「不動産の価値を最大化」させる、プロパティマネジメントという仕事
森脇が任されたのは、オフィスビルのプロパティマネジメント(運営管理。以下PM)業務。入社後の研修が終わって間もない6月には、初めての担当物件を持ち業務にあたってきました。
「PMの仕事内容は、多岐にわたります。ビルの運営がスムーズに進行するよう物件所有者やテナントとのやり取り、年間の工事計画の立案、協力会社との折衝、新規テナント誘致に向けた広報施策の検討などビルに関わることすべてが業務内容です」
PM業務を行う上でのめざすべきゴールは、「不動産から得られる収益の最大化」。しかし、そのゴールへの道筋は決して1つだけではありません。
「物件が置かれている状況やオーナーさまの特性、マーケットの状況などさまざまな要素を総合的に汲み取り、その時々の最適解はなんなのかを常に考える仕事でした。決まったルートがあるわけではなく、うまくいくことばかりではありませんでしたが、何事も挑戦し続けることで経験を積み、少しずつできることが増えていきました」
幅広い知識が必要とされるPMの魅力を、森脇はこう語ります。
「就職活動をスタートした時は、不動産は不動産でもデベロッパーのような開発系の仕事を志望していました。しかし、業界研究を進めていくうちに、ふと『街中に新しく建物を建てるスペースって、一体どれだけ残っているんだろう?』と思ったんです。すでに、街には多くのビルが立ち並んでいるので。
その中で、ザイマックスと出会い『既存の建物の価値を高める』仕事を知りました。これだけ発展した都市においては、これからはこのような『街づくり』の仕事の方がより求められるのではないかと考えています。PMの仕事では、自分の意思を建物に反映させることができ、価値向上への貢献が実感しやすい点が魅力だと感じています」
大きな時代の変化に伴うニーズの変化に直面、そして新たな挑戦へ
日々の業務に奮闘する入社1年目の夏、森脇の所属するチームに新しい挑戦となるプロジェクトが舞い込みます。
「『コロナ禍により倒産してしまったホテルを、新しい働き方を実現できるオフィスへと生まれ変わらせることはできないか』という相談が、建物オーナーさまからザイマックスにありました。営業の部署がコンセプトなどの提案を行い、実際に工事に着手するタイミングで私のチームに声がかかり、先輩方と一緒に工事の進捗管理やオフィスとしての開業準備、テナント誘致の営業活動を任されました」
時代の変化に伴い、不動産も使われ方が変化してきました。ザイマックスでは、過去にインバウンド客が劇的に増加していた2010年代半ばに、オフィスビルや家電量販店として利用されていた建物をホテルにコンバージョンし、生まれ変わらせた実績があります。しかし、今回の案件はこれまで誰も経験したことのないものでした。
「通常のオフィスビルのPMでは、決まった道筋はないとはいえ過去に同じような事例があり、それをお手本にしながら仕事を進めることもできました。しかし、このプロジェクトに関しては、そもそもホテルをオフィスに生まれ変わらせるという事例自体が日本初の試みで、参考になるような前例がなかったんです。
したがって、自分なりに仮説を立て、どうやったらうまくいくのかを考えて進めるしかありませんでした」
森脇が主担当として動いたのは、テナント誘致の営業活動。世の中の働き方がまさに変化し始めていたタイミングに、手探りで戦略立てを行ったと言います。
「通常のオフィスとは異なり、『柔軟な働き方を実現できる、新たな時代のワークプレイス』というのがテーマの物件で、オフィスの使い方や料金設定などがかなり特殊でした。
企業にオフィスを紹介してくれるオフィス仲介業者さんにとっても、これまで扱ったことのない物件。まずはこのオフィスを利用することによるメリットは何か、どんな企業さんにフィットするのかを理解してもらう必要があったため、大手仲介業者の担当者の方向けの物件説明に注力しました」
若手から大きな仕事を任せられるのがザイマックスの特徴ですが、その裁量権の大きさに驚いたと振り返ります。
「最初は先輩について行き、説明している姿を見て学ぶところから始めました。しかし、早い段階から『次から森脇がメインでしゃべってみようか!』と言われ、戸惑いながらも仲介業者の担当者の方に向けての物件説明を始めました。
話す内容や資料などは、先輩の真似をするばかりではなく自分なりに工夫をし、気がつくと説明すべきことはしっかり話せるようになっており、8月の後半には一人だけでも動けるようになっていました。若手のうちから活躍できる環境を魅力に感じて当社に入社を決めましたが、思った以上に任せてもらえることに驚きました。
そんな環境があったからこそ、早くからさまざまなビジネススキルが身についたと思います」
挑戦を続けることによる成長の実感とやりがい
2021年1月のオープンに向け、テナント誘致活動のほかにも開業・施設運営の準備が着々と進む中、業務範囲はどんどん広くなっていきます。
「まったく新しいスタイルのオフィスビルのオープンということで、通常のオフィスビルのプロパティマネジメント業務ではなかなか経験できないような、さまざまな業務を経験しました。たとえば、物件ホームページのデザインの監修や館内BGMの選定、スマートロックシステムの導入など。
『こんなことまでやるのか』と思うこともしばしばありましたが、決まり切った仕事をただこなすような仕事よりも自分の性格に合っているなと思います。もちろん、ビルの年間の予算策定や修繕計画の立案など、その他のビルでも同様の業務についても一通り経験をし、徐々にできるようになっていました」
同じチームの先輩と行動をともにしながら仕事を進めていく中、ふと自身の成長を実感する機会があったと言います。
「当初は、何をするにしても事前に先輩からの指示があったり、一緒に動いてくれたりと、すべてを一人で完結するような仕事は、基礎的な作業以外ではあまりありませんでした。しかし、いつしか『この業者さんとのやり取りは森脇に任せる!』とか、『森脇が決めていいよ!』というように僕だけで進めるような案件が増えたことに気づきました。
とにかく、なんでもやってみる精神でトライを続け、時には失敗もしながらでしたが、そんな経験の一つひとつが自分の力になり、少しずつではありますが先輩にも安心してもらえるような仕事ができるようになっていたのかなと思います」
ついにオープンを迎え、ホテルだった建物はフレキシブルオフィス「BizMiiX Yodoyabashi」として生まれ変わりました。
「オープン後も、引き続き新規のテナント誘致活動は行いつつ、今度は施設運営業務も始まりました。このオフィスに入居しているテナントさんとの日々のやり取りもそうですし、利用する方々が快適にお仕事をできるような環境を維持するため、多くの分野の業者さんと連携を取りながら運営を行いました。
関わる関係者が多いのも、PMの特徴ですね」
順調に入居テナントも増えて施設が賑わう中、2年目になった森脇に今でも忘れられないうれしい出来事が起こります。
「2年目になり、先輩の手を離れてメイン担当としてこの物件の運営に当たることになりました。そんな中、ずっと一緒にやってきた物件所有者サイドの担当の方から『世の中の社会人2年目は、普通こんなに仕事できひんで!』という言葉をかけていただきました。
ザイマックスの仕事、というよりも僕個人の仕事を評価していただいたのが本当にうれしかったですね。顧客との長い付き合いが前提となる仕事なので、このような評価や感謝の言葉をいただいた際に、とくにやりがいを感じます」
新たな時代の「常識」を先読みする
ザイマックスの魅力は、常識にとらわれない柔軟な考え方とチャレンジ精神だと森脇は語ります。
「BizMiiXの事例に限らず、ザイマックスはこれまで誰もやってこなかったこと、世の中にまだ生まれていない新たな価値の創造に挑戦し続けてきました。実際に働いてみて思うことは、『これだけの規模の会社なのに、フッ軽すぎない?』ということです(笑)。
新しい事業などをスタートする時って、しっかりと内容が固まってから始めるものだと思っていたのですが、とりあえず走りだして、走りながら形を整えていくというスタイルが多いように思います。そのスピード感こそが強みでもあると感じています」
時代の流れに合わせて変化をするだけではなく、時代を先読みする力が重要だと言います。
「時代が変わるにつれて常に世の中も変化してきましたが、近年は変化のスピードがどんどん急速化しています。世の中が変化をしてから対応するのでは、もう間に合わない。そんな時代になってきていると思います。
これからは、変化を先読みして未来の常識を作り出すような、そんな事業が求められるのではないかと考えています」
最後に、今後のビジョンについて森脇はこう話を締め括ります。
「かなり幅広く事業を展開しているので、さまざまな分野の仕事を経験してみたいですね。現在は、不動産マネジメント事業部を離れ、新卒採用の担当として業務を行っていますが、今後はさらに新しい挑戦をしていきたいと考えています。
いつかは、自分のアイデアから世の中に新しい価値を生み出せるような仕事をしてみたいです」
※ 記載内容は2024年4月時点のものです
