会社の魅力は「声をあげれば、挑戦をサポートしてくれる」ところ
私は2022年8月現在、大和ライフネクストの関西第一支社で、大型マンションやタワーマンションのリビングコーディネーター(フロント担当)をしています。
リビングコーディネーターの主な役割は、マンションにお住まいの皆様が安心して暮らしていけるようにサポートをすること。具体的には、管理組合役員の皆様が集まる「理事会」に同席したり、総会運営のサポートをしたりしています。また、今だけでなくこの先もずっと安心して暮らしていただけるように、長期的な目線でマンション管理を考え、修繕や改善の提案をするのも大切な仕事です。
大和ライフネクストに入社したのは2005年のこと。入社前はゼネコンで事務職を務めていたこともあり、マンションに関しての知識は多少はあるかな……と思っていましたが、管理の世界で必要な知識は全く異なるものであったため、最初はとても苦労しました。
それでもここまでやってこられたのは、周囲の支えがあったからです。大和ライフネクストという会社は、何かをやろうと思ってきちんと準備をしたり話を聞きに行ったりすると、手を差し伸べてくれる人が多いんです。だから私は、やりたいことがあれば、自分の想いを口に出すようにしています。「意志あるところに道は開ける」──日々そう実感しています。
たとえば、2021年の東京オリンピックのとき。私はどうしても選手村の管理をする仕事をしてみたかったのですが、家も仕事も関西だったので叶わず。それでも諦めきれずに色々と悩んだ結果、ボランティアとして参加をすることを思いつきました。自らの仕事を差し置いて「選手村を管理してみたい」なんて周りに話したら笑われるだろうと思っていましたが、社内の人は「行っておいで!」と快く応援してくれたんです。そこで、会社の制度にもあるボランティア休暇の制度を活用させていただき、無事に東京オリンピックでボランティアをすることができました。私の人生においてかけがえのない、有意義な経験となりました。
「やりたい」といえば背中を押してくれて、「つらい」と発信すれば、サポートやアドバイスをしてくれる。長年勤めてきましたが、本当に周りの人に恵まれてきたなぁと実感しています。
必死で先輩の背中を追い、「現場」で育てられた
私はリビングコーディネーターとして、上司や先輩だけでなく「現場の管理員さんやお客様にも育てていただいた」と思っています。駆け出しのころに担当して以来ずっと気に掛けてくださるお客様や、以前担当したマンションの理事長様が季節の変わり目にお電話をくださったり、「いつになったらうちのマンションをまた担当してくれるんだ」といってくださる方がいたり……仕事を通じて得られたパーソナルなつながりが、いつも励みになっています。
現場の管理員さんは、お仕事をしていく上での重要なパートナーになります。ときには立場の違いから衝突することもありますが、マンションにお住まいのお客様の暮らしを良くしていくという共通の目的を持っているので、何度もぶつかり合い、励ましあって、絆を深めていく……まさに青春のようだな、とも思います。
次第に戸数の少ないマンションから大型マンションまで、多様なマンションを担当するようになりました。自分の担当するマンションの数が増えていくにつれて責任の及ぶ範囲も増え、不安になることも多かったのですが、頼りになる先輩方からアドバイスをもらったり、自分がこれまでに対応してきた理事会の本数や緊急対応の種類を振り返り「あれができたんだから大丈夫」と言い聞かせたりすることで、少しずつ自信をつけていきました。
リビングコーディネーターの仕事は、お客様の日常にとても密接に関わるもの。「水が漏れた」「生活騒音がする」など、日々多岐にわたるお問い合わせをいただきます。幅広い知識を身につけるためには、現場に赴き、管理員さんの仕事内容や、そこに住むお客様を知り、そのマンションにどんな課題があるのか把握しておくことが必要です。何かがあったときに、素早く適切な対処ができるかどうかは、現場の状況をどれだけ把握しているかにかかっていると思います。
日々のお困りごとを見逃さず、新たなサービスを生み出す
マンションの中でも「共用部分」と呼ばれる部分を管理することが、私たち管理会社の主な仕事です。共用部分について、お客様にももっと興味を持っていただくために、これまでにもいくつかの仕組みを考えてきました。たとえば、マンションの「共用部ツアー」です。
マンションには、お客様それぞれで管理する「専有部分」と、マンションにお住まいの皆様が全員で管理する「共用部分」があります。たとえば、共用廊下やエレベーターなどが共用部分に該当します。共用部分の管理については総会で決められることが多く、設備の交換などにかかる費用は、マンションにお住まいの皆様から集めたお金が使われます。だからこそ、専有部分だけではく共用部についても、もっと関心を持っていただきたいと思っていました。
そこで、理事会役員の皆さまと一緒に共用部分を見て回る「共用部ツアー」を提案しました。やってみると「これだけ劣化しているなら直さないといけないね」といってもらえたり、計画修繕工事への理解を深めてもらったりすることができました。皆様の財産である共用部分の状態を、実際に見て肌で感じてもらうことの大切さを改めて感じました。
また、外壁部分の換気口は、お部屋内のダクトを通して換気をしています。日常生活においてはなかなか意識しづらい部分ですが、そこに汚れが溜まると換気がうまくいかず、結露したり火災時に危険な状態となってしまうので、定期的にダクト清掃を行う必要があります。ダクト清掃を一人ひとりが個人で行うよりは、マンション全体に足場をかける大規模修繕工事と一緒のタイミングで実施することで、費用を大幅に安くできるんです。だから、マンション全体でまとめて清掃できる仕組みを提案できるような商品を作ってもらったりもしました。
このように、日頃からのお困りごとを把握していれば、おのずと商品化のアイデアが浮かんできます。関連部署と相談しながら作り上げていったサービスがお客様のお役に立ち、喜んでいただけたときは、本当に嬉しかったですね。
まずは自分の担当しているマンションからやってみる。そこで成果が出れば、他のマンションへの展開も考えます。目の前のお客様はもちろん、同じように困っているほかのマンションのお客様にとっても、手助けのひとつになればいいなと思います。
マンション管理を通じて、あたり前の暮らしを支え続ける
マンション管理の仕事は、決して目立つ仕事ではありません。お客様に「あたり前」の暮らしを提供する……いわば空気みたいな仕事ですよね。お客様のなかには、フロント担当や管理員、清掃員の存在をあまり認識されていない方もいらっしゃると思います。それでも私たちは、「いつも綺麗で気持ちがいいな」「快適な環境で住みやすいな」と思って暮らしてもらいたいんです。皆さんが大切に住まれているマンションを、この先何十年も快適に住み続けられるように維持する。それが私たちの使命です。
マンションは「建てたら終わり」ではなく、建てた後が本当のスタートであり、いかに上手に管理していくかが重要です。マンション自体はお客様の所有物ですが、マンションができあがるまでには数えきれないくらいたくさんの人が関わっています。建物の用地を取得する人、企画する人、設計する人、販売する人、建築する人……建築現場にはビックリするぐらい人がいて、しかも手作業で仕上げる工程がとても多い。それぞれの分野の専門家たちの技術と想いが結集して初めて、マンションという建物が生まれるのです。
マンションの建設にかかわった人々の想い、そして今お住まいのお客様がどんな想いで暮らしていて、どういったマンションにしていきたいと考えているのか。これらををしっかりと踏まえたうえで、大切なマンションを管理させていただける担当者であり続けたいと考えています。
