肩書にとらわれない。企画からプロダクトを提供するまで伴走し続ける「プランナー」
私の肩書は「プランナー」です。たとえば、クライアントから「会員証のアプリを作りたい」と相談されたら、どのようなユーザーに、どの場面で使ってほしいかなどをヒアリングしながら最適解を探り、そのサービスのあるべき姿を定義する役割を担っています。
ですが、それだけでは終わらず、サービス定義から開発まで一貫して携わり、最後まで伴走する点が私のこだわり。「こういったものを作りたいから、あとはお願いします」と各担当者に引き渡して任務終了ではなく、共に考え、作り上げ、責任を持って実現していくところまでコミットするように意識していたいと考えています。
たとえば、サービス定義後にデザイナーと相談し、ユーザーにマッチしたデザインを依頼したり、今度は上がってきたデザインを持って開発メンバーのところへ行き、実装できるか、懸念点がないか確認を進めたり。開発から出た質問にも答えながら、プロダクトができ上がるまで、ずっと一緒に走り続けていく感じですね。ゆめみのプランナーの中では少し異色の関わり方かもしれません。
そういう意味では、「肩書はプランナー」ですが、デザインにも開発にも関わり、時にディレクター、また別の案件ではPM(プロジェクトマネージャー)の肩書も担っている、というのが実情であり、私の強みだと自負しています。2020年には、スクラムマスターの資格を取得し、マネジメント領域にも携わることが増えました。
さまざまなチームと調整していく上で、とくに気をつけているのは、できる限りお互いの認識のズレをなくすこと。
言葉や文字の情報だけではどうしても解釈に差異が生じてしまうことを痛感したんですよ。「私はこう思っていた」「いや、私は違う意味だと捉えていた」という事態が何度か起こってしまった。
そのため、テキストだけに頼るのではなく、似たような事例を探したり、ざっくりしたラフを描いたりして、視覚的な情報もプラスして互いの認識を一致させられるように努めています。
目の前の人に喜んでもらうために、自分にできることは何か。仲間の言葉で生まれた想い
ゆめみに新卒で入社したのは、2008年。モバイルのコンテンツが流行り始めたころで、まだスマホが主流になる前の時代です。映画やゲーム、音楽、本、サブカルなどエンタメが大好きで、これら好きなものに関わりたいと思い、モバイル会社のコンテンツを作っている会社としてゆめみを希望しました。
ただ、大学の専攻は完全な文系で、ITとは無縁の世界にいました。それがなぜIT系のゆめみに入ったかと言うと、学生時代にインターンをしていた映画館で「いかにお客さんに来てもらうか?」という施策を考えたことがきっかけでした。人を惹きつける企画を考えるのって楽しい!と思ったんですね。ゆめみでは、受託会社としてさまざまなサービスに関われる可能性があるのではないかと考え、入社を決めました。
入社後はプログラマーからスタートし、約3年後には希望していた企画職に異動となりました。私にプログラマーの素質があまりにもなかったという背景もありましたが、希望職に就けたことがすごくうれしかったです。ゆめみって、希望を叶えてくれる会社なんですよ。「やりたい」と公言していると、周りが応援してくれて、どんどん夢が実現していく。
ただ、希望の企画職に就いたものの、そのころは企画フェーズが終わると次のフェーズは別の担当にお任せ、という仕事の進め方をしていました。インターンのころは、施策を考え、それを映画館でキャンペーンをして実施するまですべてに関わっていたことを思い起こすと、少し物足りない気持ちだったことは事実です。
そんなモヤモヤを抱えていたある日、あるクライアントの研究開発のプロダクトを作る案件にジョインしました。社内からはエンジニアと私の2名が参加したのですが、そのときエンジニアに言われた言葉が、私の仕事への取り組み方や価値観を大きく変えました。
それが、「自分の仕事じゃない、とは言いたくない」というひと言。
この言葉にハッとしたんです。それまでは、設計図だけを作って「こういうものをお願いします」と後の仕事を渡して手を放していたけれど、「理想像だけ考えて終わってしまっている」という感覚が拭えませんでした。
でも、私が本当にやりたいのは、理想として計画したものが、しっかりとでき上がるまで携わって見届けること、だったんですね。そこで、その案件ではエンジニアが行う業務以外は全部私が担当する、という動き方に初めてチャレンジしました。
PMとしても、プランナーとしても動き、デザインのディレクションも行って。こうしてチームメンバーと一緒に作り上げていく感覚は、私にとって最高に楽しく、まさに求めていたものだ!と実感しました。
同時に、自分の領域にとらわれずに仕事をしたことで、エンジニアのメンバーが自らの仕事に集中する様子も目にできていましたし、自分がプロダクトを作っているという実感があることで主体的に動くことができ、クライアントの要望にも幅広く応えられたので、クライアントにも喜んでもらえている実感がありました。
こうした気づきを経て、自分の肩書きや職種で仕事をする範囲を決めるのではなく「目の前の人にどう喜んでもらうか?そのために自分にできることは何か?」という部分まで考えて仕事をするようになりました。
ここでの私の変化は、はたから見ていても明らかだったようで、当時の営業を担当されていた方に、「あのとき、岩野さんが覚醒した感じがあったね」と言われたことが印象的です(笑)。
常に一歩先を読む。そこから信頼関係や強い絆が生まれる
冒頭で、プランナーという肩書を持ちつつも、さまざまな役割を担っているとお伝えしましたが、「目の前の人に喜んでもらうために、私にできることは何か」を突き詰めているうちに、自分の肩書や職種に対するこだわりがなくなりました。今は、あらゆる視点からクライアントのために自分にできることを考え、行動に移すようにしています。
心がけているのは、常に一歩先を考えて動くこと。クライアントから依頼されたタスクに対して、その先を考え、「こういうものが必要になるのでは?」「こんなイメージで進めたらどうか?」という部分まで準備して提供するようにしています。
一歩先を読んだ提案を続けていくことで、クライアントとの信頼関係が築ける。ありがたいことに、ご指名をいただいたりもします。そして良い関係が築けると、さらに深く案件に関わった提案ができる。相乗効果ですね。現状に満足しているわけではないですが、結果的に、クライアントの期待以上のものを提供できるようになったとも感じています。
社内でも同様です。仕事を抱えすぎて身動きが取れないメンバーがいたら、意識的に声をかけて間に入るよう努めています。同じチームメンバーがより動きやすくなるように、私にできることを見つけて、一歩先に準備する。そうすれば、相手は自分のやりたいことに、より集中できるじゃないですか。
そんな流れで、普段やらない仕事にも手を出して、あれもこれも……と携わっているうちに、関わる範囲がどんどん広がってきました。その結果、さまざまな肩書を持つ現在の私に至ります(笑)。
個々の力を最大限に発揮できるチームこそが、ゆめみの価値を底上げする
今後は、チーム体制を築き、強化していきたいですね。現在の私は1人で仕事をすることが多いのですが、複数人のチームとして動けると、さまざまな良い影響が生まれるのではと思っています。
私自身ももちろん、誰しも少なからず、得意な領域と苦手な領域がありますよね。それを一人で努力してこなすのではなく、チームで補い合える方がメンバーも幸せですし、よりクオリティの高い成果が提供できるのではないでしょうか。
どんなに優秀な人でも、個人が発揮できることには限界がある。それをチームとして発揮することで、ゆめみという会社が提供できる価値が底上げされますから。そのためには、現状1人で入っている案件にもう1人追加し、共同して動ける体制が作れないかと試行錯誤中です。
振り返れば、プランナーという職に就いて10年以上が過ぎました。やっぱり、受託のプランナーって楽しいですね。いろいろな業種の仕事に携わっているので、都度その業界のことをリサーチして知識を積み重ねていくことに、毎回ワクワクします。
新しいものに出会って、新たな経験をして。今まで思いもよらなかった気づきがあるし、普段自分が接している業界などの知られざる裏側を知ることも多いです。この喜びと楽しみはやめられませんし、プランナーの醍醐味だと思っています。
これからも、常に一歩先を読み、クライアントもチームスタッフも笑顔になれるような仕事を手掛けていきたいです。
※ 記載内容は2023年6月時点のものです
