グループシナジーを活かし、新しい決済サービス「PayCAS」を推進
程が所属するFinTech本部は、自社が提供しているマルチ決済サービス「PayCAS」を扱う部署。クレジットカードやQRコード決済、電子マネーといったさまざまな決済方法に対応しているサービスです。
「本来であれば店舗は、決済方法ごとに利用手続きを行う必要があります。しかし『PayCAS』を契約・導入すれば、幅広い決済方法が使えるようになるのが大きな特徴。また、当社は商社なのでいろいろなPOSシステムのベンダーさまとつながりがあり、POSシステムと連携してソリューション提案が可能です。さらにAndroidベースの決済端末には、お客さまの要望を踏まえてパートナーと一緒にアプリを開発して入れることも可能です」
ソフトバンクのグループ企業ならではの特色もあります。
「国内No.1のQRコード決済サービスである『PayPay』の営業活動と連携しているのが強みです。またオンライン決済代行サービスを提供しているSBペイメントサービスに、決済のネットワークを担っていただいています。さらに、当社は商社としてハードウエアの調達、保守、カスタマーサポートができます。グループ各社の強みを集結させたサービスと言えますね」
好調なPayCAS事業を支えているのが、程のチームが開発した社内向けの契約管理システムです。
「お客さまに『PayCAS』を契約いただく際、SB C&Sでは申し込みの受付や審査、端末の出荷などの業務が発生します。最初はExcelで管理していましたが、煩雑で大変なのでWEB化を実現しました。これによって業務が劇的に効率化され、審査時間や出荷までの日数が大幅に短縮されました」
程は管理システムの開発を担うと同時に、PayCASと連携したPOSシステム「PayCAS POS」の企画・開発にも取り組んでいます。
「PayCAS POSはPOS、主にクリニック向けに提供しています。レセコンという診療報酬の点数を計算するシステムと連携し、自動で会計金額を取得できるようにしています。また、在庫管理や売上分析ができるのも特徴です。おかげさまで販売台数は伸びています」
「PayCAS POS」は程を含めて3人のメンバーで担当。企画・開発にとどまらず販売も担っており、メンバーは毎日オンライン商談を実施。半年間で合計100件以上のクリニックのドクターと商談しました。
ここ数年で大きく浸透したキャッシュレスサービスですが、DX(デジタル・トランスフォーメーション)としてはまだまだ伸びる余地はあると程は言います。
「省人化や人手不足を支えるサービスが求められる現代において、キャッシュレス決済だけでなく、いかに店舗の業務効率アップに寄与できるかが問われます。クリニックにおいては、診察予約、問診、領収書や処方箋の発行など一連の流れをデジタル化できないか考えています」
挑戦による失敗はとがめられない。だから攻めの姿勢で業務に取り組める
現在は、課長という立場で活躍する程。マネジメントをする上で心がけていることは、個性を尊重することだと言います。
「相手に合わせて、力を最大限発揮できるようにサポートしています。かつてプレーヤーだったときには、一度やると決めたら自分にもメンバーにも厳しくなりがちでした。でもマネジメント側に立つ今は、相手の想いをくみ取るようになりました。
当社では毎月1回上司と部下が1on1を行う施策があり、1on1ではメンバーの話をじっくり聞くようにしています。メンバーの考えや適性を踏まえたやり方を推進するようになりました」
自身だけでなく、メンバーにも積極的なチャレンジを期待しています。
「当社はチャレンジした結果失敗してもとがめられず、積極的にチャレンジすることが評価される社風。なのでメンバーにはいろんなことにチャレンジしてほしいですね。
実際自分が『PayCAS』の管理システムを作るときは反対意見もあり、100パーセントの自信はありませんでしたが、上司が『やってみよう』と背中を押してくれたので、攻めの姿勢で業務に取り組むことができました」
これまでの仕事を振り返って思い出すのは、「PayCAS POS」の開発段階での苦労です。
「初期段階では、お客さまであるドクターの方々から厳しい評価をいただきました。POSの反応速度が遅いとか、エラーがよく出るとか、画面が見にくいとか、ボタンが多すぎるとか……。メーカー失格という強い言葉をいただいたこともあります。
落ち込みましたが、それでも乗り越えられたのは、自分が言い出した仕事だから。それに、厳しいことを言ってくださるドクターも、後で必ずフォローを入れてくれるんです。当社に期待しているからこそ伝えたんだと。温かいお客さまに出会えたことが、モチベーションの源泉になっていました」
開発を進める上で、今でも現場の声は大きなヒントになります。
「お客さまが要求していることを真摯に反映しています。ただ、御用聞きにはなってはいけません。ドクターの意見はすごく大事ですが、ITやデジタルの知識については私のほうが知っていることも多くあります。時には当社の考えに、ご納得いただくようにしています」
起業を試みたことで悟った1人の限界。日本製品やカルチャーに魅力を感じ来日
中国で生まれ育った程。もともとはシステムエンジニア(SE)をしていました。
「SEは、新しい技術をずっとキャッチアップしていかなくてはならない職種です。このままでいいのかな、と将来に不安を抱き始め、大学院であらためて経営を勉強することにしました。興味を持ったのは、アパレル事業。ファッションECサイト事業を立ち上げようと思い立ち、アパレル会社を経営している社長の隣で学びました」
大学院を出て、実際にアパレル事業で起業を試みた程。しかし、現実はとても厳しいものでした。
「何でも1人でやろうとすると、限界があることを悟りました。また、結果が出ないとお金にならないし、生活できない。結果を出すことを強く意識するようになったきっかけです」
その後の転職活動をする中で、多様な商品を取り扱い、かつ新規事業に積極的なSB C&Sに惹かれました。
「面接を受けたところ早々にオファーをいただけて、意思決定の速さを感じられたことが、入社の後押しになりましたね」
入社後は、スマートトラッカーの機能を搭載したクレジットカードの開発を担当。ずっと社内で温められてきたアイデアを形にしていきました。
「Bluetoothトラッカーを搭載した、世界初のIoTクレジットカードです。バッテリーも内蔵されていて、スマホで場所がわかったり、音が鳴ったりする商品でした。
クレジットカードなので、耐久性を計測する試験をクリアする必要があります。バッテリーが入っているカードを1,000回ほど曲げるという、これまでにない試験でした。
大企業と一緒に取り組んでいた分、細かい折衝が大変だったのを覚えています。伝統的に守られてきたクレジットカードの評価基準をいかにクリアするか、パートナー企業と一緒に手探りで進めました」
入社していきなり大きな仕事を任され苦労もありましたが、周りのメンバーや上司のサポートのおかげで、プロジェクトを成功へと導きました。1年半ほどかけて世にリリースし、その後、同じ事業部門が進めていたPayCAS事業にジョインしたのです。
仲間と一緒に作ったサービスで、ユーザーの幸せに貢献できるのがうれしい
SB C&Sで働く今、程は「やりたいことを存分にできている」と満足そうに話します。
「日本で大きく伸びている市場は、インバウンドと医療の2つだと思っています。どちらかに携われたらと前々から考えていました。日本の医療は進んでいるし、医療保険制度も世界一だと思っています。医療業界の業務効率につながるシステムなのでとてもやりがいのある仕事ができています」
そんな程の今後の目標は。
「『PayCAS』も『PayCAS POS』も両方盛り上げていきたいですが、いつか『PayCAS POS』が当事業部の一番の稼ぎ頭になったらいいなと思います。日本は今医療費が上がっていて、たくさんの課題を抱えている状況です。
このサービスがクリニック向けのトータルソリューションにまで発展して、目の前の課題を少しずつ解決したら、社会貢献につながると期待しています。日本の医療に、可能な限り貢献したいです」
明確なビジョンを胸に、絶えず自己研鑽を重ねています。
「クリニックのことはだいぶ詳しくなってきました。先輩からいろいろな話を聞いたり、本を読んだり、最近は社内向けのAI CHATも活用しながら知見を深めています。私は営業経験が少ないので、営業をやる上で重要なヒントをたくさん受け取っているんです。
また、弁護士や税理士、クリニック業務に詳しい専門家などが周りにたくさんいるのも大きな支えですね。頼りになる関係者の皆さんと意見交換しながら、必要な知識を身につけています」
何かやり遂げたいことがある人にとって、SB C&Sは最高の環境だと言います。
「当社は流通のイメージが強いので新しいことをやっていないと思われるかもしれません。けれど、実際はいろいろな新規事業にチャレンジできます。今後も一緒に頑張れる人に出会えたらうれしいです」
強い推進力を持ち、理想のサービスをめざす程。確かなスキルで、これからも世の中に新しい価値を生み出していきます。
※ 記載内容は2024年2月時点のものです
