「食の仕事」という選択肢の発見
幼少期は活発で外で遊ぶことが大好きだった西山。食への興味を持つきっかけは幼少期にあったと言います。
「母いわく、乳幼児のころからとにかく食欲旺盛で、ミルクは永遠に飲んでいたと聞きました(笑)。離乳食を食べるようになってからは、母が工夫を凝らしておいしい料理を作ってくれていて。
母とは料理を作ることも多く、興味津々な私は見よう見まねで餃子を包んだり、クッキーやアップルパイを一緒に作ったりした思い出があります。そういった一から料理を作る姿をそばで見てきたので、自分の『食への興味』が自然と広がっていったんだと思います」
食べることも作ることも好きな西山は高校卒業後、管理栄養士の資格が取れる大学へ進学。それはあるテレビ番組がきっかけでした。
「子どものころ、特集番組で『料理研究家』という仕事を知りました。管理栄養士・フードコーディネーターとしても活躍し、食を美容や健康へつなげるというお仕事をしている方でした。当時、食の仕事といえば『シェフ』と呼ばれる料理人のイメージ。
さまざまな道があってしかも、美容・健康に役立てることもできるんだとすごく衝撃を受けたんです!小学校4年生の時に将来の夢を考える授業で『料理研究家になりたい!』って答えました」
料理研究家とは「調理法・レシピについて研究・考案しメディアを通じて発信をしていくこと」料理の経験はもちろんそれらについての知識も必要です。
「でもその職業で生きていくことができるのかわからず、どうすればいいかわからなくなってしまって……。
それでも食に携わりたいという強い気持ちは変わらず、料理研究家の方が持っていた管理栄養士の資格が取るために大学へ進学することを決めました」
管理栄養士としての勉強は想像以上にハードで、私生活との両立が大変だったと言います。
「朝から夕方まで授業がびっしりで実習や国家試験勉強もして、周りの大学に通っている他の友だちと少し違う大学生活だった気がします。学校が終わるとすぐにアルバイトに行き、終電で帰ってから課題、勉強をやるといった大学生活でした」
それでも大学生活の中でも何か新しいことに挑戦したく、学内で一番大きなイベントである学祭実行委員に所属することに。
「イベント企画運営からゲストの芸能人の対応まで。みんなが楽しみにしているイベントを自分たちでつくり上げることが楽しそうでやってみたかったんです。
学生の私が社会人を相手に打ち合わせやメールのやり取りをするのに『これで大丈夫かな』と不安を抱えながらも、自分発案の企画をするなど積極的に活動しました」
そして、やっと迎えた当日。無事にイベントを終えることができ、学祭は大成功。不安を抱きながらも最後まで懸命に取り組み、自身考案の企画も参加者が楽しんで参加する姿を見ることができました。自分がつくり上げたものが誰かの幸せにつながったことに西山は達成感を覚えたと言います。
3年間、資格勉強、アルバイト、実行委員としての活動を続け、いよいよ4年生の就職活動シーズン。管理栄養士の資格を活かし、食に対してさまざまな角度から携われる企業を探そうと西山も就活生としてのスタートを切りました。
就職活動で見つめ直した「本当にやりたいこと」とは
西山は子どものころに見た料理研究家と同じ、食から美容へアプローチをしている会社を志望していました。
「食材を使って化粧品を作っている会社でした。食品から美容にフォーカスを当てていて、食の可能性の広げ方にとても魅力を感じたんです。ここに就職したいと思い、その会社一本で受けていました」
しかし最終面接の緊張感の空気に呑まれ自分の想いをうまく伝えることができず、悔しい結果となりました。 めざしていたゴールがなくなり就職活動は振り出しに。先の見えない不安に襲われたと言います。その後は食品メーカーから野菜の競りの会社まで幅広く企業説明会を回りそのたびに自問自答していた西山。
「管理栄養士としての道もありましたが、自分を見つめ直した時に『自分のしたいことってなんだろう』と思い始めました。『なぜ食の道に行きたいのか。それは、食べることが好きだから。そもそもなんで食べることが好きなんだろう。』と考えた時に、誰かと食卓を囲み、食事への感想を言い合い、そこから生まれる楽しい会話や雰囲気がとても好きだということに気づきました。
おいしいものを食べるとみんなが笑顔になることも好きです。そんな『食と人』をつなげる仕事に携わることが私のしたいことだと感じました。
就活サイトで偶然、ウェルカムを見つけ企業説明会を受けた時、直感的に『ここだ!』と思いました。私はとくに『感性の共鳴』というグループミッションの言葉に共感したんです。つくり上げられたモノやコトに対してたくさんの想いを持ち、すてきだなと思ったことをまた誰かにつなげていく。私が思っていたことは『感性の共鳴』なんだとわかりました」
また、西山にとって開催された先輩との座談会も、会社を魅力的に感じたもう1つのきっかけでした。
「座談会では入社3年目の先輩メンバーが登壇し、就活生からの質問に答える内容でした。先輩たち同士がとても仲が良くて、会社の雰囲気がよく伝わってきました。金子 有咲さんや柏木 兼介さんもいらっしゃって、私たち就活生の質問に素直に答えてくれる姿が嬉しかったです。すてきな先輩たちがいる会社だなと思いました」
ウェルカムのグループミッション「感性の共鳴」という考え方に共感し、西山は選考に進みます。その後、6月末に内定となり2020年にDEAN & DELUCA(ディーンアンドデルーカ)に配属されました。
挑戦の先に見えたもの──切り拓く自分の未来
入社1年目の西山はDEAN & DELUCAで惣菜・デリの量り売り販売を担当。毎日、ショーケースにズラッと並ぶ料理たちをどう魅力的に見せ、伝え、販売していくかを常に考え続ける仕事でした。1年目の右も左もわからない状況で西山自身、悔しい思いもありました。
「1年目は有楽町店で、駅近ということもあり、ランチタイムは有楽町で働くワーカーのお客さまが多く、忙しい毎日を過ごしていました。惣菜・デリの売り場は、それだけでも一つの商店のような感覚です。販売用のシミュレーションを組んでショーケースをセットし、売り上げや廃棄を管理しつつ、次の仕入れのことも考えます。
毎日、数値を見ながら『お客さまにおいしさを知ってほしい、そして再来店してほしい』と必死でした。試行錯誤しましたが最初は思うような結果が出せず悔しかったですね」
「先輩がやっていることをただ真似するだけでいいのかな。もっと経験を積めば自分のやり方が身について成長できるはずだ!」と現状に満足せず、どうすれば入社したばかりの自分がなりたい理想像とのギャップを埋めることができるのかを考え続けていた西山。
2〜3年目と店舗で経験を重ねてきた時に会社で社内副業(サイドジョブ制度)が始まります。新しいことにチャレンジすることが好きな西山は新制度に対しても積極的に参加。
「自店舗の休みの日に別の場所で働くことで気分転換にもなり、またそこから新たな発見が得られるのではないかと興味を持っていました。マネージャーからも『興味があるならやってみない?』と声をかけられ、『これはもう、やってみるしかない!』とすぐに応募しました」
西山が応募した先は現在所属の「酒食堂虎ノ門蒸留所」東京の島焼酎を使い、お店に常設している蒸留所でジンを蒸留し提供・販売を行うという、ウェルカムの中でも新業態の居酒屋ブランドです。
「学生時代に居酒屋でアルバイトをして楽しかった経験もあり、週に1回は虎ノ門蒸留所で仕事をするようになりました。私自身もここで働きたいと、新しい目標が見え始めたころ『本格的に異動してここで働いてみない?』とマネージャーから声をかけてもらいました」
その後、2023年11月よりブランドの垣根を越え正式に「酒食堂虎ノ門蒸留所」に異動となりました。
「同じ接客業でもDEAN & DELUCAの店舗業務とは大きく異なっていました。社会人として飲食業界で働いたのは初めてで、サービスの仕方などの『基本のキ』がまったくできておらず、マネージャーから多くを学びました。せっかく教えてもらったことができていない自分がいることが嫌で、だからこそ、教えてもらったことは絶対に守るようにしています。
たとえば、『汚れたお皿はすぐに変える』『テーブルごとに気を配ってお客さまが必要なタイミングで先に自分から声をかける』などサービスの仕方に重きを置いているんです。
些細なことですが、その一つひとつがお客さまにご不便かけることなく心地よく店内で過ごしてもらえるいい時間につながると思っています。少し視野を広げ、意識して店頭に立っているからこそ、お客さまから接客について褒められたときはとても嬉しいですね。自分が大切にしていたことがお客さまに伝わり、形になった瞬間なんだって」
2024年8月の現在は、アシスタントマネージャーとして活躍。店舗がある虎ノ門ヒルズ内の虎ノ門横丁はウェルカムが全体プロデュースを行なっています。虎ノ門横丁の代表店舗としてイベント関係を任されることも少なくはありません。
「アシスタントマネージャーとしてメンバー育成やマニュアル構築などの仕事のほかに、イベント案件の窓口も担当しています。外食レストラングループでは、店舗運営の一環として外部とのやり取りやイベントの企画運営、メニュー開発まですべて自分たちで行います。
最近では、店舗貸切でビル従業員向けの懇親会の運営や虎ノ門横丁の周年祭『虎横祭』といったイベントを行いました。担当メンバーと企画を練り、マネージャー陣にプレゼンし、デザイナーへの販促物の依頼をするなど、イベント準備はいつもバタバタです(笑)。
虎ノ門蒸留所ではジンの材料を自分たちでこだわり抜いたものを探し出し、自分たちの手で収穫しに行くことも。 秋には金木犀を摘みに行く予定もあり、そういった作り手さんとのつながりを楽しみにしています」
異動してきて約1年半。役職が変わり任される責任感と仕事も増え、アルバイトメンバーも多く在籍する中、メンバーとのコミュニケーションで西山が気をつけていることがあります。それは「伝え方」です。
「一緒に働くメンバーに嫌な言い方をされると、大切なことでも『それをやろう』と思えなくなるかもしれません。 だからこそ、伝え方や言い方には気をつけて、絶対に守ってほしいことは何回でも伝えています。どんなに忙しい状況でもメンバーやお店のことを常に見て、視野を広く持ち、『大切なもの』を大事にしていきたいんです。
たとえば、お通しの枝豆にかかっているジュニパーベリー(※)について、お客様に必ずご紹介すること。そのひと言・ひと手間こそがうちのお店を楽しんでもらうために大事な仕事です。手間がかかることって大事なことだから、楽をしない。手を抜いてはいけないことだと思っています。
私も自分の仕事がうまく回らない時があり、何が大切か見失うことがあります。そんな時は『今の私この行動って、お客さまのこと本当に思っている?』と考えるんです。まだまだ全部が完璧にできるわけではありませんが、迷った時は一度立ち止まって考えています。
アシスタントマネージャーとしての仕事はチャレンジングですが、自分が納得するまでちゃんとやりたい。『できない自分』を見るのが悔しいので絶対に諦めたくありません」
※ ジュニパーベリー:ジンづくりに欠かせない植物
未来への挑戦と、新しいメンバーへのメッセージ
「感じるこころ、理由があること、何でも自分事、変わることに前向きなこと、結果にこだわる」
ウェルカムメンバーが「感性の共鳴」を体現していくために働く上で大切にしている行動指針である「WELCOME SHIPS」です。「感性の共鳴」に共感し、入社を決意した西山にとって一番こころがけている行動指針はどれか聞きました。
「『なんでも自分事』です。私たちはチームで働いているので、すべての仕事を自分の事に置き換えて仕事をすれば、その担当者の気持ちや『私だったらこうしてみたい』といった新しい発見もあります。自分事にすれば、成功した時は一緒に喜べて、失敗した時は改善点を考えられます。それは自分にもメンバーにも絶対に必要なマインドです」
自分事として考えることができれば、メンバーの成長・自身の成長にもつながる。自身の成長スピードを止めず走り続けてきた西山に今後の目標を伺いました。
「私には挑戦したいことがあります。DEAN & DELUCAに在籍していた時、店舗のイベント用のフライヤーや看板を書いていました。それを見てお店に足を運んでくれたお客さまがいた時、自分が打ち出したものが影響力を生んで、お客さまが来てくれたことに喜びを感じました。
また、SNSを通じて商品のことを知り、来店してくださるお客さまも多く、自分がその店舗に立っていなくても媒体を通してブランドの良さを発信でき、それを見たお客さまが『このお店に行きたい』と思ってくれることに感動しました。
今はお店でSNSを担当していますが、外食レストラングループ全体の販促物(ポスターやSNS関係)担当者は1人しかおらず、自分でグループ長の後藤 順さんに『販促担当をやりたい』と手を挙げました。店舗での経験を活かし、新たにSNSという手法で外のお客さまに魅力を伝えることが今後の目標です」
ウェルカムでは若手メンバーも挑戦したいことを積極的に伝える文化があります。西山もこれまでになかったポジションをブランドの成長のため、そして自身の成長のために新しい道を開拓しました。そんな西山に、これから就職活動を始め、未来に出会うメンバーへのメッセージを聞きました。
「自分らしくいられることはとても大切だと思います。就職活動をする時『自分らしくいられる場所ってどんなところだろう』『ここなら自分らしくいられるな』と思う企業を探してみてください。
ウェルカムはやりたいことを『やりたい』と声を上げることで『なりたい自分』に近づける会社だと思います。まずは自分らしさを大事にし、もしそれをウェルカムで実現したいと思ってもらえると嬉しいです」
※ 記載内容は2024年8月時点のものです

