高性能と安全性を追求した医療機器の設計開発
上村は、現在医療機器の開発を行う会社にて検査装置の設計開発業務に従事しています。
「主な業務は、すでにある検査装置をより高性能にするための設計開発です。現在は補助的な立ち位置で、リーダーと相談しながら業務を進めています。3D-CAD(3次元データの製図を作成するソフト)を用いて、顧客の要望に基づいた仕様の考案や初期段階の形状検討を行っています。
医療従事者の方々が検体検査を行う際の安全性や、装置が故障しないようにするために使い方を想像し、起こりうるリスクを考えながら慎重に設計を進めていかなければならない難しさがあります」
日々努力を惜しまず前向きに仕事と向き合っている上村。今の仕事のやりがいについて、このように話します。
「設計開発の経験を積むにつれて、できることが増えていることがやりがいにつながっていますね。今では装置の一部分で数パターンの構造を考えることができるようになり、成長を感じています」
フラットで温かい社風に魅了されて──芸術大学から設計開発エンジニアの道へ
機械設計開発エンジニアとして働く上村ですが、じつは芸術大学出身。学生時代は今とは異なる分野について学んでいました。
「美術系の高校に通っており、大学に進学する際も将来は芸術に関わる仕事に就こうと考えていました。絵を描くことは好きでしたが、より将来の仕事の選択肢の幅が広がったほうがよいと思い、芸術大学のプロダクトデザイン学科に進学しました」
プロダクトデザイン学科では、主に文房具や家具など身の回りのもののデザインや写真について学び、授業がとてもおもしろかったと語ります。
「とくに印象に残っているのは、ある授業で文房具やパッケージを作る課題に取り組んだ時のことです。チームで製品のデザインを考え、発表する機会がありました。チームメンバーがそれぞれ意見を出し合い、異なる視点からアイデアが生まれるのがとても興味深く、決まったアイデアをCADで3D化して3Dプリンターで模型を作ることがとても楽しかったです。
卒業制作でも、市販の電化製品を3D-CADで再現し、その過程を動画にまとめました。この経験から、将来はCADを使った仕事をしたいと強く思うようになりました」
CADのおもしろさに魅了された上村は、在学中に教授からの誘いでCADを同じ学科の後輩に教えるアルバイトも始めました。そして、就職活動が始まる大学3年生の時、教授から紹介されたのがアビストだったと語ります。
「大学の先生から、『CADが好きなら、今度アビストという会社の方が来るから話を聞いてみない?』と声をかけていただきました。そこで初めてアビストという会社を知りました。社員から会社の説明を聞いた時、初めは機械工学や物理の知識がない私に務まるのかという不安がありましたが、CADを使った仕事ということでまずは一度会社を見学に行ってみようと思いました」
アビストの事業所を訪問し、設計開発エンジニアとして働く社員の話を聞く中で不安は解消されたと語ります。
「とても温かな雰囲気で、アビストの社員は親身になって話を聞いてくれました。私が芸術大学に通っていて専門知識がないことを伝えたところ、『今機械工学の知識がなくても、入社後に知識を深めている社員もいるよ』と話してくださったんです。
就職活動時にはCADを使った仕事であることを軸に、他の企業も何社か見ていましたが、アビストも受けることにしました。最終的にアビストに入社した決め手は、面接を受ける過程も含め、アビストの社員は私を1人の人間として対等に接してくれている印象があったからです。これは、入社後も変わらずに感じています」
機械設計の難しさと奥深さを実感。学び続ける姿勢と伝える工夫で乗り越える
入社後、研修を経て現在の医療機器の開発を手掛ける会社に配属された上村。新入社員のころは想像以上に覚えることが多く、設計開発の難しさを実感したと語ります。
「はじめは上司が設計した部品の図面を描いたり、試作品の部品を組み立てたりする仕事をしていました。並行して機械についての知識を深め、部品一つひとつの用語や用途を覚えていきました。機械の部品というと歯車やバネを想像するかもしれませんが、それだけでなく金属板を曲げて作られた部品やネジも一つひとつ名前が違います。多くの部品が集まって一つの製品ができあがることを知り、想像以上に複雑だと実感しました。今でも、仕事をする上で知らない用語が出てきた時はすぐに調べるようにしています」
また、仕事の知識を深めるためにアビストが独自で作成しているeラーニングも活用していると語ります。
「工業数学などを学ぶために活用しています。私にとってはとても難しく、解き方を調べるのに必死で先輩にもたくさん教えてもらいました。この勉強はまだ仕事で活かせる機会がありませんが、今後必ず役に立つと先輩からも評価をもらいました」
しかし、同時に仕事を進める上でわからないことを上司や周囲に伝える難しさにも直面したと語ります。
「上司も先輩方も聞けばきちんと教えてくださるのですが、日々とても忙しくされているため新人として話しかけづらさを感じていました。また、手短に要件を伝えようとしても何がわからないのか自分の中で整理できておらず、はじめはとても苦労しました。
少しずつ仕事をしていくうちに、今はメールやチャットで先に要件を伝えてから直接聞きに行くなど自分なりに伝え方を工夫しています。また、聞いたことは必ずメモに残し、わからないことを周りの社員から質問された時にでもすぐに答えられるよう整理するようにしています」
教える立場になるために──足りない知識を補い、責任ある仕事をもっと経験したい
入社して5年目を迎え、責任のある仕事も任せてもらえるようになった上村。今後の目標についてこのように語ります。
「今はまだ上司や周囲に質問することが多いですが、もっと勉強をして知識を深め、今後は教える側になれるようにしていきたいです。そのためには、力学の知識や機械の要素など、まだ自分に足りていないことを勉強していきたいですし、CADを使った機械設計の技術も、経験を重ねて今まで以上に磨いていきたいです」
最後に、自身の経験からこれからアビストへ入社する仲間に向けてこのようなメッセージを送ります。
「知識がないまま飛び込んでみましたが、実際に仕事についてみると覚えることや難しいことがたくさんありました。でも、努力を重ねていくうちにできることが増えていくのは本当に嬉しいです。続けていくうちに壁にぶつかることもありますが、その時にどれだけ前向きに仕事に向き合い、乗り越えられるかが大事だと思います。どこまで頑張れるかは自分次第ですが、アビストの先輩方は努力をしっかり見ていてくれます。そこは安心して入社してほしいと思います」
専門知識ゼロから機械設計の世界へ飛び込み、ひたむきに努力し続ける上村。その姿勢が未来を切り拓いています。これからも、アビストは上村の挑戦と成長を見守っていきます。
※ 記載内容は2024年6月時点のものです
