2023年の夏休みシーズンに、ボッシュは日本全国の小学生を対象に、テクノロジーやクルマの魅力を紹介するオンライン授業を実施しました。このオンライン授業は、教育×オンラインの分野で日本最大級のプラットフォームである「キッズウィークエンド」による「自由研究フェス2023」とのタイアップで実現しました。
今回は、このイベント実施の背景や、実施後の成果についてご紹介します。
ボッシュが日本でSTEAM教育に取り組み始めた背景
AIやIoTなどのテクノロジーがますます普及していく一方、そうした最先端の分野での「人材不足」が課題とされています。とくに、日本においては数学や情報科学など基礎的な教育の機会が少ないと言われており、その重要性が高まっています。
参照:文部科学省「Society 5.0に向けた人材育成 ~社会が変わる、学びが変わる~」
こうした背景からSTEAM(Science、Technology、Engineering、Arts、Mathematicsの頭文字)教育の重要性が認識され、多くの企業や自治体がこのテーマに取り組んでいます。
ボッシュでも最新技術を駆使して事業を展開しており、未来を担う子どもたちに科学やテクノロジーを通して楽しみながら未来を想像できるような機会創出をしたいと考え、今回のオンライン授業実施に至りました。
日本最大級のオンライン教育サービスの自由研究フェスに初参加
夏休みのシーズンには、多くの子どもたちが学校の宿題として自由研究に取り組んでいます。このことから、ボッシュはネタ探しをテーマとしたキッズウィークエンド主催の「自由研究フェス」に参加を決めました。
キッズウィークエンドは、世界中からのべ200万人が利用する日本最大級の探究型オンライン教育サービスで、同期間にボッシュのオンライン授業以外にも「自由研究」「探究」「SDGs」「職業体験」など、さまざまな授業が開催されました。
ボッシュは、2023年7月29日に小学生(3~4年生を目安)を対象に「つながる、ひろがる、未来のクルマ☆乗り物発明家になろう」といったタイトルでオンライン授業を実施しました。アーカイブはこちらでご覧いただけます。
参加者とファシリテーター、講師との双方向コミュニケーションが可能な形で特別授業を開催し、ボッシュのシステムズエンジニアリング&技術戦略部のゼネラルマネージャーを務める後藤 悠一郎が講師を務めました。今回講師として参加した後藤は、以下のような授業への期待を抱いていました。
後藤 「システムズエンジニアリング&技術戦略部では、子どもたちの自由な発想によりどのようなクルマができ上がるのか、興味を持って参加しました。
子どもたちは、業界の既成概念に染まらず、今ある技術の限界や制限のない純粋なわくわく感を持ちながら、私たちの子どものころにはなかったインターネット、AI、ロボットなどの技術が身近な存在としてあります。それらの側面が子どもたちの中でつなぎ合わさると、どのようなアイデアを出してくれるのか見てみたいといった期待値をもって参加しました」
今回、授業での目的は「モビリティとその開発のおもしろさ」に焦点を当て、乗り物の歴史と現在、乗り物の進化に欠かせないボッシュの技術に関するトピックとクイズ、未来の乗り物を考えるワークショップを1時間の中で実施しました。
ワークショップでは、子どもたちの自由な創造力を引き出すことができるよう、後藤がいつもアイデアを考えるときの方法や今回のワークの例となるアイデアをファシリテーターと一緒に紹介しました。そして、子どもたちに考えたアイデアを発表していただき、講師からフィードバックを行いました。
なお、今回のワークショップで子どもたちが提案した未来の乗り物に関するアイデアは一部こちらで公開されています。
参加者の満足度やオンライン授業を通した感想
開催日当日までに、6歳から10歳前後の年齢層の子どもたちを中心に438名の応募がありました。実施後の参加者アンケートからは、半数以上の方より高い満足度を得たことが確認できました。
満足度の高い方からの意見としては、以下のものが挙げられました。多くのクルマが好きな子どもたちに参加いただきましたが、よりクルマ・モビリティに興味を持ったとの回答が約9割となっており、授業を通じて「モビリティとその開発のおもしろさ」を実感していただけたように思います。 もともとクルマに興味がなかった少数の子どもたちにも、そのおもしろさが伝わっていることを願っています。
モビリティ・技術に関する情報に対するご意見
「クルマの勉強になり、自由な発想ができて楽しめた」
「普段気がつかないような技術について学べた」
「未来のクルマはどんなものになるのかわくわくした」
「モビリティに関心がある子には、とても説明がわかりやすかった」
「自分たちの知らない未来の技術を知れた」
「専門の人の話を聞けてよかった」
開催形式に対するご意見
「学校では問題を解くばかりで、考えを発表する場はない」
「好奇心を掻き立てられる構成だった」
「親子が欲しい情報が詰まっていた」
「他の参加者の意見も聞くことができ、刺激になった」
「自分で考えたアイデアを発表するのが楽しかった」
「すき・楽しいからモビリティを考えられたのが良かった」
また、講師に向けてこんなすてきな声もいただきました。
「すきなものを大切にしてほしいといった開発現場に携わる後藤先生の言葉が心に刺さった」
「開発の現場にいる講師から『これからの未来は問題を解くことはAIが担ってくれる、私たちはわくわくを想像したり、具体化するアイデアを考えたりすることが大きな役割になる』と聞けたことが印象に残っていて、子どもの感性やアイデア、きれいな心はかけがえのない宝物、ワークで夢中になって思いついたアイデアを描く娘の姿を忘れたくないと思いました」
今後のSTEAM教育の実施検討について
今回企画をした私たちも、子どもたちの豊かな想像力とプレゼンテーション能力には感銘を受けました。授業中のコメントでも「お母さんに伝えたい」「後藤先生、また来てください!」といった次回の授業開催に対する期待の声も寄せられ、実際の満足度に関しても大変励みになるうれしい結果を得ることができました。講師を務めた後藤もこのように語ります。
後藤 「実際に出てきたアイデアを見てみると、最近の新技術を盛り込んだ作品もあったものの、大部分はわれわれが子どものころと同じような形で発想しているというところです。進歩した技術に触れていても、やはり彼ら、彼女らの達成したいものは現実世界から出てきているんだなと感じました。
今後は、子どもたちとより対話を深め、彼ら、彼女らのアイデアとその裏にあるモチベーションや課題感を正確に読み取っていくことが重要だと感じました。すこし突飛なアイデアになりますが、彼ら、彼女らのアイデアを新技術のプロトタイプでもいいから実現していくというイベントができればおもしろいと思います」
今後も楽しみながら想像力をはぐくみ、新しい技術やモビリティに触れて興味関心を高めていただけるようなSTEAM教育の機会を引き続き検討してまいります。
※ 記載内容は2023年11月時点のものです
