野球や飲食店の現場経験を通してチームプレーの楽しさを実感。店長へとキャリアを歩む
幼少期からスポーツ少年だった薗田。両親がスポーツ経験者であることから自身も友人からの誘いをきっかけに野球を始めました。漠然と将来はスポーツ関係の仕事に就きたいと考えていたと言います。今でも高校野球の観戦をしたり、休日は子どもとキャッチボールを楽しんだり。そして、薗田にとって初めての成功体験も野球でした。
「ポジションはピッチャー・ショートです。小学生の時に入っていたチームが県予選を勝ち抜いて、関東大会で1位になったんです。中学のクラブチームからのスカウトもあって、達成感を覚えた瞬間でした。このころの経験から、チームで取り組むことが、働く上で自分が大切にする条件の1つだったのかもしれません」
そこから大学時代の飲食店でのアルバイトをきっかけに店舗運営もスポーツと同じチームプレーであることを感じ、飲食業界に進むことを決めました。
「お店の営業って、ひとりで行うことはできないんです。自分だけの力だけではなく、メンバーが頑張ってくれるからチームが動く。みんなで頑張って売上を出し、達成してみんなと一緒になってよろこぶ。そんな働き方がスポーツでチームとして動いていたからこそ性に合っていたんだと思います。
それに、純粋にお客さまと接客を通して話すことが好きでした。見ず知らずの人とフランクな会話って、ほかではなかなか経験できないなと。料理を運ぶたびに会話が生まれ、気づけばその方が常連さんになって、またお店に来てくれることがとても嬉しかったです」
薗田はアルバイトを通して仕事の魅力を知り、新卒で飲食業界に就職をします。
「就職活動では若手のうちからより多くのチャンスがつかめる企業を探していました。さまざまな企業を受ける中で、前職の会社は包み隠さず会社のことを教えてくれたことが印象に残っています。良いところも悪いところも正直に教えてくれた部分に会社としての魅力を感じ、前職の会社へ入社を決めました」
そして、新卒として入社して半年後、当時23歳の薗田は店長に抜擢。
「本配属から少し経ったころに部長から『店長をやってみないか?』とお声がけをいただきました。上司からそういった誘いを受けたことが純粋に嬉しく、店長になって自分のやりたいことができる!と思い挑戦することにしました」
ほかの同期も店長として奮闘する姿が仕事へのモチベーションになる一方で、初めての業務に追われる日々を過ごします。
「今までは接客に注力していましたが、店長になると、そのほかの業務管理が一気に降りかかってきて、先輩・同期からのアドバイスや必死に本を読んで勉強をしてノウハウを身につけていきました。
しかしお店の運営について考える中、メンバーとうまくいかないこともありましたね。長年お店を支えてくれているメンバーにとっての最適だと思うやり方と、わたしの店長としての『これをやりたい』という考えがぶつかってしまったんです」
どちらの考えも「お店のために」という背景は変わりません。薗田は店長としてこの壁を乗り越えるために、とくにメンバーとの関係性を構築することに力を入れたと言います。
「新卒で入社したばかりのわたしでしたが、店長としてお店をつくり上げていく役割があります。そのためにはメンバーとのコミュニケーションを増やし、関係性を構築することが大切だと思いました。相手のことをよく観察をして『今、自分が言ったことは相手に伝わっているんだろうか』ということを気にかけています。伝わりきっていないと感じれば、時間をかけてその人と話すことを優先し、自分と相手の考えの両方を話すようにしていました。
やっぱり一番はメンバーに気持ちよく働いてほしいですから。結果的にメンバーとの関係もうまくいき、コミュニケーション力が自分の強みだと思いました」
メンバーが活躍する姿を見るのが好き。店長から人事への挑戦
27歳の時、薗田は旗艦店と言われる店舗の店長を任されます。
「人通りも多く、駅周辺にある店舗だったので1日の売り上げから働くスタッフの数も今までで一番大きい規模でした。ただ、忙しいがゆえに大切な接客へのクオリティーが保てていないと私自身が感じたんです。常に多くのお客さまが行き交い、メンバーも仕事をこなすことに必死。接客をしているというより『捌いている』に近い感覚でした」
薗田が思い描く飲食店としてのあるべき姿とはかけ離れてしまい、自分が得意とするコミュニケーションもうまく取れなくなってしまったと言います。
「お店としてのありたい姿、自分のやりたいことはこれじゃないと悩んでいました。チームとして動いてお客さまのために何ができるか考えなくとも売り上げが立ち、メンバーも仕事で手いっぱい。店長としての自分の存在意義は一体なんなんだろうと思い始めました。
でも、その中でもやれることを見出さなきゃいけないと諦めませんでした。みんなにもお客様を大切にすることを諦めないスタイルを持ってほしいと思い、一人ひとりとの時間をつくり現状についての不満や、思っていることを全部話してもらい、一方で私自身のやりたいことも伝え、協力してほしいと言いました。
自分より店舗経験が長い年上のメンバーにも区切りをつけず、どのメンバーに対しても自分からどんどん声をかけ、コミュニケーションをとるうちにメンバーとも少しずつ打ち解けることができました。
しだいにお店の運営についてもメンバー一人ひとりが積極的になり、繁忙期も多くのメンバーが協力してくれる関係性を作れたことと、結果として売上もさらに伸び、壁を乗り越えることができたんです!」
その壁を乗り越えられたからこそ視野が広がり、自信へとつながった薗田は5年間の店長経験後、エリアマネージャーに昇格。ますます仕事の幅を広げ、新たな目標を見つけ出しました。
「エリア全体を見るようになり、会社を良くしていくために何ができるか考えていました。店舗にいる時から、メンバーが成長して活躍する姿を見るのがとても好きだったんです。そこからメンバーに寄り添い成長に携わることができる仕事をしたいと思うようになったんです」
自身の経験から確信した、社員の成長が会社のためにもメンバーのためにもなる、という想いが仕事の軸になっていった薗田。そこで、さらなるキャリアの選択肢として出てきたのが人事部でした。これまでの実績と持ち前のコミュニケーション力が評価され薗田は人事部 採用担当として異動します。
「現場経験もあり、どんな人を採用していくことが必要なのかなど、採用担当として動いていくスキームも自分の中でできていました。採用もしつつ、視野を広げるために労務管理などの関連業務や、社員研修などの育成も幅広く兼任して行っていました」
採用に限らず多方面の仕事をしていきますが、その中でもさらに「人事採用担当のプロフェッショナルになりたい!」という思いが強くなります。
「学びながら仕事をしていましたが人事としての知識が足りず、一つひとつの仕事に対して時間がかかり悔しい思いをすることもありました。採用担当としてもっと自立するための環境で仕事をしてみようと転職をすることを決めました」
メンバーに寄り添える人事でありたい。採用だけでなく、その先の目標に向かって
こうして自身のステップアップのために約10年勤務した会社を退社し、2023年10月にウェルカムの人事企画採用担当として入社します。
「ウェルカムはとてもメンバー同士がフランク。気にかけあう関係性が自然とできあがっている会社で、自分にとっては新鮮でした。入社して半年ですが、仕事に対してとてもやりがいを感じています。
新しい環境で最初はすこし緊張もありましたが、人事のスペシャリストがいる中、わからないことがあってもすぐに聞けるコミュニケーションの取りやすさに救われています。人事チームの目標は『チームで勝つ』。一人ひとり担当は違いますが、メンバーのため、会社のためにこの目標を必ず体現していきたいです」
ウェルカムには「会社は自己実現の場であり、一人ひとりが自分の人生の船旅の船長である」という考えがあります。入社して約半年。薗田自身がこれからのウェルカムでどんな船旅、どんな目標に向かっていくのかを聞きました。
「現場のメンバーに寄り添える人事チームでありたいです。現場があるから人事の存在がありますし、メンバーたちが幸せになれるような、よりいい会社にするためにもっと頑張っていきます。
採用と教育は表裏一体だと思っています。まだ漠然とはしていますが、メンバーが幸せになっていけるような環境のための育成・定着の部分の仕組みを作る仕事にも携わることが今後の目標であり、さらに将来的には人事制度や戦略を動かす仕事をしていきたいです。それをウェルカムで実現したいと考えています」
その人の強みを引き出したい──採用担当としての役割
現在、薗田はウェルカムで「GOOD CHEESE GOOD PIZZA」や「TWELVE GARDENS」など、運営する外食レストラングループ(以下、ARH)の採用担当として活躍しています。
「私から見てもARHグループはメンバー同士のチームワークが強く本当にパワフルなチームですね。みんなで集まったとき、成功したら一緒に喜び、悩みがあったときは一緒に解決してくれるメンバーがそろっているので心強いです。
これからさまざまな挑戦をすると思いますが、ウェルカムのARHだからこそ味わえる新しい外食業のあり方があると感じます。また面接をするときには、採用候補者にお話をするマネージャーたちを見て、ブランド・お店に対する想いが強くすてきなチームだな、とあらためて感じています。
わたしは採用担当として、そんなチームの良さやこだわりをこれから入社してくれるメンバーに伝えていきたいですし、同じ熱量でブランドを一緒に盛り上げてくれる人を採用することが私の役目だと思っています」
薗田は「採用候補者と面接をする時間がとても楽しい」と笑顔で語ります。
「採用候補者が会社の人間として初めて会うのは私ですし、皆さんのことをたくさん知りたいので、リラックスして話せる時間にするためにフランクになるべく包み隠さず話をすることを大切にしています。
候補者の方には、これまで何を経験してきて、何が得意なのか、といったバックグラウンドがあれば、自慢話でもなんでも、自分のことをたくさん話してほしいんです。その人の引き出しを開けて宝探しをしているような感覚ですね」
その人の光るもの、強みを引き出すために、面接でも対等に会話をして、その人らしさがわかるような時間にすることを大切にしていると語ります。そんな薗田に、これからのARHグループに求める人物像について聞きました。
「1つめはホスピタリティに溢れた人です。ARHグループはとくに食空間のデザインにこだわり、お客さまもその空間・雰囲気を楽しみに来てくれています。この空間に対して寄り添ったサービスができ、自然と笑顔で接客をすることを楽しめる人。お客様がお食事をしているその空間で笑顔が、笑い声が飛び交っている、そういうところをすごく楽しいって感じてくれる人。
そんなお客さまの幸せが自分の幸せ、と感じてくれる人が来てくれたら、チームはさらに成長し、新たな挑戦もできるんじゃないかなと思います。
2つめは探究心のある人です。以前、 後藤さん(ARH執行役員:後藤 順)が、各店鋪のメンバーが当事者意識をしっかりと持っていると良いチームになると仰っていました。自分はどういうお店を作りたいのか、そのために何をするべきなのか常に考えている人はすてきだなと思いますね。
うちはジンを作る蒸留所や、チーズ工房で活躍する職人のメンバーもいるので、モノ作りに対しての熱量や興味関心、追求する強い想いを持ってくれる人だと、チームとしても良い方向に進んでいくと感じています」
取材中に「メンバーのため」と何度も口にしていた薗田。現場経験が長いからこそ、メンバーにとって何ができるのか常に考え続けている強い想いが伝わってきました。2023年度、社内で活躍した新メンバーに贈られるルーキー賞も受賞し、ウェルカムでの船旅を勢いよくスタートさせました。これからの人事としての活躍に目が離せません。
※ 記載内容は2024年6月時点のものです

