カンボジアで生まれ育ち、日本の大学・大学院を卒業後、2008年に日本ヒューレット・パッカード(以下、HPE)に新卒で入社したティダー・ピット。現在は在、主にインフラ案件のプロジェクトマネジメントやHPE製品の設計や構築などのデリバリーを担当している。カンボジア出身の第一線で活躍するエンジニアとして、HPEで働くことの魅力について伺いました。
日本に憧れ日本の大学に入学し、そのまま日本での就職を決意。入社の決め手となったHPEの社風
――HPEに入社しようと思った理由を教えてください。
現在入社16年目になりますが、入社を決めた理由の一つはHPEの社風でした。会社の雰囲気、説明会で人事担当や面接担当の方が優しかったこと、ダイバーシティの考え方などが心に残り、内定結果を心待ちにしていたことを覚えています。実際に働いてみて、雰囲気や社風などは思っていた通りで、入社前と大きなギャップはなかったですね。
――来日しようと思った理由を教えていただけますか?
私はカンボジアで生まれ育ち、小中学校で内戦を経験しました。その状況のなか、テレビで日本のドラマを観て日本に憧れたのがきっかけで、奨学金を得て日本の大学に入学しました。そして大学院卒業後、日本で就職しました。
日本は、食事がおいしいし、サービスもいいし、医療・社会福祉の制度が整っている。いいところがたくさんあってとても暮らしやすいです。
――母国語以外の言語で仕事をすることで苦労はありましたか?
少なからず言語の壁はありました。特に入社したての頃は、ビジネス表現ができていなかったと思います。敬語が使いこなせず、ビジネスメールが特に難しくてメールを書くのに時間がかかりました。それでもお客様の前で設計のレビューを担当するなど、色々な経験をさせてもらいました。
また、商習慣という意味で、日本では細やかさを求められるので、手順書をきっちり書いてその通りやるのが大変でした。表現の仕方、言い回し、障害発生時など状況にあわせた報告の仕方などは先輩社員に教えてもらいながら身に付けていきました。
――カンボジア語、日本語、英語が話せるということですが、どのような状況でどの言語を使いますか?
そうですね、母国語はカンボジアのクメール語で、仕事では日本語、子どもとの日常会話は英語なので3カ国を使い分けています。仕事ではドキュメントを読む時や海外出張の際などに英語を使います。
――HPEの組織風土についてどう感じますか?
HPEは一人ひとりの特性を活かしているように感じます。私が所属する部署はエンジニアが多いのですが、テクニカル面を追求したいメンバーには検証や実案件に関わる機会を作りますし、プロジェクトマネジメント(PM)に関心のあるメンバーには、早い段階からPM担当を任せます。自分のやりたいことを実現できるので、とても働きやすい会社だと思います。
また「お客様ファースト」であることと、「誰か困った時に必ず助け合う」という文化に魅力を感じます。お客様ファーストの考え方は、例えば、お客様からのご要望に対してどうしたら期待に応えられるかをお互いが納得するまで話し合います。
もともとHPEには、お互いを信頼し、尊敬し合うという文化がありますが、お互いに協調しあう“Compatible Zone”を作り上げていくカルチャーがあると感じます。皆がお互いに心地良く働けるように意識しているのかもしれません。
障害発生時など、困った時は必ず助け合いますし、お互いに信頼しているからこそ、言いたいことは我慢しないで何でも議論し合える。そんな環境がとても心地よく、とにかく人間関係のストレスがないので働きやすいです。
――さまざまな背景を持つ人と交わり仕事をする上で、どういった点に気を付けていますか?
同じ部署やチーム内には、男女、若手、シニア、日本国籍以外など、さまざまなバックグラウンドを持つ多様なメンバーがいます。中国、インド、マレーシアなど異なる国籍のメンバーと一緒に仕事をしたことがあるので、多様性のある職場環境だと言えます。
チームに新しいメンバーが入ってきた際は、話しやすい雰囲気づくりや、アウェイ感を感じさせないように接することを心掛けています。困りごとがないかを聞いたり、チーム全体が平等に発言できるように意識したりすることで、どんな背景を持つ人も等しくチームの仲間だと感じてもらえるようにしています。
――HPEの職場での柔軟性を実感した経験はありますか?
子どもが小さい頃は、保育園の送り迎えや急な呼び出しにも対応する必要があったので、上司と相談して内勤の業務を担当する部署に異動しました。子どもが大きくなり、ある程度落ち着いた頃にデリバリーに戻って現場作業をやるようになりました。
また、仕事内容でミスマッチがあるときや、ワクワク感を持てないときは、上司に相談して役割を変更してもらうなど柔軟に対応いただいています。自分自身が幸せじゃないと相手を満たすことは難しいと私自身は感じているので、大切なのはまず自分が満たされた状態を作ること。「自分のやる気やエネルギーがどこから来るのか」という心の声に耳を傾け、自分にマッチする仕事を常に追求しています。
自分で考え、自分の意志で進められることをモチベーションに、新たな領域にどんどんチャレンジしていきたい
――自分らしく働くために、何が必要でしょうか?
常に「自分の価値は何か」を意識するようにしています。そして自分の価値を発揮するためには、新しい領域に挑戦するマインドセットも大事ですし、人の役に立つような行動、考え方、プロアクティブな振る舞いなど、ヒューマンスキルを磨き続けることも大切だと思います。
――ティダーさんの働く上でのモチベーションは何ですか?
私は常に最先端のテクノロジーやエンタープライズクラスの製品に触れ、様々な案件に携わっていたいです。新しいことがあれば率先して手を挙げて、自分のやりたいことにつなげたいと考えています。それには、1~2年先にどういったスキルが必要になるか、常にアンテナを張り、必要な知見を身に付けることで次のオポチュニティに備えています。
また、誰かに言われてやるのではなく、「自分で考え、自分の意志で進められる」ことがモチベーションにつながっているのかもしれません。HPEは、基本的に個々のプロジェクトマネージャーやシステムエンジニアに案件が任されるスタイルですし、一人ひとりがリーダーシップを発揮できる企業文化があります。
私にとって、自分の価値と仕事がマッチしていることはとても大切なので、それができる環境で仕事ができることはありがたいです。何よりもお客様から「ありがとう」、「助かった」というお言葉をいただいた時は本当に嬉しいです。これからも、自分の「ワクワク感」がどこから得られるのかを大切にして、新しい領域にもどんどんチャレンジしていきたいと思います。
※ 記載内容は2024年9月時点のものです
