メンバーの幸福と試行錯誤の推奨。個々の持ち味が発揮される強いチームの育て方
デジタルワークプレイスサービス本部でIT運用を統括する長崎と、サイバーセキュリティサービス事業部でデリバリーを牽引する森島。担当領域もバックグラウンドも異なる2人は、それぞれの強みを活かした組織づくりに挑んでいます。
長崎:私は現在、デジタルワークプレイスサービス本部の第四部マネージャーとして、主にグローバルクライアントのエンドユーザー向けITサポートや運用統括を担当しています。約25名のメンバーをマネジメントする上で私が最も大切にしているのは、メンバーがハッピーであることです。
それぞれのメンバーは常駐先が異なり、物理的に離れた場所で日々頑張ってくれています。お客様への高品質なサービス提供と中長期的なパートナーシップを維持するためには、現場のメンバーが安心して働ける環境が不可欠です。
だからこそ、少し元気がないメンバーがいれば声をかけたり、表情の変化を見逃さないようにしたりと、コミュニケーションには細心の注意を払っています。常駐先にも可能な限り足を運び、限られた時間での対話を大切にしてメンバーが気持ちよく働ける環境を整えることこそが、私の最大の役割だと考えています。
一方、日々サイバー攻撃の脅威と向き合う森島のチームでは、自走するチーム、行動実験ができるチーム、そして人が育つチームという3つの姿を目標に掲げています。
森島:私の部はSDL(セキュリティデリバリーリード)という役割のメンバーが在籍する組織です。SDLはコンサルティングと運用の両面を理解し、お客様を守るための最適解を導き出すポジションです。これはDXCの中でも特徴的でニッチな立ち位置であり、お客様ごとにチームのカラーも異なるため、組織として1つにまとめることは今の私の大きな挑戦でもあります。
サイバーセキュリティの世界は、安定運用をめざすだけでは不十分です。攻撃者の手口は日々進化するため、手順書通りにやりますというスタンスでは守りきれない局面が出てきます。年次が低いうちはミスをしないことも重要ですが、次のステージへ進むためにはどうしたらお客様の環境を守れるかを、自ら問い続けなければなりません。
だからこそ、チームには自分で考え、実験し、方向修正するという試行錯誤を繰り返してほしい。こうしたら良くなりそうだと自走できるマインドセットを育み、SDLという役割の価値を確立していきたいと考えています。
予期せぬ変化への適応と理想の追求。経験を糧に意志で選び取った納得の現在
これまで、さまざまな道のりを歩んできた2人。長崎のキャリアは、予期せぬ変化への適応の連続でした。
長崎:私はDXCの前身となる日本ヒューレット・パッカードに入社しました。当時は日本社内向けシステムのアプリケーション開発担当でしたが、ある時、開発機能が海外へ集約されることになり、インフラ運用部門への異動が決まったんです。
それまでの私にとって、床のカーペットをめくって配線を確認し、ラックに向き合う物理的なインフラの世界は未知の領域でした。作業着を着たスタッフと一緒に仕事をすることも初めてで、同じITながら大きなギャップに戸惑い、最初は本当に苦労しました。
異動前に産休・育休に入り、約3年間のブランクを経て復帰した際には、業務内容が完全に切り替わっていました。子育てをしながらゼロから知識を習得するのは大きな挑戦でしたが、当時の上司や仲間に恵まれたおかげで乗り越えることができました。
変化の連続は大変でしたが、振り返ってみると、たとえば床にはいつくばって配線したり、梯子に上って作業したりしながら現場で学ぶ日々も新鮮に感じたりと、変化を前向きに楽しめてきたことが今の適応力につながっていると思います。
また、森島は自身の理想とする働き方を模索し、DXCへとたどり着きました。
森島:私は大学院留学やカンボジアでのNGO活動などを経てIT企業に入社しました。最初はIPアドレスやLinuxコマンドといった言葉すらわからない状態からのスタートでしたが、そこでSOC(セキュリティオペレーションセンター)の立ち上げに携わり、セキュリティの世界にのめり込みました。
その後、専門性を高めるためにセキュリティ専門会社へ転職し、運用現場のリアリティを知ったことで、お客様の困り事を解決して戦略までつなげたいと思うようになったんです。その思いを抱えてたどり着いたのがDXCでした。DXCには、運用も理解した上でお客様に伴走できる土壌があります。入社して、ようやく自分がやりたかったことと業務が合致し、視界がクリアになった感覚がありました。
また、DXCには「やりたい」と手を挙げれば任せてもらえる文化があり、この自律的なカルチャーは非常に心地よいものでした。
来た船に乗る柔軟性と嵐に飛び込む覚悟。周囲の期待と組織の未来に応える決断
現場の最前線で実績を積み重ねてきた2人。その信頼と経験が評価され、会社はマネージャーという新たなステージを提示しました。これまでとは異なる責任を伴うオファーを受けた時の心境を、2人はこう振り返ります。
長崎:私はこれまでも、来た船には乗ることを信条にしてきました。アプリ開発からインフラへ変わった時もそうでしたが、誰かが私にチャンスをくれようとして作ってくれた船ならば、断らずに乗ってみようと。今回マネージャーという船が来た時も、よし乗ってみようと自然に思えました。自信満々だったわけではありませんが、周囲の期待に応えたいという思いが背中を押してくれました。
とはいえ、マネージャーになって大変なことは多いです。会社からの手厚いサポートを受けるというよりは、同じマネージャー仲間に聞いて助けてもらっています。横のつながりで隔てなく相談できる環境には、本当に救われていますね。
森島:それは私も同じです。別部署のマネージャーに「こんなことがあったんですけど、皆さんどうしてます?」と気軽に相談させてもらっています。一人で抱え込まずに話せる仲間がいるのは心強いですよね。
長崎が自然体で船に乗ったのに対し、森島は当初、そのオファーを受けるかどうかに大きな葛藤があったと言います。
森島:プレイヤーとして現場でお客様の課題を解決するのが好きなので、とても考えました。しかし、チームを見渡し、次の10年をどうするのかと考えた時、誰かがマネジメントをやらなければならないと思ったのです。
長崎さんが来た船に乗るタイプなら、私は近づく嵐に覚悟を決めて飛び込んだという感覚です。
実際にマネージャーとしての業務が始まった現在の心境についても、率直に語ります。
長崎:これまでもリーダー業務には就いてきましたが、より高い視座に変わって会社全体の動きが見えるようになったことに、おもしろさを感じています。人事権を持つ責任の重さをひしひしと感じながら、模索している最中です。
森島:私は、数字を見る場面では、あえて「マネージャーの自分」に切り替えて臨んでいます。これまでは現場の課題解決が喜びでしたが、組織としてどう利益を生み出すかという視点に切り替えなければなりません。それは私にとって大きな挑戦ですが、組織を存続させるために必要な変化だと前向きに捉えています。
あらゆる領域への挑戦と柔軟な働き方。個性を活かし次世代へつなぐしなやかな組織
マネージャーとして新たなスタートを切った2人は、それぞれの強みを活かしながら、チームの未来を描いています。
森島:私の強みは、社内外問わず人との距離を縮められることだと思っています。お客様とも率直に話し合い、チームメンバーとも1on1を通じて深く対話する。そうして築いた信頼関係をベースに、SDLという職種の価値を確立し、DXCのブランド力を高めていきたいです。
DXCはフルスタックと呼ばれる通り、インフラからアプリ、AI、業界は金融、保険、製造、自動車、ヘルスケア、公共、交通・運輸など、ITに関わるあらゆる領域や業界を網羅している会社です。「自分はこれができる、これであればお客様に貢献できる」という強い意志を持つ方には、最高のフィールドだと思います。
長崎:私は変化の激しい環境で培った柔軟性を活かし、1つのことにこだわりすぎず「これがダメなら次はこれ」と切り替えながらチームを導いていきたいです。自分の主張を押し付けるのではなく、メンバーの意見を引き出し、みんなが納得できる方向へ進んでいくことを心がけています。
また、今後は自分の部の売上をもっと伸ばしていきたいという思いも持っています。これまで培った社内IT領域での知見を対外的な提案へと昇華させ、ビジネスの成長にも貢献したいと考えています。
DXCはライフステージの変化にとても理解がある会社です。ワークライフバランスを大切にする文化が根付いており、在宅勤務や柔軟な働き方が浸透しているので、それぞれの事情に合わせてパフォーマンスを最大化できるよう、マネージャーと相談しながら業務の進め方を調整することも可能です。長くキャリアを築きたい方にとって、これほど安心して働ける環境はないと実感しています。
変化を恐れず船に乗り込んだ長崎と、組織の未来のために嵐に立ち向かう森島。アプローチは違えど、2人のリーダーはそれぞれの色で道を切り拓いています。
※ 記載内容は2026年3月時点のものです
