世界一の制御技術に憧れて──ロマンを追いかけた就職の決断
私は幼い頃から人と話すことが好きで、また機械に強い興味を持っていました。とくに印象に残っているのは、プラレールで遊んでいた時に動かなくなってしまった車両をドライバーで解体し、中の構造を調べたことです。振り返ってみると、この頃から無意識のうちに機械の仕組みを理解することにおもしろさを感じていたのだと思います。
理系の道を志すきっかけとなったのは、中学時代の理科の授業です。授業で発言をすると、質問や考察の質によって3段階の異なるカードがもらえました。このカード集めが楽しくて、毎回の授業で考えを深めて積極的に発言するようになりました。この体験から「考える」という習慣を身につけられたと思っています。
その後、大学で工学部に進学し、化学工学と応用物理を専攻しました。とくに化学工学では、化学プラントや食品工場などの大規模な産業施設で使われる技術について学びました。
温度を一定に保つための制御技術について学んでいた時、横河電機の製品が取り上げられ、その時に初めて横河電機のことを知りました。とくに印象的だったのは、統合生産制御システム(DCS)を世界で初めて販売したという実績です。世界一という事実に強く惹かれ、この時から横河電機にロマンを感じるようになりました。
就活ではなく大学院への進学を決めた理由は、在籍していた大学の約8割の学生が修士課程に進むことが一般的だったためです。研究室は応用物理系に移り、レーザー加工の研究を行いました。修士1年生の夏には、憧れていた横河電機でインターンシップを経験。ロボット&ドローン分野を選択しました。カメラを使用した光学技術が使われており、自身の研究分野の知識が活かせるのではないかと考えたためです。インターンシップで出会った社員の方々の印象はとても良く、心にゆとりを持って仕事をされている様子に魅力を感じました。
修士卒業後に横河電機への入社を決めた最大の理由は、学生時代からの憧れの企業であったことに加え、プラント・プロセス産業に近い立場で働けることでした。化学工学を学んだ経験からプラント産業には興味がありましたが、プラント内部の仕事というよりはプラントに製品を提供する立場で携わりたいと考えていました。そんな私の希望に横河電機は完全に合致していたのです。
ロボティクスの最前線へ──学びを糧に配属後の一歩を踏み出す
2025年の4月に入社後、約2カ月間に及ぶ研修期間を過ごすことになります。最初の3週間は横河グループ全体での合同研修です。社会人としてのマナーや名刺交換の方法に加え、報連相の仕方や文章の書き方などのビジネスコミュニケーションについて学びました。また、座学を通して、横河グループの一員として欠かせない企業理念や、150年に渡る歴史についても深く知ることができました。
4月末からは横河電機単体での研修が始まり、約1カ月をかけて製品の知識習得に取り組みました。具体的には、横河電機の強みである「測る力」と「つなぐ力」を中心に、プロセス産業向けの計測機器や制御機器について学びました。また、今後の成長が期待されるライフ事業や宇宙事業についても理解を深めました。
長期間で丁寧に、かつ多くのことを学べる研修の中でとくに印象に残っているのは、研修でインプットしてきたことを今度はアウトプットする新規事業の企画検討プログラムです。私のチームには経理部門への配属予定者がいて、財務面での計算や市場需要など多角的な視点で事業を検討することができました。プログラムを通して、今後40年近く働いていくために会社の将来について深く考える良い機会となりました。
研修の終了後、私はロボット&ドローンCoE課への配属が決まりました。この部署は、横河グループ全体のロボット・ドローンソリューション事業を推進する役割を担っています。配属後から実際に働く側で仕事をするようになり、組織がどのように機能し、仕事が進んでいくのかを実感できるようになってきました。
また、業界に関する知識を多く学ぶことができています。横河電機はロボットを自社開発せず、他社開発のロボットを導入してシステムに組み込む戦略を取っています。世界中のどういう企業がプラント向けのロボットやドローンを開発しているかといった業界の動向や、私たちの製品価値となるロボットやドローンをまとめるソフトウェアやプラットフォームの分野での競合がどこなのかなど、自分たちの立ち位置について理解を深めることができました。
新入社員へのフォロー体制も充実しており、毎週担当トレーナーと30分程度の1on1の時間が設けられています。その週にあったことや感想、学び、課題に感じていることなどを相談できる貴重な機会となっています。
また、定期的な面談以外でも、周囲の方々が気にかけてくださり、分からないことについて丁寧なフォローをいただいています。このような環境下で、新しい技術や知識を吸収しながら日々成長を実感しながら働けることを嬉しく思います。
【私の1週間スケジュール】成長につながる“多忙な日常”を楽しむ
私の所属するロボットこちらの&ドローンCoE課では、主にロボット・ドローンソリューションの提案業務に携わっています。フルフレックス制を活用し、基本的な勤務時間は8時30分から17時15分ですが、業務の状況に応じて柔軟に調整しています。以下は、私のとある1週間のスケジュールになります。
<1週間の業務>
月曜日:朝からメールチェックと返信、業務タスクの確認から始まります。その後、お客さま向けのロボットデモンストレーションの準備を行います。デモの1時間前から機器の設定を確認し、10時から11時頃にかけて先輩のサポートを受けながらロボットソリューションの説明とデモンストレーションを実施します。先月は10〜15回ほど実施し、1日に2回行うこともありました。
午後からは、ロボットに搭載されているセンサーの検証作業を2〜3時間ほど行います。センサーは他社製品を使用しているため、動作確認で不明点が出てきた際は、メーカーとメールでやり取りを行います。夕方からは所属している課の定例ミーティングに参加します。
火曜日:午前中に部の定例ミーティングがあり、午後からは開発部門が主催する研修に参加しています。この研修では、製品開発の方々から設計の考え方や開発の進め方について学ばせていただいています。
水曜日:同様の流れで業務を行います。
木曜日:社外で開催される展示会出展の対応をします。展示会では、横河電機の本社に設置されているロボットをインターネット経由でリモート接続し、複数のロボットを管理できるプラットフォームの機能をご紹介します。
具体的には、ロボットのカメラ映像の表示やプラットフォームの特徴について説明を行います。また、空き時間には他社の出展ブースも見学し、業界の動向や最新技術について情報収集も行います。
金曜日:午前中にロボットソリューションの開発部隊との定例ミーティングがあり、今後の方向性について議論します。その後、トレーナーの先輩と30分間の1on1ミーティングを行い、1週間の振り返りと次週の目標設定を行います。
退社後にはジムに行って筋トレをしたり、会社の水泳部に所属しているので会社近くにあるプールで泳いだりしています。金曜日は同僚と飲み会に行くこともあり、オンとオフのメリハリをつけた生活を送ることができています。新しい事業部で慌ただしい毎日ではありますが、充実したワークライフバランスを実現できていると感じています。
業務を進める中で感じる難しさは、所属部署が企画側のポジションのためさまざまな部門との連携が必要な点です。開発部門との協力やロボットメーカーとのやり取り、社内の営業担当者との調整など学生時代に想像していた以上に多くの部門や人と協力する必要があります。しかし、先輩方のフォロー体制が充実しているため、相談しながら着実に業務を進められています。
企画と開発をつなぐ存在へ。安定と挑戦が共存する場所で、自分らしい未来を描く
私が現在所属しているロボット&ドローンCoE課は主にソリューション開発をしている部署で、その技術的な開発を行うシステム開発部門との連携を行っています。将来的には自身もその役割を担えるようになりたいと考えています。
ソリューション開発部門はお客さまの課題・ご要望を聞き、ソリューション開発によってそれらにお応えするため、システム開発部門とコミュニケーションを取り、協力してより良いシステムの開発を行う必要があります。ソリューション開発を担当しつつ、私自身関心のあるシステム開発にも携わり知見を深めることで、より効果的にお客様のご要望にお応えできる存在になりたいと考えています。
このようなキャリアをめざすきっかけとなったのが、同じ部署にいる先輩社員の存在です。とくに印象的なのが、前職でドローン関連の仕事をされていた先輩で、私が学生時代にインターンシップでお世話になった際のトレーナーでもあります。ドローンに関する深い知識を持ち、どのドローンメーカーと話す際も専門的な会話ができる。そんな先輩のような高度な知見とコミュニケーション能力を持った人材になることが私の目標です。
横河電機は、プラント向け制御装置という安定した主力事業を持ちながら、私の所属する部署のような新しいチャレンジも行っている会社です。そのため、安定志向の方にもチャレンジ志向の方にも適していると考えています。また、取引先には素材業界など産業の上流に位置する企業が多く、我々のソリューションによって社会に大きな価値を提供できる点もやりがいの一つです。
社内の雰囲気も良好で、キリキリとした雰囲気はなく、落ち着いて仕事ができる環境です。また、武蔵野市の本社以外にも海外拠点が多くあり、グローバルに活躍したい方にも適している会社だと感じています。
なお、部署によって求められる資質は異なります。私が所属するソリューション開発部門ではコミュニケーション能力が特に重視される一方で、システム開発部門では専門性を突き詰める姿勢が重要となります。そのため、自身の志向や強みに合わせて活躍できるフィールドを選べる点も、横河電機の魅力の一つだと考えています。
最後に、私自身がそうであったように、学生時代に抱いた「格好いい」と思える製品やソリューションに関われる仕事に就けることは、大きなやりがいにつながります。まだ、私自身も横河電機で社会人をスタートさせたばかりですが、将来的に私たちが提供する製品やソリューションを見た学生が「格好いい」と感じ、そこから新たなキャリアを描いてくれることを願いながら日々業務に取り組んでいます。
※ 記載内容は2025年7月時点のものです
