不登校を乗り越えて。ものづくりへの情熱が切り拓いたキャリアの軌跡
──今井さんは、これまでどんなことに興味を持ち、どんな学生時代を過ごしてきましたか?
私は子どもの頃からものづくりが好きで、その興味は自然と技術への探求につながっていきました。ただ、中学時代には不登校を経験し、普通の社会になじめないという自覚もありました。将来的にゲーム制作などができればいいなという漠然とした考えを持っていた程度で、正直なところ、自分の未来に対してそれほど前向きではありませんでした。
そんな中、高専という選択肢を知り、電子制御学科に進学することを決めました。この学科は、機械や電気、プログラミングなどさまざまな分野を横断的に学べることが特徴で、より幅広い知識を得られて「得」だと考えたからです。
高専では主にロボット製作に関する内容を学び、その後はより良い就職機会を得るために大学に編入し、電気電子情報学科でさらに学びを深めました。
大学では電気工学や回路、プログラミングなど多岐にわたる授業を受講しました。研究では脳波の解析、とくに睡眠時の脳波データを分析して睡眠の深さと脳の活性化の関係性について調べていました。
──本業である勉学以外に取り組んでいたことがあれば教えてください。
高専時代は、競技プログラミングを経験し、その後プログラミング学習サイトでスカウトを受け、教育用プログラミング問題の作成に携わりました。
大学3年の冬頃からは、先輩の紹介でスタートアップ企業での長期インターンを経験。コロナ禍前でしたが、リモートワークで業務委託型フリーランスに近い形態で働きました。
また、大学では学園祭実行委員会に所属し、実行委員が使用するアプリケーションの開発も行いました。具体的には、学園祭のシフトやお金の管理、プログラミングメンバー向けの学習管理アプリケーションなどです。
予算の制約から高額なクラウドサービスは使用せず、自前でオンプレミスサーバーを構築して運用するなど、実践的なインフラ技術を習得できましたし、デザインも担当するなど幅広い技術を学ぶことができました。学園祭実行委員会という、ITの専門スキルを持つメンバーが少ない集団の中でDXを進める立場として、PMのような役割を担当したことで、実際の仕事に近い貴重な経験を積むことができたと考えています。
入社と同時にプロフェッショナルへ昇進。入社後もゆめみで成長し続ける
──大学卒業後、就職先にゆめみを選んだ理由について教えてください。
就職活動では、自分の強みや興味を活かせる場所を探していました。学生時代にさまざまな技術に触れた中で、自分の表現したいことをもっとも柔軟に実現できるフロントエンド領域に魅力を感じ、それを軸に選択をしていきました。
ゆめみを選んだ決め手は、内製化支援という特徴でした。学園祭実行委員会で非技術組織でのDX推進を経験したことから、その経験を活かせる場所としてアウトソーシングをなくすという大胆なミッションを掲げるゆめみに魅力を感じたのです。
──入社と同時にプロフェッショナル昇進をされたそうですが、どういう経緯なんでしょうか?
入社と同時にプロフェッショナルに昇進できたのは、入社前の7カ月間に及ぶ内定承認者アルバイトの経験が大きく影響しています。この期間中、2つの案件を経験しました。最初は期日が迫った案件に参画し、タスクを集中的にこなす役割を担当。その後、別の案件に移り、そこでも多くのタスクを処理することができました。
とくに意識していたのは、自分が提供できる価値は作業量やタスクをこなすパワーだと考え、できることはすべてやろうという姿勢でした。ゆめみの給与自己決定制度で昇進を自分で決める制度があることから、アルバイトでの実績をもとに、入社時にプロフェッショナル昇進を申請。無事プロフェッショナルへの昇進が認められました。
──入社してから成長を実感できましたか?
主に2つの面で成長を感じています。1つは、リーダーシップの面です。以前は、技術的な判断をリーダーに委ねることが多かったのですが、徐々に自分で判断して進められるようになってきました。
もう1つは、技術選定における判断力です。学生時代は新しい技術を使うことに重点を置いていましたが、現在は案件に合わせて適切な技術を選択できるようになりました。とくに、将来の保守性などを考慮した技術選定ができるようになった点で成長を感じています。
また、採用業務での経験も大きな成長につながりました。学生が提出したコードのレビューを担当し、当初はコード面のみを重視していましたが、次第にGitの扱い方やコミットメッセージなど、より上流工程までレビューできるようになりました。
技術のキャッチアップ能力も向上しました。社内SlackではOJTというtimesチャンネルを通じて多くの技術者から学べる環境があります。とくに、最新のフロントエンド技術の進歩をキャッチアップする能力が向上したと感じています。
技術も交流も支える、充実した福利厚生と環境で、フルリモートでも活躍
──フルリモートでのお仕事ですが、メンバーとのコミュニケーションはうまく取れていますか?
ゆめみは完全フルリモートの会社ですが、社員同士の距離感が近く、代表ともSlackで直接やり取りができます。フルリモートという特性上、コミュニケーション手段は限定されていますが、それゆえに社内の情報がSlackに集まり、より密度の濃いコミュニケーションが実現できています。
とくに、技術的な質問に関してテックリードへの相談のハードルが低いことは大きな特徴です。一般的な会社では、テックリードのような上級エンジニアに質問することに躊躇してしまうことも多いと思いますが、ゆめみではそういった心配はありません。最新のフロントエンド開発についても気軽に質問できる環境が整っています。
オンラインでのコミュニケーションが主体となる一方で、リアルでの交流も大切にしています。月1~2回程度の頻度で社内の人と実際に会って食事をしたり、同期との忘年会や給料日に先輩後輩関係なく集まったりして、より相手のことを理解できる機会となっています。
──ゆめみの社内制度や福利厚生で「あって良かった」と思うものを教えてください。
社内制度は充実しており、私もよく活用しています。とくに、3人以上での飲食代が1人5,000円まで経費として使える制度は、先にも述べたオフラインでの交流にとても役立っています。そのほか、「有給取り放題制度」やフルリモート環境整備費用のサポート制度なども、仕事を快適に行える環境作りとしてとてもありがたいですね。
また、技術面での成長を支援する制度として「マナファン(学びファウンディング制度)」があります。技術イベントへの参加費用や交通費などをサポートしてもらえる制度で、たとえば福岡や北海道で開催されるイベントに参加する際の往復の交通費や宿泊費なども、学びに必要だと判断されれば経費として認められます。より大規模な学習機会への投資も支援してもらえる点がとても助かっています。
ほかにも、社内にはさまざまな委員会活動があり、私はフロントエンド幹事委員会やフロントエンド黒魔術委員会に参加しています。これらは、すべて自ら志願して参加しました。フロントエンド幹事委員会では月1回のオフライン懇親会を主催する機会があり、フロントエンド黒魔術委員会ではフロントエンド技術の取りまとめや新技術の採用検討などを行っています。
これらの委員会に参加することで、フロントエンドギルド全体の活動に深く関われる点が大きなメリットだと感じています。
自分と似た境遇の後輩に道を示したい──自ら進んでキャリアアップへ挑戦
──ゆめみに入社して良かったと感じることはなんですか?
入社して最も良かったと感じる点は、若手社員の裁量権の大きさです。一般的なメガベンチャーでは、キャリアパスが決められていることが多いのですが、当社では自分から積極的にチャレンジできる環境があります。私自身、リーダーやリクルーターの役割も自ら手を挙げて挑戦させてもらいました。このような自発的なキャリアステップが認められる点は、他社にない強みだと感じています。
なぜ、進んで挑戦するのか。それは、後人のメンバーが活躍できるように自ら先陣を切る必要があると感じているからです。ゆめみは、自由な会社だからこそ生まれる壁もあると思っています。
たとえば、今後会社の規模が拡大するにつれてある程度の制限が加わるという流れは、会社の成長に伴う自然な変化だと理解しています。しかし、そうなった時に私は単なるホワイト企業になっていくのではなく、「ゆめみらしさ」を保ちたいと考えています。そのために、何かメンバーたちが働く上で足枷となるようなものを取り払っていくのが自分の役割だと考えています。
──最後に、今後のキャリアプランについて教えてください。
現在、チーフプロフェッショナルとしてリード業務を担当していますが、ゆくゆくはフロントエンドの責任者としてリードの立場で活動していきたいと考えています。また、後輩たちをリードポジションへと育成することもめざしています。
当社にはさまざまな種類のリード職があり、マネジメント系のリードやテックリード、高度な実務スキルを持つ専門職などそれぞれの職位をコンプリートすることで、どの道にもいける可能性があると示せる人材になりたいと考えています。
また、リクルーターとしてとくに力を入れているのが、技術力があるけれどコミュニケーションが苦手な人材の支援です。私自身、不登校経験があり、決して順風満帆な人生ではありませんでした。
しかし、その中でも自ら行動していくことで人生が好転したので、自身の経験を活かして同じような立場の人々に希望を与えられる存在になりたいと考えています。
※ 記載内容は2024年12月時点のものです
