英会話との出会いから始まった、世界への憧れと学びの日々
私は子どもの頃からピアノや水泳、英会話など、さまざまな習い事に触れる機会に恵まれていました。その中でも、特に私の人生に大きな影響を与えたのが英会話です。レッスンで出会ったALT※1の講師の方との出会いが、私の価値観を大きく変えるきっかけとなりました。講師の出身地の紹介や、世界各地を旅した様子を見聞きするうちに、世界には見たことのない景色やさまざまな文化や考え方があることを知りました。そして外国語が理解できればそれらを直接見聞きしたり、現地に赴いて体感することがより容易になるのではないかとの思いからいつしか「海外で学んでみたい」という漠然とした気持ちが芽生えていきました。そのため、英語で講義が受けられ、一次情報を英語で理解できる環境があるかどうかを進路選択の軸として意識していたように思います。
大学では国際教養学部でEU、通貨統合などグローバル経済を学び、卒業論文ではフェアトレードをテーマに、生産者の対価や国際貿易構造、制度の実効性を多角的に検討しました。
日本語資料が少ないテーマだったため、英語の論文やウェブサイトから一次情報を収集することが多く、英語で主体的に情報を理解する姿勢で学んでいたことが役立ったと感じています。
私がHPEを知ったきっかけは、高校生の時に参加したジョブシャドウ※2というプログラムでした。
当時の私は、両親の働く姿をじっくり見たこともなく、「働く」とはどのようなものか、まったく想像がついていませんでした。訪問したのはコロナ禍以前でしたが、会社とリモート双方の参加者がオンラインでつながるハイブリッド形式の会議に参加し、これまで触れたことのない世界を体験する機会をいただきました。ドラマで見るような、チームメンバーがデスクを囲み、顔を合わせて行う会議とは異なるスタイルに最初は驚きましたが、今振り返ると非常に画期的な取り組みだったと感じています。また、想像していた以上に働き方が自由であることにも驚きました。海外とのやり取りはチャットやWeb会議が中心で、働く場所や時間に制限がないため、訪問した部署はリモートワークが主流で出社しているチームメンバーが少なかったことが特に印象的でした。先進的な働き方を間近で見ることができた貴重な経験だったと思います。
このジョブシャドウを通じて、会議とは何か、働くとはどういうことかを実際に体験することができました。会議中に、互いを尊重しながら活発に意見を交わす様子を間近で見ることができたことも、強く心に残っています。
※1 ALT(Assistant Language Teacher) 外国籍外国語教師の名称
※2職場で社員の業務を間近で見学し、働く姿を学ぶキャリア教育プログラム
企業訪問の経験を活かし、挑戦できる環境を求めて
就職活動において私が軸として大切にしていたのは、英語を「使う」仕事がしたいということ、そしてもう一つ、自分の仕事が社会的に意義のあるものかどうかという点でした。そうした考えを大切にしながら、就職活動を進めていました。また、高校生の頃に参加したジョブシャドウを通して「良い」と感じた環境が、その会社にもあるかどうか、という点を自然と意識するようになっていたと思います。コロナ禍による制限が少しずつ緩和されていく中での就職活動で、働き方はまだリモートが中心でしたが、実際に目にしたハイブリッド会議の様子や、当時社員の方々が教えてくださった仕事の進め方やコツを具体的に理解できていたことは、就職活動を進める上で大きなプラスになりました。
そして、HPEへの入社を決めた理由は3つありました。まず、職種採用だったことです。あらかじめ職種を選択することで、キャリアに見通しがつきやすく、主体性を持てるのではないかと思いました。次に、ハイブリッドワークをはじめとする就業環境の柔軟性と外資系企業ならではの各種イベントも魅力を感じました。3つ目はこの会社なら自分自身を一人の人間として尊重してくれそうだと感じたことでした。一従業員としてだけでなく、一個人としての個性や価値観を大切にしてくれる文化があると感じたのです。
入社後は、一般的なオフィスマナーから始まり、IT基礎研修、Linux研修、そして営業トレーニングへと進みました。営業トレーニングでは、HPE製品の提案書やプリセールスとしての構成作成など、実践的なスキルを身につけることができました。会社訪問時に見て感じていたイメージと実際の職場環境との間にギャップはありませんでした。それは、ジョブシャドウでの経験から事前にしっかりと会社を知る機会があったからこそだと思っています。
スーパーコンピューターの製品担当として駆け抜けた日々と、変化の中で磨かれた力
現在私が所属しているのは、国内の大学、研究機関、省庁、そして製造業やサービスプロバイダーといった民間企業に向けて、HPC※3、AI用途のスーパーコンピューターソリューションを販売する部署です。カテゴリーマネージャーという役割を担っており、簡単に言えば日本国内における製品担当者として働いています。
日々の業務は多岐にわたります。新製品を日本で販売開始する際のローカライズ作業、つまり資料の日本語化や販売前にチェックリストの確認から始まり、製品に関する問い合わせの受付、営業への勉強会の主催などです。各種イベントでは取りまとめ役として展示内容の企画から展示機の配送手配、調達や説明員のスケジュール設定、そして国際学会への参加まで行っています。新卒からこうした業務を経験できているのは自身のキャリアにとって貴重なことだと思っています。
多様な業務の中で特に印象に残っているのは、HPC&AIフォーラムという年に一度の大きなイベントであるオンラインウェビナーを企画、運営したことです。前任者から引き継ぎ、企画段階から社内外の専門家への登壇打診、集客、開催後のフォローまで一貫して担当しました。初めての経験ばかりで手探り状態からのスタートでしたが、結果は昨年以上の参加率を達成し、300名以上の方にウェビナーを視聴いただけました。この経験を通じて、進め方を模索しながら周囲の方々と相談し、協力し合いながら取り組みを進めていく経験ができたと感じています。
一方で、大変だと感じることもあります。特にビジネスのスピード感についていくことには日々格闘しています。AIは変化の激しい業界であり、HPEからも毎月大量に新製品が発表されています。昨今のAIブームも相まって最新の高性能な製品を求めるお客様が多くいらっしゃいます。スーパーコンピューターの公共調達などは数年先のまだ実体のない新製品を提案することも多いですが、日々変更が加わるロードマップや新製品の状況を把握し続けるのは容易ではありません。入社当時は技術知識も乏しく、目まぐるしく流れていく英語でのコミュニケーションの解読にも時間がかかりました。常に正解が変わり続ける中で、いただいた問い合わせにすぐ返信できないことも多く、社内資料を調べている間に話が済んでしまっていることもありました。
それでも、この環境で働く中で大きく成長できたと感じています。もともと混沌とした状況が苦手で、マニュアルを参照したいタイプの人間でしたが、今では整っていない状況、道なき道を手探り状態で進めていく環境に置かれても、まず行動し始められるようになりました。自ら状況を整えていく経験を積ませてもらっているこの日々が、私を大きく変えてくれています。
※HPC: ハイパフォーマンスコンピューティングの略称
組織を超えたチャレンジと、オープンな関係性を大切にする未来
直近の目標としては、イベントや日々のタスク、資料などを自分だけでなく誰から見てもわかりやすく整える力をもっとつけたいと考えています。現在の業務は複数の場所に分散している情報を集めタイムリーに展開することが求められるため、情報の整理や共有の仕方が非常に重要になってきます。お客様対応が発生してから都度調査を始めるのではなく、想定される確認事項や関連情報を事前にまとめておき、チームメンバーがそれをいつでも参照できる環境を作ることが、チーム全体の生産性向上につながると感じています。そのため、ドキュメンテーションのスキルやプロジェクトマネジメントの手法を日々磨いていきたいと思っています。
また、日本だけでなくグローバルのメンバーとチームを組んで、何かイベントやプロジェクトを進めていく経験ができたらと考えています。HPEはグローバル企業なので、異なる文化や価値観を持つメンバーと協働できる環境が整っているため、それを実現できると感じています。自分自身の視野も広がり、新しい発見や学びも多いはずなので、国境を越えたコラボレーションを通じて、より大きな価値を生み出していきたいという思いがあります。
今後どのようにキャリアをつなげていくかは、業務を通じて決めていければと思っています。焦って方向性を定めるよりも、目の前の仕事に真摯に向き合い、経験を積み重ねていく中で自然と見えてくるものがあると信じています。
就活生や転職を考えている方へお伝えしたいのは、HPEは自分自身がどうありたいか、を尊重してくれる穏やかな方の多い環境だということです。働き方に関しても、自分自身の状況や意向に合わせて調整が可能です。自分自身の主義主張はしっかり持ちつつ、相手の状況を尊重できる方、周りの方とコミュニケーションをとったり何かに取り組んだりすることに興味がある方であれば、きっと活躍できる環境だと思います。
私自身は、オープンに何でも気軽に話しができる方と一緒に働きたいと思っています。仕事とはいえ人間同士のコミュニケーションが基本なので、普段からの関わりも大事にしたいと考えています。お互いを理解し合い、支え合える関係性を築きながら、共に成長していける、そんな仲間と出会えることを楽しみにしています。
