目標達成と社員一人ひとりのスキル向上をめざす、支店長としての役割
富岡は200名以上もの従業員を抱える第一東京支店の支店長として、支店全体の運営管理、事業計画の策定、顧客との関係構築など多岐にわたる業務を日々こなしています。
「支店長業務は非常に幅広く、さまざまな業務に取り組んでいます。まずは中期経営計画を達成すべく、立案した戦略を実行しつつ、結果を分析し、さらに推進すべきか、別案も実行すべきかなどを考えながら業務に取り組んでいます。また、取引先との関係構築も重要な業務であり、既存顧客との関係を強化することはもちろん、新規顧客の獲得も行います。さらに社員の評価や教育、健康管理など、人材育成も行っています」
日々の業務において、富岡は「コミュニケーション」を重要視しています。社内で働く従業員に対しても、技術力だけでなくコミュニケーション能力の向上を促進していきたいと語ります。
「アビストの設計技術業務は、顧客との協力関係に基づいて成り立っています。コミュニケーションスキルを高めることで、顧客とアビストの双方がお互いの業務を理解し、より強固な信頼関係を築くことができます。これは顧客との関係だけでなく、社内の人間関係にも影響します。設計業務は多くの人々と関わる機会があるため、技術力だけでなく、コミュニケーションスキルも重要であるということを、支店で働く技術者に積極的に伝えています」
設計者としてのビジョン──社会に貢献する製品を創造
富岡は、2004年に新卒でアビストに入社しました。入社の理由は、会社の説明会で「設計者」としての仕事が社会に与える影響と重要性に気づいたことでした。
「就職活動時にアビストの会社説明会に参加した際、世の中を豊かにしている製品には設計図があり、その設計には担当した設計者がいることに気づいたんです。社員の創造力と情熱が詰まった製品が社会に広まり、人のためになることに感銘を受け、自分も世の中に役立つ製品を作りたいと考えて、入社を決めました」
技術者として真摯に仕事に取り組み、キャリアを積み重ねてきた富岡ですが、入社当時は「教育管理部」という自らのイメージと異なる部署での仕事からスタートしました。
「私は大学でマテリアル系の材料科学工学科を専攻したため、3D-CADや機械設計の図面に触れた経験がありませんでした。そのためCADだけではなく専門知識も必要な設計開発業務にいきなり携わるのではなく、まずはCADスキルを習得するため、入社後は教育管理部に配属されました。教育管理部では自社の新入社員だけでなく、顧客の社員に対するCAD教育にも携わっていたほか、大学の非常勤講師として学生のCAD教育に携わっていました」
照明設計プロジェクトから得た、技術者としてのコミュニケーションの重要性
約6年半にわたり教育管理部にて経験を積んだ富岡は、2010年に東京支店へ異動し、技術者として設計開発業務に従事することになりました。その後、2019年には課長に昇進し、2020年までの期間、技術者としてコツコツと経験を積み重ねます。
技術力だけではなく「コミュニケーション」の重要性を感じたきっかけとなったのは、橋の照明設計プロジェクトを担当したときのことだったと言います。
「2019年、浅草隅田川に架かる橋のうち2箇所の照明設計を担当しました。この橋は国の重要文化財に指定されており、橋自体への加工ができない制約がありました。また橋の寸法が微妙に異なり、仕様も多岐にわたりました。課題が多く、難しいプロジェクトでしたが、お客様とコミュニケーションを密にとりながら、一つひとつ課題を解決していきました。施工業者と連携をして、橋に照明を設置するプロセスにも同席し、さらに海外出張の機会もあり、韓国で成形品トライアルをともに行いました」
設計業務を超えた経験を積む機会が得られ、モノづくりに関する知識を深めることができた富岡。これらの経験は、富岡自身がお客様と密なコミュニケーションを図り、プロジェクトに真摯に取り組み続けた結果であると語ります。
「プロジェクトの中で突発的な仕様変更が何度も発生しましたが、その度にお客様に寄り添うことを意識しながら、要求を満たす設計に改良しました。納期までの期間が短く、残業になることもありましたが、常に自分ができる最良の設計を提出してきました。おそらく取引先の方々は、私のその姿勢を評価してくださったのではないかと思います。企業間の枠を超えて関係を築くことで、お互いの業務を理解し、学びの機会が増えたと思います」
モノづくり全体の知識を深めること──経験から見えた設計技術者の役割
教育担当、技術者、責任者としてアビストで多岐にわたる経験を積んできた富岡。これまでの経験を通じて、設計技術者としてよりスキルアップしていくためには、設計という一部分の知識だけでなく、モノづくり全体の知見を深めていく必要があると語ります。
「アビストは設計者の集団でありますが、製品は設計だけでは完成しません。モノづくりを総合的に考えた設計能力が必要だと考えています。たとえば、プラモデルの設計を考える場合、構造の設計だけでなく、量産可能か、プラスチックの成形過程で問題が起こらないかなど、今後製品となるまでの過程を考え、テストを繰り返して製品を完成させます。
モノづくりにおいて設計は一部分に過ぎません。モノづくり全体の知識を深め、広げることで、仕事の質が向上し、技術力の向上につながると信じています。顧客であるメーカーの多くが長い歴史を持つ企業です。創業100年であれば100年分のノウハウがあります。顧客が持つモノづくりのノウハウについても理解を深め、設計者としてのスキルを高めることで、より高度な設計開発が実現できると考えています」
所属する社員がモノづくり全体の知見を深めていけるように、支店長として顧客とのコミュニケーションの重要性を伝え、教育しているという富岡。そのために、コロナによって大きく変化した働き方によって社内のコミュニケーションをどう活性化させ雰囲気を良くしていけるか日々考えています。
「支店長として予算目標達成を重視するとともに、支店内の関係強化にも力を入れています。第一東京支店は神奈川、埼玉、千葉、東京と拠点が多くのエリアにまたがっており、お互いに知らない社員も多くいます。長らく続いたコロナ禍によって、人とのコミュニケーションが難しかった時期がありましたが、現在は徐々にコミュニケーションが取れるようになってきました。飲み会だけでなく、イベントなども計画し、経験を共有することでアットホームな環境を築いていきたいですね」
富岡は常にプロフェッショナルな姿勢で、顧客とのコミュニケーションを重要視しながら、教育管理および設計技術の分野で幅広い経験を積んできました。この経験とスキルを活かし、支店長として第一東京支店をさらに成長させるべく進み続けていきます。
※ 記載内容は2023年10月時点のものです
