自分の機嫌は自分で取る。常に笑顔を心がけ、開発業務とマネジメントを学ぶ日々
社会・公共ソリューション事業部にて鉄道会社向けの発券システム開発に携わる菊竹。入社3年目の現在、通常のSE業務と新規事業創出という2つの業務を担当しています。
「発券システムの開発では、券売機や窓口で使用される端末の機能増強を担当しています。近年は人員不足に対応するための効率化が課題となっており、AIを搭載して案内ができる端末の開発なども進めています」
職場には歴代の端末がずらりと並び、実機でのテストや動作確認が可能な環境が整っている上、知識豊富なベテランも多く在籍しています。
「部長はシステムについて質問すると、どんな内容でも即座に答えてくれるんです。以前、地震が発生した際には真っ先に会社のノウハウが詰まったパソコンを守ろうとしたほど、情熱を持って仕事に取り組んでいる方です」
現在はプロジェクトリーダーとして、協力会社の方々の取りまとめやプロジェクトマネージャーの補助も担当。開発業務と並行しながらマネジメントも学んでいます。
「券売機、車掌用システム、旅行会社向けのものなど、システムが多岐にわたっているのですが、職場には各端末について詳しい担当者がいるので、分からないことがあれば相談しながら進めています」
また、実際に現地に赴いての作業も経験したと言います。
「北海道の会社にしか置いていない端末があり、そのテストをするために行きました。実際にユーザーの方々が利用されている様子を近くで見ることができて新鮮でした」
チームで仕事を進めるうえで、取り組むべき課題も見えてきました。
「要件定義に基づいたテストを行っているのですが、テストではたとえば13文字以上の駅名や長い経路などを1枚の用紙にうまくレイアウトして発券できるかといった特殊なケースの確認もあります。
ただ、このようなテストのノウハウは経験としては蓄積されているものの、明確なドキュメントが残されていないのが現状。そのため誰もが同じような条件でテストできるような資料を作っていきたいと思っています」
そんな菊竹が仕事をする上で大切にしているのは、周囲とのコミュニケーション。
「在宅勤務が多い中でも、普段から同僚と雑談し、情報共有しています。飲み会の席でも上司にアイデアを提案できるなど、相談しやすい環境ですね。自分の機嫌は自分で取り、毎日ニコニコと笑顔で過ごせるように心がけています」
社内ビジネスコンテストで準グランプリ!研修先のシンガポールで得た刺激
情報技術への興味は、進路を考える時期から芽生えていたと言う菊竹。中学卒業後は長崎の実家から通える高等専門学校に進みます。
「当時、好きだったゲームをきっかけに、電子回路の仕組みに興味を持ち、電気系の学科に進みました。
高専ではさまざまなことを学びましたが、なかでも『高専ワイヤレスIoTコンテスト2021』に応募した卒業論文『AIを使用し赤潮の早期発見をめざすシステムに関する研究』が総務大臣賞を受賞し、これは大きな出来事として印象に残っています」
就職活動では先輩からのアドバイスを受け、裁量がおよぶ範囲が大きく、なおかつ安定しているという理由から、大企業のグループ会社を中心に探していたと言います。「東京で働きたい」ということも当社を選んだ理由の1つでした。
そして2022年に当社に入社。茨城県日立市で基礎研修を受け、同期6人でチームを組み、「理想のホテルを考え、その予約サイトを作る」という課題に取り組みました。
「みんなでアイデアを出し合いながら開発を進めました。この時に研修メンバーと親しくなり、配属先は違いますが、たまに会う機会があると近況を報告しあっています」
研修後は現在の部署へ配属となり、2023年には社内ビジネスコンテストに参加します。このコンテストは海外の展示会視察などの豪華賞品がもらえることが特長で、新しいことへの挑戦を後押しする、社を挙げての企画となっています。
このコンテストで菊竹は「海中転落時の救助システム」を提案。高い評価を受けることになりました。
「最初は漁業従事者向けの自動運転システムを考えていたのですが、実際に現場で話を聞くと、すでに開発が進んでいることと、船から落ち遭難された人がなかなか見つからないという別の問題があることが分かったんです。
そこで方向転換し、救命胴衣にGPSなどの発信装置を取り付け、海中転落を検知したら位置情報を周辺の船や海上保安庁に通報するシステムを提案しました」
菊竹は学生時代の「AIを使用し赤潮の早期発見を目指すシステムに関する研究」をきっかけに、海に関係する新規事業を意識していたと言います。
そして67件の応募の中から準グランプリを獲得。副賞としてシンガポールでの5泊6日の研修に参加します。
「シンガポールに役員の方の知り合いの会社があり、見学させてもらいました。日本と海外の考え方や技術の違いを調査する目的もあり、課題解決のディスカッションをする機会もありました。
そこは部品メーカーだったのですが、『明日までに30個部品が必要』などといった急な要望にも柔軟に対応する文化があって。『できるだけ働きたい』と、エネルギッシュに働く従業員の姿勢に刺激を受けました。自分も頑張ろうと思えましたね」
「いったん最後までやってみる」。形にすることで見えてくる課題と解決法
入社当初、菊竹は優秀だった学生時代の延長で、仕事にも自信を持って取り組んでいました。しかし、実際の業務では想定以上に指摘を受けることが多く、戸惑いを感じたと言います。
「学生時代までは周りからもチヤホヤされ、甘やかされていたように思います。ところが、入社後に、自分では100点だと思って提出した設計書が、レビューの際に60点程度の評価を受けたことがあったんです。
同時に『もっとこうしたらいいのでは』というような指摘もたくさん受けました。学生のレベルと社会人のレベルが違うということを痛感しましたね」
当初はそのことがショックだったという菊竹。しかし、指摘されるのは悪いことではないということに気づけたと言います。
「上司は指摘するのが仕事ですし、そういう指摘をもらうためにレビューをしているということが分かり、より良い成果物を作るための必要なプロセスだと理解できるようになりました。
また、改修箇所だけでなくシステム全体を見ることが大事だということと、自分に客観性が不足している点にも気づけました」
現在は、コンテストから生まれた新規事業の立ち上げに取り組んでいる最中です。
「今はまだ技術的な検証をする段階には至っていません。1個も売れなかったら意味がないため、需要があるかも含め、事業化に向けた検討をしている段階です。売れるものを作っていきたいですし、同じビジネスコンテスト受賞者と頻繁に情報共有をしながら進めています」
プロジェクトリーダーとして進めている通常業務との両立が大変な時もあると言います。
「なかなか気持ちの切り替えがうまくいかない時もありますね。ただ、最近は週に1回ほど上司に相談する時間があって、『それまでにこの資料を作ろう』などの小さいゴールがたくさんあるので、何とか進められています。
また、進め方の点で心がけているのは、経験豊富な方々からアドバイスをもらった『手を動かして、いったん最後までやる』ということ。頭の中では筋道が通っているように感じても、実際に資料を作ってアウトプットすると論理的でない部分が見えてくるため、まずは形にすることの大切さを学びました」
周囲のアドバイスが力に。システム開発と新規事業の二足のわらじで成長へ
菊竹は自分の長所と短所を次のように語ります。
「自分の長所は、切り替えが早く、人の良いところを見つけることが上手な点です。また、人からのアドバイスを素直に受け入れて実行でき、どんな環境でも粘り強く取り組めるほうだと思います。
短所は、昔から宿題を後回しにするタイプで、少し計画性が足りないところがありますね。ギリギリでなんとかしているところに気をつけつつ、そんな自分も認めようと思っています」
長所である「柔軟にアドバイスを受け入れる」という点は、社内コンテストから生まれた新規事業開発においても強みとなっています。
「新規事業は経験がない分野でしたし、ノウハウもなかったので、自分だけでは形にできなかったと思います。周りの方のアドバイスのおかげで自分の視点では分からなかったことを得られて、本当に助けられています。
最近では、『プロトタイプを作ってみるといい』とアドバイスを受けて、鍋敷きと発泡スチロールを使ってドローンと浮き輪を作ってみたんです。海中転落などの非常事態を察知したら、ドローンが飛んできて、浮き輪をパッと落とすイメージ。システムの説明をする時にも役立っています」
さまざまなアドバイスを受けながらも、自分がやりたいことを一貫しておくことは大事だという菊竹。会社全体に新しい挑戦を後押ししてくれるような雰囲気があると言います。
「部長が新しい挑戦を推進していて、相談しやすい環境です。予算面でのサポートも得られ、作業も進めやすいです」
最後に今後の展望について、次のように語ります。
「システム開発と新規事業開発という二足のわらじでいろいろなことを学んできました。案件が重なり大変だったこともありましたが、周囲があまりやっていないことだからこそ、『他の人には負けないぞ』という気持ちで両方とも続けていきたいですね。
そしてプロジェクト全体を俯瞰してみる広い視野を獲得し、それをシステム開発のプロジェクトマネージャーの仕事に活かしていけるよう、今後もがんばっていきたいです」
※ 記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商号、商標もしくは登録商標です
※ 記載内容は2024年12月時点のものです

