「この会社は私の居場所かもしれない」。日本で経験を積みたい想いで、辿り着いた選択
私は中国で生まれ育ち、小学校から大学までを過ごしました。中国は学歴社会のため部活動よりも勉強に注力する環境の中、私がとくに興味を持っていたのは言語でした。小学生の頃から英語教室に通い、ネイティブスピーカーから直接学ぶ機会を持つことで言語に対して得意意識を持つようになったからです。
大学進学に際して専攻を考えた時、私は言語系かメディア系の分野に進みたいと考えていました。外国語を学ぶなら、その国への留学も視野に入れたいと思ったこと。実家の近くに日本語教育で有名な大学があったこと。そして、日本は地理的に中国から近く、同じアジアの国として文化的な親和性も感じられたため、日本語を専攻として選択しました。
大学4年間は日本語の習得に力を入れ、日本人留学生との交流も積極的に行いました。週末には自分から誘って一緒に休日を過ごすなど、ネイティブスピーカーとの会話の機会を多く持つように心がけました。この経験が、その後の京都大学大学院への進学につながっていったのです。
来日後、大学院で異文化環境育成と国際教育に関する研究を行いました。具体的には、日本の大学における中国人留学生と日本人学生が共に学ぶ際の課題や、効果的な授業カリキュラムのデザインについての研究です。アジアではまだ少ない国際教育の分野を広げたいという想いから、このテーマを選びました。
2年間の留学期間は短く感じられ、「もっと日本社会で経験を積みたい。より多くの日本の方々と交流したい」という想いが芽生えて大学院修了後は日本での就職を決意しました。就職活動では、グローバルに活動できる環境であることと、海外で生活していく上での福利厚生が整った大手企業であることを重視しました。
横河電機との出会いは、中国人コミュニティからの情報共有がきっかけでした。企業情報やビデオを見る中でグローバルな企業であることを強く感じ、いざ臨んだ面接では他社とは異なる親切な対応が印象的でした。面接を進める中で「この会社は私の居場所になるかもしれない」と感じたことを覚えています。
入社を決めた大きな理由の一つは、横河電機の事業の70%以上が海外で展開されているという点です。日本語以外の言語も活かせる機会が多いのではないかと期待しました。入社前は日系企業特有の保守的なイメージや、上下関係が厳しいのではないかという印象を持っていましたが、実際に入社してみると気を張らずに仕事ができる会社だということがわかりました。このギャップは、私にとって嬉しい発見でした。
「文系でも活躍できる」。横河電機で感じた色濃い研修期間と安心のフォロー体制
入社後の2カ月間は、横河電機の新人研修が行われました。最初の1カ月は横河電機と各グループ会社の新人が一堂に会しての会社の基本的な学習です。社内外のさまざまな講師から学び、新人同士の交流を深めるグループワークもありました。2カ月目からはグループ会社合同の研修が終わり、横河電機単体の研修で、より専門的な内容や製品知識の習得やモノのデザインや売り方の検証を行うと言ったプロジェクト課題にも取り組みました。
文系出身の私はメーカーならではの技術的な内容の理解に苦労しましたが、それが最も印象深い経験になりました。仕事を進める上で技術的な知識は不可欠だと感じ、必死に学びました。一方で、横河電機は文系社員への配慮が行き届いており、現場で活躍する先輩との質疑応答の機会を設けたり、技術経験のある人事担当者からアドバイスを受けられたりと手厚いサポート体制があったことは大変ありがたかったです。
研修を終えてサステナビリティ推進部企画課に配属となった私は、主に社内教育関連の業務を担当することになりました。サステナビリティは専門性が高い分野のため、最初の数カ月は学習に多くの時間を費やしました。横河電機にはトレーナー制度があり、先輩が一人付いてわからないことをすぐに質問できる環境が整っています。約3カ月のインプット期間を経て徐々に自立して業務を進められるようになりました。
1年目の大きな成果として、教育動画の制作があります。従来にない新しい取り組みとして、TikTokやYouTubeのような短時間で視聴できる動画形式での教育コンテンツを提案しました。上司からすぐに承認を得られ、コンテンツの企画から制作まで一貫して携わることができ、見やすい動画のデザインや、グローバル拠点の社員も活用できるような工夫をしました。この経験を経てプロモーション動画の制作も任されるようになり、外部との調整といった仕事にも携わることができました。
横河電機の新入社員に対するフォロー体制はとても充実していると感じています。業務知識だけでなく、社内システムの使い方や会社の制度、施設の案内などさまざまな面でのサポートがあります。また、研修について「製品知識がもう少しあると良い」と人事担当者との1on1で意見を伝えたところ、次年度の新人研修に反映されるなど社員の声が早期に反映される文化があることも特徴的です。
【私の1週間スケジュール】裁量が広がる2年目の手応えと大きな成長
私の所属するサステナビリティ推進部の繁忙期は6月から8月です。私の勤務時間は8時30分から17時15分が定時となっています。現在は主にサステナビリティに関する動画制作やレポート作成、人権関係の会議、ESG評価(※1)への対応などさまざまな業務を担当しています。
※1 Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)を考慮した投資活動や経営・事業活動
<1週間の業務>
月曜日:部のミーティングから始まり、各課の上司が担当している業務の進捗を共有します。その後、11:00からの課内定例ミーティングで個々のメンバーが担当している内容を共有し、1週間のスケジュールと各タスクの納期を確認します。
火曜日:現在制作中の動画の打ち合わせがあります。制作会社とやり取りする前に必ず社内メンバーと意見交換や情報共有を行い、その後制作会社とスケジュールや内容、絵コンテなどの検討を進めています。また、サステナビリティレポート(※2)の制作も進行中で、出版社とのやり取りや進捗共有も行っています。
水曜日:制作会社が来社してのロケハン案内・同行をします。現場で具体的な確認や絵コンテの検討など撮影プランについての打ち合わせを行います。
木曜日:外部との交流会やセミナーに参加する機会も多く、サステナビリティに関する最新情報を得ています。得た知識は、たとえば今担当している人権実務者会議(※3)などで社内にアウトプットできるよう、資料準備なども行っています。
金曜日:1週間の振り返りを行い、動画公開準備の書類作成や関係者への連絡など、次週に向けた準備を進めます。
※2 サステナビリティの取り組みを包括的に紹介する年次レポート
※3 人権にまつわる国際的な動向を踏まえ、人権尊重の取り組みを推進する部門横断の会議体
横河電機は本当にワークライフバランスの取れる会社だと感じています。上司とも何でも相談できる関係性があり、ストレスや心配を感じることなく定時後はしっかりと自分の時間を持つことができています。
オフタイムで言うと、私はエネルギッシュな性格で平日の勤務後もジムやボルダリングに行くなど運動を欠かしません。週末もさまざまな場所に出かけたりK-POPライブに参加したりとアクティブに過ごしています。
私の仕事は1人で完結するものではなく、さまざまな部署や拠点の方々と連携しながら進めていく必要があります。その際に、日本の文化との違いを感じることもありますが、効率を重視してメールではなくチャットでの連絡を選択するなど自分なりの工夫をしています。
また、遠回しな表現を避けて物事をはっきりと伝える性格なのですが、幸いなことに横河電機にはそのような文化や雰囲気を受け入れる環境があり、スムーズに業務を進めることができています。
2年目になり、業務のレベルは確実に上がりました。1年目は分からないことが多く誰かのサポートが必要でしたが、トレーナー制度が終わった今は自分の裁量権が増えました。やりたい業務にも積極的に提案や挑戦でき、上司も応援してくれる環境があります。
さらに、2年目の春は新人研修の講師も務めました。担当したサステナビリティ分野でSDGsに関するクイズやグループワークを取り入れ、参加者からは「クイズ形式でわかりやすかった」、「横河電機のサステナビリティへの取り組みがよく理解できた」といった評価をいただくなど着実に成長を実感しています。
憧れの先輩の背中を追って。国籍も性別も越え、サステナビリティから未来を切り拓く
サステナビリティ部門で働く中で、まだまだ取り組みたいことが山積みです。とくに力を入れたいのは、企業の社会的責任やSDGsの重要性を社内により広く浸透させていくことです。企業活動においては利益が重視される傾向にありますが、それ以外にも大切な責任が伴います。SDGsやサステナビリティの考え方は、まだ一般的とは言えない状況ですので、より多くの方々に知っていただけるよう情報発信を続けていきたいです。
また、メーカーとして働く以上、製品知識も重要だと感じています。将来的には現場を経験し、製品についての理解を深めたいと考えています。そして、そこで得た知識や経験を活かして再度サステナビリティの分野に戻り、より深い視点で活動していきたいと思っています。横河電機はさまざまなチャレンジを後押ししてくれる環境があるので、積極的に経験を積んでキャリアを広げたいです。
私にとって大きな存在となっているのは、中国人の女性マネージャーの先輩です。横河電機では女性管理職の比率向上に取り組んでいます。その中で、外国籍社員としてマネージャーの立場で活躍されている姿に大きな関心を持っています。その方は「ジェンダーや国籍に関係なく、実力があれば昇進できる」という考えを持っており、そのような姿勢に感銘を受けています。
横河電機は、外国籍社員に対して理解のある会社だと実感しています。私自身も、語学力やその他の能力を磨いてこの場所で成長していきたいと考えています。時には自信が揺らぐこともありますが、先輩方の存在が大きな励みとなっています。
横河電機への入社を検討している方々や、外国籍で日本企業への就職を考えている方々へ伝えたい言葉があります。それは「やればできる」という言葉です。私はいつもこの言葉を大切にしています。やりたいことがあれば恐れずに挑戦することで、必ず実現できると信じています。とくに、若いうちは可能性が広がっているので積極的にチャレンジしてほしいと思います。
私自身、中国から来日し、言語の壁を乗り越えながら現在は日本語での業務はもちろん、英語でのグローバルなコミュニケーションも行っています。2年目になり、自分の裁量権も大きくなり、より多くの提案や意見を出せるようになりました。たとえば、英語での会議にも参加してグローバルな方々と意見交換ができるようになりました。これも、1年目での研修や部署の方々のサポートがあってこそだと感じています。
外国籍か日本人かは関係ありません。自分の目標に向かって頑張ることが大切です。私も、これからもっと多くのことにチャレンジし、横河電機でキャリアを積んでいきたいと考えています。
※ 記載内容は2025年7月時点のものです
