官能試験があり、味を判別できることが品質管理の業務には不可欠。11年目となる今も、官能検査は安達が緊張する業務のひとつです。
「はじめて作る製品の場合、開発の試作品と比べて風味の違いを確認します。2回目以降は以前に製造した合格品と比較し、問題がないことを確認します。多くの場合は合格ですが、稀に合格品と比較したときに違和感を覚えることがあるんですね。風味に異常が出る理由はさまざまありますが、変な臭いではなくても程度の差で不合格となることもあり、とても難しいです」
自分の感覚が試される、緊張の官能検査。ただし、その不安は自分だけが背負っているわけではない、と話します。
「不安であれば、リーダーに相談します。何が違うかを言葉にすることができなくても『何かが違う気がする』という小さなレベルも伝えるようにしています。不適合品をそのまま合格としてしまうよりも、他の人にチェックしてもらい、問題ないかどうか確認を重ねて次に進むことが重要です」
休日希望も伝えやすく、ほぼ定時に帰宅。ストレスなく働ける環境
働く上で、もうひとつ安達が緊張するタイミングが「引き継ぎ」。自分が新しいことを覚えるのは前向きに努力できるものの、次の後任者に引き継ぐ状況では責任を感じると言います。
「1〜2年で担当が変わりますが、後任者に同じ水準で仕事を引き継ぐことが大切です。引き継ぎ期間は、年度始めに1〜2週間ほど取られています。次の人に引き継ぐときは不安もありますが、人に教えることにより身につくこともあります。自分の成長にもつながるので、とても大切な機会だと考えています」
引き継ぎは自分より若い年齢の人へ引き継ぐこともあれば、先輩へと引き継ぐことも。年齢は関係なく、引き継ぎ業務は発生します。
「たとえば数年前に同じ担当をした場合、次に同じようにできるかと言うと、そうではありません。何年か経つと扱う製品も変わり、方法も変わりますから」
お客様へと製品が届く前の最後の砦として大切な、品質管理業務。年々機械による自動化が進む中、人の手でなければできない作業も多くあります。責任のある仕事ですが、働きやすい社内環境が安達の働くモチベーションを後押ししていると言います。
「現在の部署は30人以上が女性で、ほかの部署と比べても女性の割合が多く、とても働きやすいです。主婦や子育て中の社員も多く、子育て中の方も休みやすい環境です。私は現在結婚していませんが、独身だからといって仕事の負担が増えるかと言うと、そういったわけでもありません。休日の希望を申請しやすいこと、ほぼ定時で帰宅できることも、働きやすいと思う理由です」
入社前の会社説明会でも、話しやすい雰囲気を感じていた安達。今も仕事の相談からざっくばらんな話まで、円滑なコミュニケーションが図れています。
「ベテランの方ばかりなので安心しています。官能検査など一定の緊張を感じる業務があっても、小さな違和感を躊躇なく話せる環境です。私だけではなく、皆さんも働きやすいからずっと働き続けているのかな、と思いますね」
尊敬できる、今のチームリーダーのような人材をめざす
分析室での仕事にやりがいを感じ働き続けてきた安達の強みは、本人曰く「要領の良さ」。自分の長所を活かせる業務だと感じています。
「検査業務では段取りが大切です。製造トラブルで予定していた作業がストップすることもありますが、そういった場合の仕事の組み替えも、段取りをしっかりしているとスムーズに行うことができます。たとえば同じ分析機械を別の人が使っている場合、待っているよりも臨機応変に順序を変えて対応することが大切です」
今後もまだ経験していない製品を担当し、分析室の仕事全体を俯瞰して理解することが当面の目標。
「今の自分は担当の仕事を遂行することで精一杯ですが、それだけではない視点も持てるようになれたら良いなと思います」
そしてめざしたいロールモデルが、近くにいると話します。
「現在のチームリーダーは頼りになり、とても尊敬しています。23年目を迎える女性で、さまざまな製品を担当し、チームリーダーを長く経験されている人です。自身で判断できること、判断が難しいことへの迅速かつ的確な対応ができること、さらに上の上長からの指示の実行スピードも速い。相談がしやすい人柄でもあり、彼女のようなチームリーダーになりたいです」
これから一緒に働きたいと思うのは、最初から特別な能力を持った人ではなく、「努力ができる人」。
「素直で、コツコツ、真面目に頑張れる人と、ぜひ一緒に働きたいです。1年目から難しいことは頼まず、難易度が低い仕事から始めて徐々に責任が伴うような仕事を増やしていくので、気負う必要もありません。一生懸命やっているかどうかは働いている姿を見るとわかるので、『頑張ろう』という気持ちがあれば大丈夫です。
すべき仕事はたくさんあるので、『新しいことを覚えよう』『できることを増やそう』といった前向きな気持ちで取り組んでもらえるとうれしいですね」
時にはトラブルがあっても助け合える環境で、責任感を持って品質管理に取り組む安達。先輩社員が作ってきた働きやすい雰囲気を受け継ぎつつ、これからも大切な商品の品質を守り続けます。
※ 記載内容は2024年1月時点のものです
