マルチハット・エンジニアとして、複数領域をカバーする
現在、私はふたつの役割を持って内製化支援事業に取り組んでいます。
ひとつはフロントエンドエンジニアとして、技術選定や設計、コードレビューを通し、フロントエンド文化の定着サポートを行っています。
もうひとつはスクラムマスターとして開発フローやチーム最適化を行っています。クライアントの開発チームに対し、スクラム開発の手法をお伝えしたり、コミュニケーションを活性化させる改善案を提案したりしています。
ゆめみでは、私のように異なる役割を状況に応じて使い分けるエンジニアのことを「マルチハット・エンジニア」と呼んでいます。役割を帽子にたとえ、必要に応じて被り分けるという意味ですね。
実際に、もともとフロントエンドエンジニアとしての役割のみで参画した内製化支援案件で、チームビルディングの必要性を感じたときや、アジャイル開発のアプローチが有効であると判断したときに、スクラムマスターの帽子を被ってクライアントに改善案を提案したこともありました。
もちろん、いつでもフロントエンド領域の課題に対応できるように、常にフロントエンドエンジニアの帽子も持ち続けていました。
複数領域をカバーできるマルチハット・エンジニアは柔軟な対応が必要とされる内製化支援事業において、とても効果的なロールです。帽子の被り分けはスイッチングコストが発生するので大変ではありますが、がんばって続けていこうと思います。
ミクロとマクロの視点でクライアントを支援するエキサイティングな仕事「内製化支援」
内製化支援はとても難しい仕事です。クライアントの抱えている課題に対してのアプローチにテンプレートがないからです。フロントエンドエンジニアとして、スクラムマスターとして、どうしたらクライアントの課題を解決することができるかを常に考えています。ご要望だけに応えればいいわけではありません。クライアントご自身が課題に気がついていないこともあります。観察し、向き合い続けることが大切です。
内製化支援には、ミクロとマクロの両視点が必要です。眼の前の課題を解決することだけでなく、3年後にチームが継続しているためにする取り組みが必要ですし、さらにその先のことも考えなければなりません。さまざまな視点が必要な内製化支援は、とてもエキサイティングです。
内製化支援のゴールは、いずれゆめみが携わらなくても成り立つことです。私でいえば、フロントエンドリード・スクラムマスターの両役割としての自分がいなくなっても、チームや開発が成り立つことをめざしています。
また、私一人では内製化支援を成功させることはできませんから、同じ熱を持つ仲間を増やすことにも力を入れています。とくに、ともに働く若手メンバーには、期日までに何かを納品するような働き方とは違うマインドが必要と伝えています。
イベント業界からの転身。自身のスキル向上と関心に重点を置き、ゆめみへ
学生時代は音響を学びました。在学中から活動してたバンドを卒業後も続けましたが、夢破れ、2年後にイベント会社に就職しました。そこでは音響・映像の仕事をしていましたが、もともとパソコンで何かを作ることに憧れがあったため、友人の紹介で広告代理店のデザイン関連部署に転職しました。独学でWebデザインを学んでいく中、コードを書くことにより興味が湧き、前職のWeb制作会社に転職しました。そこで約4年間、Web制作の基礎を学びました。
Web制作会社から転職を考えたのは、誰がアクセスしても同じ情報が表示される静的なWebサイトではなく、Reactなどのトレンド技術を使ってより複雑なシステムやサービス開発をしていきたい気持ちが湧いてきたからです。
そんなときに、ゆめみと出会いました。
関西でフロントエンド向けのイベントに参加したとき、ゆめみの上原さん(Web Design Engineer:上原 晃人)が登壇し、担当されている案件の技術スタックやスクラム開発の話をしていました。技術スタックはまさに私が求めていたものでした。また、私はそれまでスクラム開発を知りませんでしたが、こちらも「おもしろそう」と大変興味を持ちました。
スライドの終わりに「新しく大阪のオフィスを立ち上げることになりました。一緒に大阪オフィスを立ち上げましょう」というメッセージがあり、登壇後の上原さんと、同じく大阪オフィス立ち上げメンバーの染矢さん(取締役COO:染矢 幹基)に声をかけました。
その後、京都オフィスで後に私の師匠となる内藤さん(執行役員 フロントエンドエンジニア・スクラムマスター:内藤 寛貴)とカジュアル面談を行い、その流れでエントリー。2019年に入社しました。
コロナ禍で物理的な大阪オフィスはなくなってしまいましたが、今でも当時のオフィスメンバーとは仲良しですね。
ふたつの役割、どちらも第一線で活躍し続けることが目標
プログラミングの業務経験が少なかったため、入社後は技術に対するコンプレックスに悩まされました。最初に参画したプロジェクトのクライアントエンジニアの技術レベルの高さも、それを加速させました。自分だけが劣っていると感じる環境でのモブプログラミングやコードレビューはとてもつらかったです。
コンプレックスから脱却するのに、二年以上かかりました。わかりやすいキッカケはなかったのですが、二件目・三件目とプロジェクトをこなしていくうちに、自身の強み・弱みを客観的に捉え、等身大の自分を評価できるようになりました。少しつづですが自身の成長を感じることができたんだと思います。自己肯定感の高まりに伴い、周囲からの評価にも正しく耳を傾けることができるようになったことも大きかったです。おそらく、やっと仲間を信頼できるようになったんだと思います。
フロントエンドエンジニアだけでなく、スクラムマスターという役割を手に入れたことも大きかったと思います。特性を見抜き、エンジニアリング以外でも貢献することができることを教えてくれた内藤さんには、感謝してもしきれません。
最近では「最初からエンジニアの道を歩んでいない」ということが、私の強みだと考えられるようになりました。生粋のエンジニアではない私の経験は貴重なはずです。すべて経験は、必ず活かすことができますから。
フロントエンドエンジニアとスクラムマスターのどちらの役割であっても、常に第一線で活躍し続けることが私の目標です。二足のわらじは大変ではありますが、どちらの武器も捨てることなくレベルアップしていきたいです。
※ 記載内容は2023年7月時点のものです
