素粒子物理学の研究に注いだ第一の人生。SEとして歩む第二の人生をフレクトで
クラウドインテグレーション事業部に所属する森。学生時代は素粒子物理学を専攻し、博士号の取得をめざしていました。この分野に興味を持ったのは、中学生のころでした。
「中学の時、『オルバースのパラドックス』に出会いました。『オルバースのパラドックス』とは、『夜空はどうして暗いのか?』という素朴な疑問を入り口とした逆説です。
一定の仮説のもと無数の星が存在する夜空が暗い理由を突き詰めると、宇宙の始まりや膨張に関する重要な問いに直面します。『当たり前と思っていたことが実はそうではないんだ……』、固定観念を捨て、深く考えていくと本質的な課題が見えてくる。そんな、一気に視界が広がるような感覚に衝撃を受けました。
宇宙の起源に興味を持ったことをきっかけに、素粒子物理学における超弦理論の研究へと進むことにしました」
自分に与えた博士課程の猶予期間は、3年間。その間必死になって研究に励んだ森ですが、残念ながら博士号取得には一歩届かず退学・就職する道を選びます。
「両親をはじめサポートしてくれた人たちや頑張ってきた自分自身のためにも絶対に博士号は取得すると決めていたので、仕事をしながら帰宅後や休日を利用して研究を続けました。定期的に県外の指導教官のもとにも通い、論文発表など博士号取得に向けてさらに3年かけて準備。そして2011年3月に、ようやく博士号を取得することができました」
研究者としての歩みを、森は「第一の人生」と表します。博士号という目標を達成した後「第二の人生」に選んだのが、SEという職業でした。
「研究を終えて社会人として何をするかを考えた時、おばあちゃんっ子だったことから、田舎で不便な生活をしている祖母のことを思い浮かべました。
世の中にはすごい技術がたくさんあるのに、不便な暮らしをしている人たちにはその技術がまだ届いていないという現状をどうにかしたい。最新の技術と人をつなげる役割を担い、みんなの暮らしをよりよくしたい。
ITやソフトウェアの分野なら、そうした橋渡しができると考え、この業界に進むことを決めました」
2008年、九州の独立系SIerにエンジニアとして入社した森は、SEとしての基本的なスキルやプロジェクト管理などを学びました。
「最初の会社には約12年在籍し、通信会社の顧客管理システムや金融取引システムなど、多くの案件を経験しました。その間2度の産休・育休を取得し、復帰後は時短勤務で働いていました」
コロナ禍で、幼い子どもを育てながら毎日出勤することに不安を覚えたと言う森。
そこで、完全リモート勤務ができる会社に転職することに。
「2社目では未経験だったC#などを学びつつ、フルリモートという環境で子育てと仕事を両立することができました。しかし、下の子が小学校に上がって送り迎えの負担が減るタイミングで、『SEとしてもっと自分を磨いて成長をしたい』という想いが強くなり、転職先を探す中で出会ったのがフレクトでした」
森が次なる挑戦の舞台としてフレクトを選んだ背景には、明確な理由がありました。
「フレクトを選んだ理由は、SIerとして高い技術力があること。そして、社員の成長をとても大事にしている社風であり、社員たちも自己研鑽に積極的な人が多いと感じたことです。フレクトが得意とするクラウドの技術は自分にとって未経験の領域だったので、新たにチャレンジしたいという想いはとても強かったです。
私は福岡在住で小学生の子どもが2人いるので、居住地に縛られず完全リモートワークで勤務できること、子どもとの生活を大事にしながら柔軟な働き方ができるのもフレクトを選んだ大きなポイントでした。
入社時や配属時などに何度も柔軟な働き方が可能かを確認し、そのたびに『大丈夫』と言われつつも、なお不安はありましたが(笑)、実際に働いてみると、子どもの学校行事や通院で中抜けするなど、臨機応変な働き方ができているのでとても助かっています」
大手警備会社のプロジェクトにPMとして参画。責任感と明るさでチームを牽引する
森がフレクトに入社後、最初に携わったのは大手警備会社のプロジェクトでした。
「最初に参画したのは、入退管理システムのプロジェクト。まずは開発メンバーとして入り、その後PM見習いとして先輩にサポートをしてもらいながら開発やテストを進めました。
このシステムはSalesforceで開発をしました。私はこれまでクラウドの開発やSalesforceの経験がなかったので、最初はその開発スピードに驚きました。プロトタイプが短期間で簡単に作成でき、お客様に確認してもらいながら進めることができるため、通常のWeb開発と比べて開発期間が格段に短かったのです。慣れるまで苦労もありましたが、新しい学びがたくさんありました」
その後、Teams電話の技術検証プロジェクトを経て、現在はあるプロジェクトでPMを務める森。社内の定型業務のデジタル化を進めたり、業務の進捗を見える化したりと、適切な管理をできるようにする設計です。対応範囲が広いため、要件定義やスケジュール管理が難しいと話します。
「お客様側もやりたいことが固まっていない中で、課題を把握し、さまざまな意見を取りまとめていく過程はとても大変です。周りの皆さんに支えてもらいながら、日々現場で業務に取り組んでいます。
PMとして意識しているのは、プロジェクトに対して『最後の責任は自分にある』という覚悟を持つこと。そして、メンバーやお客様に対して常に明るく接するように心がけています。まだ要件定義が済んでいないうちに期限が迫ってきたり、チームの稼働率がどんどん上がって調整できなくなったり、悩む場面はたくさんあります。
でも、私が落ち込んでいるとチーム全体が沈んでしまうので、みんなで仕事ができることを楽しんで、いつも明るくいるように心がけています。『どうしよう……』ではなく『どうにかする!』というマインドもとても大事。幸いにも、頼もしいメンバーがいつも側にいてくれるので、みんなの力を借りながら案件の成功をめざして頑張っています」
Energizer of the Yearを受賞。自己研鑽できる環境で成長したい
自己研鑽に前向きな社員が多くいるフレクトという環境で、私ももっと成長したい。森はその想いを、入社後間もなく「チーム勉強会」として形にします。
「チームリーダーの『どこのプロジェクトに行っても困らないように……』というメンバー育成に対する想いと、単純に『もっとチームのみんなと話したい』という自分の気持ちを組み合わせて、チーム勉強会を立ち上げました。ちょうど要件定義からのプロジェクトが始まる時期だったので、最初は要件定義についてみんなを巻き込んで学びました。現在もあらゆるテーマで、毎週集まって話しています。
ゼロからみんなの化学反応で作り上げるチーム独自の勉強会、それはもう本当に学びの宝庫です。
『チーム力とは何か』などをテーマに議論したり、炎上事例の対処法を話し合ったり(笑)。リーダーの心構えやPMにとって大事なことなど、通常の業務からだけでは決して得られないたくさんの学びや気づきがあり、それが今の私を支えてくれています」
この取り組みが評価され、森は年に一度表彰されるFLECT AWARDで会社や社員を元気づけた人を称える賞である“Energizer of the Year”を300名以上のフレクト社員の中から受賞。
「受賞した時は、本当に驚きました。
でもこの賞は、私個人というよりもチーム勉強会の取り組みが評価されたと理解していて、単純にそれがとても嬉しいです。チームのみんなで学び合える環境を作れたことと、入社の理由でもあった自己研鑽が日常的にできていることが嬉しいですね。
うまくいかないことばかりで悩みは尽きませんが、『また一緒に仕事したい』とか、周りにポジティブな影響を与える“Energizer”とか、ほんの少しでも自分にそんな価値を感じてくれる人がいてくれたと思うだけで感動しますし、もっともっと頑張ろうと、勇気が湧いてきます」
現在、大手警備会社の案件に携わりながら、仕事のやりがいやおもしろさを日々実感していると言う森。
「とくに、PMという役割はやればやるほど奥が深いと感じています。対お客様、対メンバーにおいても、技術面や管理面においても、自分の力不足を感じて反省することばかりです。でも、それぞれの分野を突き詰めて、プロジェクトの成功を通してお客様やメンバーをもっと幸せにできたら本当に嬉しいだろうなと。そんな夢を叶えるためにも、もっともっと貪欲に成長していきたいですね。
また、いま担当しているプロジェクトでは、これまでアナログだった業務を新しい技術やシステムで効率化することで、皆さんの暮らしを少し便利にすることに貢献できると感じています。SEをめざしたきっかけ──祖母みたいに不便な暮らしを送っている人たちと最新技術をつなぎ、みんなが生きやすくよりよい暮らしができる便利な社会づくりに貢献したい、という願いをほんの少しでも叶えられたことに大きなやりがいを感じます」
多様な人材が集まり切磋琢磨するフレクトで、家族に誇れる仕事をこれからも
フレクトという企業の魅力を尋ねると、森は「キャリアと子育てを頑張る母親にとって理想的な会社」だと笑顔で言います。
「会社のビジョンや経営陣の方針が現場まで浸透しているのを感じますし、とくに私は『FLECT WAY(行動基準)』のひとつ、『家族に誇れる仕事をする』にとても共感を覚えます。
こうした価値観を会社として掲げる企業は少ないと感じます。完全在宅勤務なので業務や自己研鑽で、もがいている自分の姿を子どもたちに見せることができます。もう少し大きくなった時に、そこから何かを感じてくれたら嬉しいです。
40代の中途入社であっても自分の伸びしろを見てくれて、今後の可能性に期待してもらえて、『今日より明日、明日より明後日』とそれぞれのペースで積み上げていく成長を応援してくれる会社はそうそうありません。
入社後のケアも手厚く、仲間に迎え入れる環境があります。COOがよく『明日もフレクトで働く選択をしてくれるように』とメッセージを送ってくるように、1日でも長く一緒に働いてくれるためにはどうすればよいか、皆さんが真摯に常に改善に取り組んでいる姿には脱帽します。
また、地方在住で中途入社した私にとっては毎月行われる『FLECT NIGHT』というオンライン歓迎会や、『GoToLunch』という昼食補助制度で普段関わりが少ない他の社員ともコミュニケーションが取れたこともとても楽しかったです。
こうした社内企画や日々のSlackのやり取りから、フレクトには本当に多様な人材──良い意味でオタクな人たちが集まっていると感じます(笑)。いろんなバックグラウンドを持つメンバーがのびのびと自由に活躍していることが、フレクトの大きな魅力ですね」
今後の展望について、「より頼りがいのあるPMになりたい」と語る森。採用候補者へのメッセージと共に、次のように続けます。
「お客様から信頼され、課題に寄り添い、適切な解決策を提案できるPMをめざしたいと思っています。そのためには、メンバーが自分の力を最大限に発揮でき、意見を言いやすい環境をつくることも大切。お母さんのように絶対的な安心感と包容力、芯の強さを兼ね備えつつ、技術面もしっかり学んでPMとしての能力を総合的に向上させ、お客様もメンバーもチーム一丸となって世の中に新たなサービスを展開し、よりよい社会作りに貢献していきたいです。
地方に住んでいたって、小さな子どもがいたって、仕事への想いを諦める必要はありません。
たとえ制約があっても、自分の人生なのだから自分自身が脇役になってばかりでなく、仕事を通して成長しもっと社会に貢献したいと願ってもいいのです。フレクトではやる気さえあれば、プライベートを大事にしながらも、さまざまな業種・さまざまなロール・さまざまな最新技術にチャレンジできる土壌があります。入社して格段に生きやすさを感じている私が、自信を持っておすすめしたい会社です(笑)」
※ 記載内容は2024年7月時点のものです
