お客様とのコミュニケーションからプログラミングまで、幅広いスキルを発揮
現在、産業制御本部に所属する奥野木。都市ガスの制御システムの開発における、幅広い業務を担当しています。
「主な業務は、お客様が新たに使う設備やシステムに合わせてどんな機能が必要かを考える要件定義から詳細設計、制作、テスト、現地実装、納入後の保守までの一連業務です。
具体的には、都市ガスの制御システムにおいて、ガスを送出するためのバルブの開閉や、バルブ内を通るガスの流量を操作、監視するシステムの改造や更新を行っています。改造が必要になる状況というのは、たとえばバルブが古くなり新しいものに買い換える際に、その制御装置に合ったシステムに更新する場合などですね」
入社4年目にして、プロジェクトリーダーとしてチームを率いている奥野木。チームの中では調整役であり、実作業も行う、いわばプレイングマネージャーのような存在だと言います。
「現在、チームメンバー5人と共に制御システム更新プロジェクトを進めています。プロジェクトの目的は、大きく分けて二つあります。バルブの開閉により流量を制御する制御システムの更新と制御システムのデータを使ったデータ分析用の新機能を設計・開発することです。私の役割は、お客様とチームメンバーの橋渡し役であり、実際の作業者でもあります。
まず、お客様から解決したいことをヒアリングし、チームで方針を検討する。そしてお客様にご提案して承諾を得たら、実際の開発へと進めていきます。
基本的には社内での作業となりますが、この更新プロジェクトの場合はお客様のパソコンで構築していくので、現地に通う機会も多いですね。開発が完了して実装する際は現地で納入するので、お客様のサーバールームで作業をすることもあります」
プログラミング言語はCとC#を使用し、日立独自の制御システム用の開発環境も活用しています。
「CとC#に関しては学生時代に学んだ汎用言語なので、知識として持っていたのですが、制御システムの改造方法は就職してから学び始めました。新しい案件を担当するたびに、お客様の要望に応じた新しい知識を自分で学んでいます。それを繰り返すうちに、知識や経験が積み上がっていく感覚があります」
お客様へのヒアリングから実際のプログラミングまで、幅広いスキルが求められる仕事。その中で、奥野木が最も重視しているのは「非言語コミュニケーション」です。
「お客様の言葉にならない要望を汲み取ることを優先しています。こちらの提案に対するリアクションや表情を見ながら、心から納得いただけているのか、まだ十分でないのかを察知するんです。やはり言語化できていない部分はあるはずなので、そういった情報まで含めて、本当に納得いただけるシステムをつくることをめざしています」
一歩ずつ、学びながら。初めてプロジェクトリーダーをやり遂げた経験が自信に
大学では情報工学科で学び、集積回路について研究していた奥野木。就職活動では、漠然と「研究テーマに関連する仕事に就きたい」と考えていました。
「集積回路は0と1で電気を通す、通さないを制御する分野で、今の仕事にも通じています。就職活動では、大学で学んだことを広く解釈して就職先を探していました」
しかし就職活動の軸が明確でなかったため、長期インターンで得た早期選考はすべて断られるという挫折も経験。そんなとき、日立産業制御ソリューションズの説明会で、現在の部署の担当者と出会いました。
「話してみると、業務内容が自分のやりたいことの方向性に近いと感じました。入社の決め手となったのは、要件定義から保守業務まで一貫した業務を担当できる環境があり、学ぶ意欲があれば大きく成長できそうだと考えたことです。
入社後は3カ月間の研修期間が設けられていて、情報系以外の分野から入社した社員もいたので、全員がプログラミング言語の基礎や一般知識などを学べる内容でした。期間中は、茨城県にある寮で同期たちと共同生活を送ったので、同期との交流が深まりましたね」
産業制御本部配属後、いくつかのプロジェクトを経験した奥野木は、入社後2年目という早い段階でプロジェクトリーダーを任されます。制御システム開発の全工程を担当し、1年間におよぶ大規模なプロジェクトを牽引することは、最初は不安が大きかったと言います。
「それまでも業務の一部は担当していましたが、社内申請の仕方やお客様とのコミュニケーションの取り方など、社内外での全体的な業務の進め方は分かっていませんでした。
正直なところ、最初は不安しかなかったですね。目的地にはスポットライトが当たっているものの、そこまでの道のりが真っ暗な状態という感じです」
しかし不安を抱えながらも、上司や先輩社員のサポートを受けながら一歩一歩前に進んでいきます。
「声をかければ皆さんが答えてくださる環境だったので、分からないことは積極的に質問しました。上司に進め方を確認しながら、次にやるべき業務を一つずつ理解して、乗り越えていったんです。最初は一歩先も見えない状態でしたが、1、2カ月経つにつれて、しだいに3歩先、5歩先が見えてくるようになりました。
今では新しいプロジェクトを任されても、全体を見ながら複数の業務を同時に進められるという自信がついています」
プロジェクトを通して、ゆるやかに成長を実感していった奥野木。この経験から、現在の仕事にも生かせる重要な学びも得られました。
「プロジェクトが完了した時、目的地までの道筋を把握するためには、やはり常に自分の現在地を認識しておくことが重要だと気づいたんです。自分が今どこにいて、何が分からないのかが明確であれば、それを自分で調べたり、他の人に相談したりと次の選択肢が見えてきますから」
お客様の言葉の向こう側にある「こんな機能が欲しい」を形にするのが喜び
奥野木はプロジェクトを進める中で、業務経験が浅くともお客様との信頼関係を深めていけるよう、コミュニケーションの取り方を工夫してきました。
「お客様にはもちろん関係ないことですが、新人だということは正直にお伝えした上で、拙いながらもこういった考えがあり、こんなご提案ができますというコミュニケーションを取るようにしました。社内で調べられることは完璧に調べて、実際に進めていく上で業務経験が足りない部分は、お客様と一緒に話し合いながら進めていきました。
プロジェクトが完了した時に、『任せてよかった』という言葉をいただいた時はすごく嬉しかったですね」
現在進行中のプロジェクトでは、お客様の要望が明確でない状況から、対話を重ねることで、具体的な提案にたどり着くことができました。
「お客様側に3名の担当者がいて、オペレーター経験者やシステム管理者など、それぞれ異なる背景をお持ちでした。新しく組み込む機能の使い道について、当初はそれぞれに意見が分かれている状況だったので、まずは方向性をまとめていくためのディスカッションを重ねていったんです。
私は現場の業務フローを詳細に分析し、実際に社内で使用する方へのインタビューも行いながら、お客様が有効な使い道を導き出せるような、具体的な機能仕様書にまとめて提案しました。
この経験から、要望をまとめる手法として、段階ごとにこちらが提案して要望を受けるよりも、話し合いを通してお客様の知識を引き出し、一緒に形にしていく方が良いと気づきました」
お客様の業務に寄り添い、丁寧なコミュニケーションを心がけた結果、現在は提案が承認され、開発段階に入っています。奥野木は、このようなプロセスがやりがいにつながっていると話します。
「お客様だけでは実現できないことを、私たちがつくるシステムの機能面で解決できた時に大きなやりがいを感じます。どこにでも、まだ言語化できない、なんとなく業務でやりづらいと感じている部分があると思うのです。そこをうまく解決したいという思いがモチベーションになっています。
プロジェクトリーダーの立場としては、チームメンバーと信頼関係ができて、それが次のプロジェクトでもチームの結束力として生きてくると嬉しいですね」
成長できる環境で経験を積み、より優れたリーダーシップを身につけたい
奥野木は、お客様との関係構築における独自の強みを「言語化能力」だと捉えています。
「お客様が仰ることの背景には必ず理由があります。細かいところまでディスカッションを重ねることで、その真意を察する能力と、それをもとに要件をより明確にする言語化能力が私の強みではないかと思っています」
入社4年目を迎え、さまざまなプロジェクトでの経験を重ねてきた奥野木。今後の目標について、短期的・長期的ともに明確に定めています。
「短期的には、お客様との対話や提案をスムーズにできるように、自分ができることの選択肢を増やしていきたいです。長期的には、プロジェクト全体を担当する経験をさらに積み重ねて、より精度を高めることをめざしています。大きなプロジェクトをより確実に完了できるように成長していきたいんです」
目標達成に向けて、技術力の向上にも意欲的です。
「プログラミングの学習は継続して行っていますが、ソフトウェア以外にもデータベースやネットワークの構築などの知識を身につけていきたいです。会社では、福利厚生の一環としてオンライン教育サービスを無料で利用できるので、私はよく利用しています。
さらに、学んだことを実務の中でテスト機を使って試してみることもできるので、インプットとアウトプットの両面で学べる環境が整っているんです」
最後に奥野木は、日立産業制御ソリューションズの魅力をこう語ります。
「最大の魅力は、プロジェクトの上流工程から下流工程まで一貫して担当できるところです。ガス関連以外にも幅広い業種から選べますし、自分のやりたい分野で、大規模なプロジェクトを担当することもできるので、成長の機会に恵まれている環境と言えるのではないでしょうか」
やりがいのある仕事に挑戦したいという方に最適な環境。奥野木はここで自分のあとに続く若手の活躍を楽しみに待っています。
※ 記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商号、商標もしくは登録商標です
※ 記載内容は2024年12月時点のものです

