幅広い知識を求めてIT業界へ。大学での生成AIの研究を経て新たな挑戦へ
早くからIT企業への就職を視野に入れていた今井。大学時代は、情報系の専門知識をメインに学んでいました。
「大学は単純に理系というわけではなく、会計学や法律学なども学ぶ文理融合型の学部に進学しました。そして、3年生になってから本格的に情報系の専門的な内容を学び始めました。
この学部は、実は就職を見据えて選んだんです。成長していたIT業界に就職したいという想いがあったので、情報系の知識を身につけながら文系の分野も学べる環境が、自分の幅を広げられると考えました」
学部時代から優秀な成績を収め、飛び級制度を利用して大学院へ進学します。
「大学院では画像キャプション生成の研究をしていました。画像キャプション生成とは画像を入力し、画像の説明文を生成する研究です。今だとChatGPTで同様のことができると思います。私の研究は、『1枚の画像に対して着眼点を変えると複数の説明文を出力できる』という仮説に対して検証を行うものでした。
検証に際しては、まず主語に着目することで複数の文章を生成できるのではないかと考えました。具体的には、アテンション機構を使って説明文を出力する際に画像中で最初に注目する箇所を変化させ、1つの画像から複数の説明文を生成できるようにしていました」
研究に打ち込んでいた今井ですが、新たな気持ちが芽生えてきます。
「研究を続ける中で、1つのことに没頭するよりさまざまな分野を経験してみたいという気持ちが自分の中に芽生えてきたことに気づいたんです。いろいろなことに触れて興味関心が広がれば、その分エンジニアリングの幅も広がると思いました。そのため、就職活動では幅広い領域を扱っているIT企業を探していました」
さらに、塾講師のアルバイト経験から、人と人とのコミュニケーションを大切にする環境であることも重視していたという今井。そんな中、DXCと出会います。
「DXCの面接では、マネージャーや人事担当者がとてもフランクで、親身になって話を聞いてくれました。とくに印象に残っているのは、現在私が所属するデータ & AI事業部の事業部長である山泉との面接です。『迷っているなら、いろいろな業界や企業を見てくるといい。DXCが良いと思ったら、おいで』と言われたんです。普通なら採用したい学生を囲い込もうとするところを、視野を広げることを勧めてくれた、その言葉に強く惹かれました」
入社後、今井は希望していたデータ & AI事業部に配属となります。
「大阪で勤務し、開発業務ができるということ、そして学生時代に学んだプログラミングの知識を活かせる環境だと思い希望しました。
実際に入社してみると、想像以上にアットホームな雰囲気で驚きました。マネージャーとのコミュニケーションがとても取りやすく、フランクに接してくれるんです。日系企業と外資系企業のいいとこ取りをしているような感じですね」
壁を乗り越えた先に見えたもの。初プロジェクトで学んだ、チームで協力する大切さ
入社後、今井が最初に携わったプロジェクトは、情報系で学んできたとはいえ、学生時代とはまったく異なる環境での挑戦となりました。
「初めてのプロジェクトは、製造業のお客様向けのMES(製造実行システム)の開発でした。具体的には、MESと製造装置との間のインターフェース部分の単体テストと結合テストを担当しました。
正直、最初は本当に苦労の連続でした。学生時代はプログラム言語のPythonを学び使っていたのですが、実務ではまったく異なる言語を使うことになって。何をどうしていいかわからず、壁にぶつかっては新たな壁が現れるという状態でした。
でも、先輩や上司がとても親身になってくれたんです。情報系出身だからわかるだろう、ということはなく、基本的なところから丁寧に教えてもらいました」
この苦労を乗り越えたことで今井は大きく成長し、この経験がその後のキャリアの礎となっていきます。
「社会人として働くということは、単にプログラムを書くといった業務をするだけでなく、期限を意識したり進捗を報告したり、そういった部分の厳しさがあることを実感しました。学生時代の研究では『まだできていません』でどうにかなることもありましたが、社会人ではまったく通用しません。
この1年目のプロジェクトでの経験は貴重で、エンジニアとしての基礎を固める大切さはもちろん、社会人としての基礎も学びました。とくにチームで協力する大切さを学べたのは大きかったです。1人で抱え込まずに周りの力を借りることの重要性を、身をもって感じました。
また、製造業の現場を知ることができたのも大きな収穫でした。MESがどのように使われ、どんな役割を果たしているのか、そういった実務的な知識も得られました。その業界の実務を知るという経験は、その後のプロジェクトでも活きています」
未知のフィールドで得た確かな成長。磨かれたコミュニケーション力で新たなステージへ
2年目を迎えた今井は、新たな挑戦として金融業界のお客様のプロジェクトに携わることに。環境がガラリと変わる中、自身の経験を活かしながら新たな課題に立ち向かっていきます。
「大規模な基幹システム間のインターフェースとなる部分を担当することになりました。具体的には、高速データ処理基盤であるAb Initioという製品を使って、導入支援や開発支援のプロジェクトに参加しました。
最初の半年間は右も左もわからない状態でしたね。まずはトレーニングを行って、製品に関する理解を深めることから始めました」
その後、効率的にプロジェクトを進めるためのサポートを行うガイドライン策定の役割を担うことになった今井。実務経験が少ない中でこの役割を果たすことは、大きな挑戦でもありました。
「とくに大変だったのは、お客様の上席の方とやり取りすることが多かったことです。上席の方は忙しいので、私たちのアプローチや考えをいかに端的に伝えるかを意識して毎回臨みました。実務経験が少ない分、上司に聞きながら自身でも知識を深めていって、それを組み合わせてアウトプットを作成していきました」
この経験を通じ、学生時代のアルバイト経験が意外な形で活きていることに気づきます。
「5年間ほど続けた塾講師のアルバイトでは、生徒にヒアリングして状況を把握し、対策を考えることを繰り返していました。たとえば小学生の生徒が勉強中に寝ないようにする工夫をしたり、勉強内容に興味を持ってもらえる方法を検討したり。この経験が、お客様にきちんとヒアリングし、課題に対してのアプローチや方針を定めることに役立っていると思います」
そして、経験を積み重ねていく中で、自身の成長を実感し始めます。
「上司にサポートはしてもらっていますが、自身で検討案を考え、お客様にご提案できるようになってきました。当初、ガイドライン策定の活動はお客様の中であまり優先度の高くないものだったのですが、提案を重ねるに連れて、徐々に活動に対するお客様の熱が高まってきているのを感じます。私たちがやっていることに対してお客様が優先度を上げてきているのがわかると嬉しいですね」
お客様とコミュニケーションを取る機会が増えたことに、やりがいも感じていると言います。
「就活の時の軸の1つだった『人と人とのコミュニケーションを大切にする』というところを、今まさに鍛えられていると感じています。今後、どんな仕事をしていく上でも活きてくると思うので、大きなやりがいを感じますね」
「千人千色の活動フィールド」で。AI知識を武器に未来を切り拓く
今後のキャリアについて、今井は明確なビジョンを持っています。
「一人前のソフトウェアエンジニアになっていきたいと考えています。コーディングをガンガン書いていくという道もありますが、ソフトウェアエンジニアとして活動していきつつ、自身のバックグラウンドであるAI系の知識も活かしていきたいです。生成AI系の活動にも取り組んでいけるように、エンジニアリングの幅を広げていくことをめざしています」
DXCでは、AIを含む多様な先端技術への取り組みが活発で、今井のような志を持つエンジニアにとって魅力的な環境が整っています。
「DXCはITの幅広い分野を扱っているので、情報系の人たちにとってはさまざまな活躍の場があります。とくに、全社的にAIの分野に力を入れていっているので、AIの勉強や研究をされている方にとってはかなり活躍の場が広がると思います。
私が思うDXCの魅力は、やはり人と人とのつながりが重視されているところです。人事や社員との採用面接の場などでも、その雰囲気を感じていただけると思います」
DXCのカルチャーについて、今井はとくに「千人千色の活動フィールド」というカルチャーに共感していると語ります。
「エンジニアとして活動の幅を広げていきたいという中で、製造業のお客様から金融系のお客様へと業界も変わりましたし、将来の選択肢という意味でもいろいろなお客様や業界に携わって、さまざまなサービスに触れられるのが魅力だと感じています」
最後に、明確な目標を持っていない就活中の学生に対しても、DXCは良い選択肢になり得るとメッセージを送ります。
「やりたいことが決まっていなくても大丈夫です。私自身も入社当時は『エンジニアとしてやっていきたい』という抽象的な想いしかありませんでした。まずは経験を積みたいという気持ちで入社しました。
やりたいことが決まっていない学生の方も、入社してから徐々に決めていけばいいと思います。DXCは幅広いビジネスを展開しているので、さまざまな経験を積みながら自身の適性を見つけていくことができます。ぜひチャレンジしてみてください!」
※ 記載内容は2024年11月時点のものです
