サステナビリティ推進室で描く未来
私は現在、サステナビリティ推進室の環境推進課に所属しています。簡単に言うと、“環境”という言葉がつくものにはほぼ全部関わっています。具体的には工場の省エネ対策や再生可能エネルギーの導入、脱炭素の推進、そして国際的な情報開示の枠組みであるCDP(Carbon Disclosure Project)への対応など、業務は幅広いです。
とくに印象に残っているのは、CDPへの対応です。
当社では、日本政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル」に向け、全社でCO₂削減に取り組んでいます。その中で私は、過去の回答を比較しながら、社内の資料を集め不足している部分を補い、その取り組み内容をCDPを通して報告する役割を担いました。
その結果、2025年度の評価では2年連続の「気候変動Aランク」を獲得できました。これは世界約25,000社(※1)のうち、わずか2%(※2)しか認定されない最高評価であり、当社の実績につながりました。
※ 1出典:CDP公式サイト(https://www.cdp.net/en/insights/disclosure-data-dashboard-2024)
※ 2出典:CDP公式サイト(https://www.cdp.net/ja/data/scores)
異色のキャリアチェンジ
幼少期から自然や生き物が好きで、大学では海洋系の学問を専攻し、学生時代は水族館のボランティアや離島のドルフィンスイムの短期バイト、ダイビングショップのお手伝いを行うなど、休みを見つけてはいろんなことに取り組みました。そして卒業後は夢だった水族館で飼育員として働きました。日によりますが、朝6時に出勤し、餌の準備や健康チェック、ショーの運営など体力勝負の日々。体温測定や採血など、命を預かる責任の重さを感じながらも、動物と向き合う仕事は楽しかったです。
しかし、将来の生活やキャリアを考えたとき、私には長く続けるのは難しいと感じました。夢だった仕事を辞めるのはとても悩みましたが、ちょうどコロナ禍の時期と重なり自分を見つめ直す時間があったのもこの決断をした1つのきっかけになっています。
次の仕事では、これまでの経験を活かして生き物や自然にかかわる仕事がしたいと思い、サステナビリティ関連の仕事に絞って探しました。正直アルプスアルパインは知りませんでしたが、姉が半導体関係のメーカーで働いていたので業界的な不安は一切感じませんでした。
また、面接で「生物多様性の保全活動に取り組みたい」という気持ちを伝えたら、前向きな反応をもらえたことが決め手でした。入社してからは、会社のイベントが多いことや食堂があることが前職とは異なり少し衝撃を受けました。あとは、自宅が会社から離れているのでテレワークやフレックス制度を利用することで柔軟に働けており、働きやすさを感じています。
生物多様性の保全活動への情熱と挑戦
私がこの仕事で一番やりたいことは、生物多様性の保全活動の推進です。海岸清掃や保全区域の整備活動を通じて、地域環境の保全に貢献する取り組みを進めています。将来的には、会社の工場にビオトープという動植物が自然に近い状態で共生できる小さな生態系を人工的に再現した空間を作って、地域の子どもたちに自然と触れ合える環境教育の場を提供したいと思っています。
こうした活動は、すぐに目に見える利益を生むものではないため、社内の理解を得るには根気強さが必要です。でも、企業が社会や地域に果たす責任を考えたとき、事業活動で利用する土地や資源に対して、地域環境や社会へ持続可能な形で還元する責任があります。また、生物多様性の危機が深刻化する中で積極的な取り組みは必要不可欠であり、少しずつ進めています。
水族館で培ったチームワークや積極性は、周囲と協力しながら推進する今の仕事に活きています。予算や人の協力を得るのは大変ですが、挑戦を続けています。
自然とともに生きる──趣味と価値観
休日はダイビングや旅行を楽しんでいます。パラオで潜ったとき、海の美しさに圧倒されました。「この自然を守りたい」という気持ちが、今の仕事の原動力になっています。
普段の生活においても、日焼け止めは海に優しい成分を選ぶ、マイボトルを持ち歩き極力ペットボトル飲料は購入しないなど、生活の中でも環境への配慮を心がけています。
環境分野は新しい技術や規制が次々と生まれる世界。だからこそ、常に知識をアップデートし、置いていかれないよう努力を続けています。さらに、環境への取り組みは一人ではできないことだから、社内外の仲間と協力しながら、より大きなインパクトを生み出したいと考えています。自然を守ることは未来を守ること。その信念を胸に、日々の選択や仕事に向き合っています。
※ 記載内容は2025年10月時点のものです
