日本ヒューレット・パッカード(以下、HPE)でHPE Managed Service のカテゴリーマネージャとして、目標達成のためにパイプラインの創出やフォーキャスト管理を行う吉田 憲吾。
育児・家事にフルコミットするワーキングファザーとして、2人の子どもを育てながら、仕事と家庭を両立しています。担当する社内ニュースレターに掲載する育児コラムが好評を博し、育児休暇取得などを含む育児のエピソードを担当する社内ニュースレターに掲載している吉田に仕事と同様、男性にとっての育児へ関わることの重要性について伺いました。
仕事と子育ての両立を可能にするHPEの柔軟な制度
──HPEの組織風土でどんなところが好きですか?
HPEで働いていて一番いいなと思うところは、ちゃんと仕事をしていれば信頼してもらえて、柔軟な働き方ができることでしょうか。
父がIT業界で独立して自宅で仕事をする姿を見ていたので、そういった働き方もいいなと漠然と思ってはいました。それを実現するには起業するしかないと思っていたのですが、HPEに入社してそれができる環境となり、実際にリモートで働いてみるととても働きやすいと感じます。
特に、時間や場所にとらわれない働き方ができるのは、育児中の立場としてありがたいですね。現在は基本在宅勤務で週に1~2日出社するというペースです。
──子育て中とのことですが、仕事と育児をどのようなバランスで行っているのか、一日のスケジュール」との表現では長すぎでしょうか?
現在5歳と2歳の男の子を育てています。妻は朝食を用意して7時半には出社するので、私が子どもたちに食事をさせ、オムツを替え、8時半に保育園に連れていきます。家の中がものすごく散らかるので、片づけをしてから仕事を始めます。毎朝そんなスタートなので、仕事前から疲労感があります(笑)。
また、隔週でどちらかが風邪をひくので、その時は仕事を調整して病院に連れていきます。夕方のお迎えはリモートの私が担当し、その間に妻が食事を作り、帰宅後にみんなで一緒に食事をします。その後、皿洗い、お風呂、寝かしつけ、洗濯を干す、ごみ捨てなどが続き……、という感じで、タイムスケジュールを変更する必要が出る時もあります。
──本来通勤にかかる時間を最大限活用されていますね。
そうですね、リモートだからこそできていることが多いです。ただ、リモートのメリットはもちろん大きいのですが、一方で、家事や育児は、リモート対応可能な方にどうしても負担がかかってしまうこともあります。
もちろんフル出勤の妻も、食事の準備や多くの家事・育児をしますが、恐らく、同じような環境の男性社員が今後増えていくと、男性の育児鬱というのが問題になっていくんじゃないかと想像しています。
──やはり、リモートワークができない状況では育児との両立は難しいでしょうか。
リモートができない環境になった時に、育児をしながら2人ともフルタイムで働くのは難しいところがあります。どちらかがリモートで働けているからこそ、現在の生活が成り立っていると言えます。
また、そういった制度だけではなく、スケジュールに保育園のお迎えを入れて、その時間帯はミーティングを外してもらったり、子どもが風邪ひいた時に病院に行くことができたりするのは、周りの理解があってこそだと感じています。
──育児休職も2回取得されたと聞きました。
1人目の時は3週間程度、2人目は約4カ月育児休職を取得しました。いずれも上司に相談して、快く受け入れてもらえました。育児休職期間は、それまで妻がやってくれていた育児や家事全般を自分がやることで、妻が大変な思いをしていたことを実感した日々でした。
女性は出産もあるので休暇は必要ですが、男性は「休暇を取らなくても頑張ればどうにかなるんじゃないの?」という意識や、子育てのために休むことへの葛藤がまだどこかあるものです。そんなことを心配せずに、女性も男性も同じように安心して休暇を取れる環境が当たり前になってほしい。
4カ月の育児休職はあっという間でしたので、次にもし機会があればできれば半年くらいは取れたらいいな、と考えています。あとから振り返った時に、子どもの成長を間近に見ることができた、しっかりと子育てに関われたと悔いなく思えたらいいですね。
育児休職から得た経験を社内ニュースを通じて男性目線で発信
──社内向けニュース(HPE Managed Services News)に子育てコラムを掲載されていて、男性ならでは視点がわかりやすく癒されると評判です。
私はHPE Managed Servicesのビジネス開発を担当しているのですが、社内ニュースのコラムでは、専門的な用語や難しい内容を育児の経験に例えて説明しています。HPE Managed Servicesというのは、お客様の日々のIT運用を代行するようなサービスですが、ふと家事や育児もどこか似ているなと思ったのがきっかけでした。
例えば、妻が普段やっている洗濯、掃除、送り迎えなどを私が「代行」することによって、妻はより価値の高い家事や育児に時間を使うことができます。それは、栄養バランスの良い食事づくりだったり、子どもとのコミュニケーションだったりします。
親しみやすい育児コラムをニュース盛り込むことで、サービスを理解してくれる人が増え、販売促進につながればという気持ちで始めましたが、子育て中の人から「共感できる」と言ってもらえたり、「育児コラムのおかげで理解できた」「面白かった」などと声を掛けてもらえたりするのが嬉しいですね。育児をしているからこそ書けるコラムなので、これも自分ならではのバリューだと言えるのかもしれません。
また、このコラムには、男性が育児をしていることがもっと周知されるといいな、という想いもあります。男性社員が育児を中心に担うことは、まだまだ当たり前ではありません。若手社員が肩身の狭い思いをせず、育児しながらポジティブに働けるようになるには、そういう目線が広がることも必要だと感じるのです。
──吉田さんは、HPEでやりたいことができていると感じますか?
自分の意志で異動できる社内公募制度を利用したり、海外派遣プログラムに参加したり、やりたいと思ったことには挑戦できています。私は、もともと転職というよりは、社内で色々な職種を経験してみたいと考えていたので、社内公募の制度はとても良かったですね。営業から始めてプリセールスへ、さらにビジネス開発へと2回異動を経験しました。
選択肢が多くあるのはいいことです。例えば、営業職のままであれば、今のような育児中心の生活は難しかったかもしれません。そう考えると、ライフステージに合わせて柔軟に職種を変えられる環境は貴重です。
モチベーションがあれば誰にでもチャンスが開かれていて、チャレンジできる環境や選択肢が用意されているのがHPEのいいところだと思います。
──今後、自分らしく働くことを継続するために、何が必要だと思いますか?
やはり、互いにバックアップしながら働ける環境づくりでしょうか。育児をしていると、子どもを病院に連れていくなど、どうしても仕事ができない時間が発生してしまいます。そういった時、周りは理解を示してくれるものの、その間メンバーがいない状況になるのはチームとしては厳しいことだと理解しています。
バックアップの体制や、不在時間の負担を「お互い様」と思えるような、会社全体として受け入れやすい雰囲気が生まれるとありがたいですね。
また、育児をしながら働くことの現実問題や負担について話す機会や場所がもっとあるといいのかもしれません。今後育児をメインで担う男性社員は増えていくでしょう。
育休やリモートワークなどの制度をうまく使いながら、多くの人に育児の楽しさを感じてもらいたい。それには育児しながら働く経験を周りにも知ってもらうことが大切だと思うのです。
──吉田さんにとって、多様性とは何を意味しますか?また、HPEはどういう点で多様性を尊重していると感じますか?
年齢、性別、国籍、子育て中、介護中など様々な人が存在している環境でしょうか。HPEは、制度や仕組み、体制、周りの理解やサポートなどが整っていますし、実際に、属性によって色眼鏡で見られることもなく、個々を尊重してくれる会社だと感じます。
ビジネススクールで「多様性があるからこそイノベーションが生まれる」と学びましたが、それをHPEで体現していけたらいいですね。
HPEは多様性を表すDEIを基本的な価値観としています。性別や世代など個々によって働きやすさは異なるので、働き方の選択肢が多い状況を作ることだと思います。そのためには、一人ひとりが、「こんな風に働きたい」と声をあげていくのも大事なことではないでしょうか。
──後輩が育児休職を取ろうか悩んでいたら、どうアドバイスしますか?
「ぜひ取ってみたらいいんじゃない」と声をかけたいと思います。育児や家事をすることは、「人生にとって新しい発見や楽しみが増える」という気持ちで取得するのがいいのではないでしょうか。
ただ、仕事とは異なるチャレンジがあると思うよ、というのは付け加えておきたいと思います(笑)。
育児から得た経験を活かし、子どもが大きくなって自立した時に同じように育児しながら働く人がいたら、その人たちをサポートすることで恩返ししていきたいですね。
※ 記載内容は2024年8月時点のものです
