チームを率いる技術者として努めるのは、細部にまで気を配り的確に判断すること
機器へ組み込むソフトウェア・ハードウェアの開発を主として、自動車・産業分野・社会インフラ向けに高度な技術を提供しているコネクティブエンジニアリング事業部。同事業部に所属する清水は現在、サプライヤーと共同で車載向けデジタルキーシステムの開発プロジェクトに携わっています。
「従来の物理的な鍵や電波式のキーと比べて、デジタルキーはセキュリティ面の向上が期待できます。スマートフォンやスマートウォッチを使って簡単にアクセスできる利便性も魅力の1つです」
4名のチームを率いる清水は、チームの進捗管理やミーティングの議事進行を担当しながら、実務作業も行っています。清水が担当するのは、主にバックエンド(サーバー)側の設計の上流工程です。
「お客様から渡される膨大な資料から要求内容を分析し、サーバーメインの機能へとどう落とし込むかを検討します。そして必要な機能や実現していくための方法を提案します。今、プロジェクトはすでに実装段階に入っており、テスト検証を進めているところです。
車両の専門用語や、セキュリティに関する知識も必要ですが、それ以上に大切なのは、上流工程だからこそ求められる、要件の是非を的確に判断する力です。最初の段階で見誤ると後の工程に響いてしまうので、いつも周到に進めています」
リーダーとして心がけているのは、風通しの良い環境づくりです
「週に3〜4回はリモートワークのため、基本的にはオンラインでのコミュニケーションが中心です。対面でのミーティングは、お客様先で週に2回ほど。メンバーの誰かが悩みを抱えこむことのないよう、普段から雑談を交えてやりとりし、何かあれば話しかけやすい雰囲気を保っています。
プロジェクトには海外の関係者も多く参加しているため、英語を使う場面もあります。直接話す機会はほぼないのですが、一度日本語で作成したドキュメントを英語に翻訳します。英語でも分かりやすく伝わるように工夫していますね」
細部にまで気を配りながら、清水はビジネスチャンスにも意識を向けています。
「単に作業を受託する姿勢ではなく、お客様が抱える課題に関して自社でできることがあれば積極的に提案しています。例えば、雑談の中でも、新機能に関する話が出たら社内の有識者を紹介したり、技術的な相談には迅速に対応したり。当社の強みで貢献できる領域を広げることが、ビジネス拡大にもつながっていくと感じています」
すべての学びを糧に、車両サイバーセキュリティ分野への挑戦で大きく成長する
高等専門学校にて電気電子工学を専攻し、プログラミングを学んでいた清水。就職活動では、当時注目を浴び始めたIoT(Internet of Things)分野に着目します。
「日立産業制御ソリューションズに興味を持ったのも、IoTや生体情報など最新技術を活用した事業を展開していることがきっかけでした。
入社の決め手になったのは、さまざまな分野の仕事に携われることに魅力を感じたからです。自動車業界なら自動車だけ、医療業界だと医療だけと対象が限られるものですが、私は幅広く挑戦したいタイプだったためマッチしました」
入社後、最初に配属されたのは企業向けの生体認証システム開発プロジェクトでした。
「入社して初めてのソフトウェア開発案件でしたが、学生時代に習得したプログラミングの知識が土台にあったので、それほど苦労しませんでした。C言語ベースで学んでいたことも、現在使用している言語へのスムーズな対応に役立ったと感じています。
また、学生時代に学んだワードやエクセルといったオフィスソフトの基本的な使い方や、分かりやすい資料作成のスキルも、社会人として重要なのだと気づきました」
その一方、日立グループならではの品質管理の厳格さに驚いたと清水は話します。
「学生時代に書いていたような、簡易的なプログラムでは通用しないことを痛感しました。例えばバグが見つかったら、単純に修正するのではなく、適切な報告手順を踏み、修正過程も重視されます。1つのミスがもたらす影響の大きさを知り、品質管理に対する意識が大きく変わりました」
2年間の生体認証システム開発を経て、清水は車両向けのサイバーセキュリティ分析案件へと異動になります。これは、新たなチャレンジでした。
「違う分野にも携わってみたいという希望を出していたんです。会社から新規の案件だがどうかとアサインを打診された時、新規ならば思い切って取り組めそうだと考え、挑戦を決めました」
とはいえ、自動車業界やセキュリティ分野はまったく初めての経験。一人担当で分からないことが多い中、周囲のサポートに助けられました。
「日立系列の会社の有識者の方から、手厚いサポートを受けました。オンラインで質問するとすぐにアドバイスをいただける環境で、専門用語やセキュリティ特有の考え方、情報源まで、幅広く教えていただきました。
同時に、会社の補助で自動車向けのISO 21434規格(※1)について学ぶセミナーに参加させてもらったことで、さらに業界理解を深めることができました」
この案件での経験は、清水にとって大きな成長を遂げるターニングポイントとなりました。
「社外の有識者や関係者と話す機会がたくさんあり、分からないながらもついていこうとしたことや、1人で多くの作業をこなす必要があったことで、乗り越えた時はメンタル面でもタフになりましたし、ここまでやり遂げたという大きな自信を得ることができました」
※1 自動車のライフサイクル全体を通じたサイバーセキュリティ対策についての要求事項がまとめられている国際標準規格のこと
社外のワーキンググループで深めた知見が、業務での相乗効果を生む
その後、清水はリーダーとして現在携わる車載向けデジタルキーシステムの開発案件を任されます。
「前の案件で車両に関する知識や経験を積んだので、それをアウトプットしたいと考えていました。会社にそれを伝えていたので、希望が叶った形です。リーダーとして上流工程をマネジメントするのは初めてだったので、再び新しいステージに挑戦することになりました」
新しい経験から学ぶことに意欲的な清水は、さらなる経験を積むため、2022年から社外のワーキンググループに参画しています。
「社内での募集を見て手を挙げました。ワーキンググループでは、社外のメンバーが集まって、システム標準化のための検討に取り組んでいます。私も自分の知識をアウトプットする場として、また、新たな知識を吸収する機会として活用しています。
ワーキンググループの活動の中では、システム標準化のためのガイドラインの作成にも関わることで社外の方々とのつながりがつくれたことや、自分たちだけでは得られない情報を得ることができ、視野もぐんと広がりました」
活動を通じて得られる気づきは、仕事への取り組み方にも好影響をもたらしています。
「自社が直面している課題が、他社にとっても共通するテーマであると把握できたことは、大きな発見でした。社外の場での交流や情報交換を経験することで、現場でもお客様の悩みを聞き出す力を培うことができました」
成長できる職場環境。目標は事業拡大を担うリーダー×セキュリティのスペシャリスト
事業部のミッションとして顧客の課題解決に取り組むことが掲げられている中、清水は自身の成長目標としても事業拡大を意識しています。
「これまで多くの案件で開発のプロセスに携わってきましたが、今後は案件を獲得する側面にも注力したいと考えています。具体的な進め方についてはまだ模索中ですが、次に進むべきステップとして認識しています」
現在は上司の下でリーダーを務めている清水ですが、より大きな役割も視野に入れています。
「プロジェクト全体をマネジメントできる、さらに上位のリーダーになることが目標です。また、セキュリティの知識をさらに深めて資格取得にも挑戦し、頼りにされるセキュリティのスペシャリストをめざしています」
最新技術にも高い関心を持っています。
「生成AIなど最新のトレンドや新しい分野にも挑戦したいです。社内ではビジネスコンテストや、ビジネスアイデアの勉強会なども開催されています。実際に事業化につながることもあるので、アイデアを持って参加してみたいですね。当社にはそうした挑戦をサポートする制度が充実しています」
清水は、日立産業制御ソリューションズの魅力として成長できる環境を挙げます。
「プログラミング言語や英語など、幅広い分野を勉強するためのサポート制度が整っています。社会人になってからの学習は難しいものですが、会社のバックアップがあれば継続的に学べます。実際に、私も現在使用しているAWSのクラウドサービスは、社内の学習プログラムで知識を身につけました。
また、医療、車両、インフラなど、幅広い分野に携われる環境があります。年次に関係なく自分の意見を聞いてもらえ、新しいことにチャレンジできるのも魅力です」
最後に、どんな採用候補者がより活躍できる環境なのかについて話します。
「技術のトレンドに興味を持ち、さまざまなことに挑戦してみたい人におすすめです。自分の意見を積極的にアウトプットする方、コミュニケーションを密に取ろうという意欲のある方も、きっと活躍できると思います」
新しいチャンスを自らつかむことで、成長し続けてきた清水。これからも自らの専門性を高めながら、リーダーとして活躍の場を広げていきます。
※ 記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商号、商標もしくは登録商標です
※ 記載内容は2025年1月時点のものです

