地元愛と安定を求めて ― 新卒での就職活動とその決断
学生時代、私は管理栄養士の養成課程がある大学に通っていました。授業の合間を縫って、お弁当チェーン店と料理教室でアルバイトをしていました。
アルバイトでの経験は、今振り返ると貴重な社会経験になったと感じています。お弁当チェーン店では、レジを打ちながらお客様の待ち時間を考え、揚げ物や炒め物の調理時間を計算して、次々と溜まっていく注文にも対応していく。そんな状況から、周りを見ながら臨機応変に動く力が自然と身についていきました。また料理教室でのアルバイトでは、楽しく料理を教えている女性の先生が多く、女性活躍の最先端の職場を目の当たりにしたことで、私も社会人になったらこうなりたい!と思うようになりました。
就職活動では、管理栄養士としての将来を考えながら企業を探していきました。3年生後半から4年生にかけて、健康施設や病院、福祉施設での実習を経験し、その中で、私は病気になってから対応する医療現場ではなく、予防の段階から人々の健康をサポートできる仕事がしたいと考えるようになりました。
実習での経験を通じて、一人でオールマイティーに対応することがベースとなる現場には不安を感じました。そこで考えたのが、病気になる前の方々に向けて、より良い食生活のアドバイスができる仕事です。「この食材とこの食材を組み合わせると良いですよ」といった提案ができる環境がある企業に魅力を感じながら就職活動を続けていました。
その中で目に留まったのが、地元の名古屋でも馴染のあるVドラッグでした。安定した企業グループの一員であることや、地域に密着した事業展開をしている点に惹かれました。もちろん、お客様に食生活のアドバイスができる環境があることも、希望とマッチしていました。
他にも企業は見ており、地元を離れての就職も考えました。しかし、社会人1年目で一人暮らしを始め、環境の変化と仕事の両立が自分にできるか不安を感じました。両親とも相談し、初めての社会人生活ということもあり、できるだけ負担の少ない環境で始めるのが賢明ではないかと考えました。
地元で安心して社会人としてのスタートを切れること。そして何より、管理栄養士としての知識を活かしながら、お客様の健康づくりに貢献できる環境があること。それらの要素が重なり、Vドラッグへの入社を決意しました。
成長を促す環境との出会い
入社後の研修は、私たち新入社員の時期から充実していました。基本的な研修に加えて、レジコンクールや接客コンテスト、栄養士による骨密度測定やベビー相談会など実践的なスキルを身につけるための様々な機会がありました。特に印象に残っているのは、栄養ドリンクの販売コンクールです。先輩社員に支えられながら、学んだことを実践の場で活かしていきました。
最初の配属先では、2歳上の先輩や統括店長の方々をはじめ、いろいろな方丁寧に指導していただきました。業務の基本的な流れから接客のコツまで、一つひとつ丁寧に教えていただいたことを今でも覚えています。そして入社して半年経った頃、化粧品部門のお客様対応も担当することになりました。
また、定期的に会議へ参加して専門知識を学び、それを活かしてお客様の健康相談やお悩みに対して提案を行いました。店舗には薬剤師の先生もいらっしゃったので、わからないことがあればすぐに質問できる環境が整っていました。お客様と接する中で特に心がけていたのは、お客様に納得感を持っていただけるよう、自然なコミュニケーションを大切にすることでした。
日々の業務の中で忙しい時であっても、お客様との会話を大切にしました。商品を購入されないお客様とも、日常的な会話を交わすことで関係性を築いていきました。特に常連のお客様との何気ない会話は、店舗の雰囲気づくりにも良い影響を与えていたと感じています。
このように、入社後の2年間は、様々な経験と出会いを通じて、自分の可能性を広げることができた貴重な時期でした。環境が人を育てるという言葉の通り、周囲の支援と挑戦の機会に恵まれ、着実に成長を遂げることができたと実感しています。
現場で培われる多面的な視点と成長
現在、私はビューティー部門のバイヤーとして働いています。食品部門から異動してきて、まだ日は浅いのですが、両者の違いを日々実感しながら仕事に取り組んでいます。
バイヤーの仕事の基本は情報収集・分析・商品の買い付け・販売管理ですが、昨今の物価上昇などから、いかに良い商品を安く仕入れてお客様にお届けするかということも大切だと感じています。ただ、ビューティー部門特有の難しさも実はあります。例えば、新商品の先行発売権の獲得です。化粧品は食品と違って先行発売が多いため、他のドラッグストアで先行発売されてしまうとそちらにお客様が流れてしまいます。新商品に敏感、という化粧品ならではのお客様の特徴があるので、メーカーさんとの関係性づくりにも力を入れ、Vドラッグで新商品を手に取っていただけるよう工夫をしています。
これまで、私はデリカ部門でアシスタントバイヤーとして商品の仕入れや商品開発・パートさんの教育を経験した後、日配部門のバイヤーとして昇格し、その後、現在のビューティー部門で働いています。バイヤーになると、自分で考えて動く力や数字を改善する能力が求められます。特に日配部門では全バイヤーの中で1番の売上高を持っていたので、プレッシャーも大きかったですね。
最近ではバイヤー業務の幅を広げ、新しい取り組みにも挑戦しています。SDGsプロジェクトのメンバーとして、ホワイトリボン運動の拠点店舗でのイベント企画や、フードバンクの設置などにも関わっています。また、PB商品の開発会議にも参加するようになりました。以前は商品開発に苦手意識がありましたが、環境が変わったことで少しずつ前向きに取り組めるようになってきました。
振り返ると、失敗も数多くありました。特に印象に残っているのは、管理栄養士としての知識を活かそうとした時のことです。「ドラッグストアならでは」を意識した健康的な弁当の開発に取り組んだものの、市場分析が甘く、実際の需要とのミスマッチが起きてしまいました。結果として廃棄を出すことになり、販売中止を決断せざるを得ませんでした。
一方で、逆境をチャンスに変えることができたこともあります。コロナ禍によりデリカ店舗の店内調理商品を取るトングの使用が制限され、新店舗オープン時に大きなピンチを迎えました。トング不要であり、ファストフードとして生き残っている業態から、需要と供給を考えて価格と味の両面で満足できるハンバーガー販売に切り替え、販売まで漕ぎつけました。なんと数々のハプニングや困難を乗り越え、新店舗オープン日は1日150個販売、今ではハンバーガーだけで年間1億円もの売上を作る、Vドラッグの名物商品となっています。今も初心を忘れず、価格を据え置いたまま、お客様のために提供を続けています。
こうした失敗や成功体験を通じて学んだことも多く、さらに最近では社内の様々な部署の方々との交流を通じて、異なる視点や考え方に触れる機会も増えました。特にアメリカ研修では、部門の垣根を超えた対話の中で新しい気づきを得ることができました。ほかにもパートさんとの何気ない会話から、消費者目線のアイデアをいただくこともあります。
会社は様々な成長機会を与えてくれます。それをどう活かすかは私次第。これからも積極的に挑戦し、視野を広げていきたいと思います。
より高みを目指して ― 失敗を恐れない挑戦者としての歩み
まず短期的な目標としては、ビューティー部門へ異動したばかりなので、取引先様との関係構築に力を入れていきたいと考えています。取引先様も商品を納めて売上を作る必要があるからこそ、バイヤーとして「松山さんなら売上を作ってくれる」と思っていただけるような信頼関係を築いていきたいですね。
異動後、最初は5年間携わってきた食品部門から離れることに戸惑いもありましたが、新しい部署には新しい発見や楽しさがあります。ビューティー部門ならではの商品開発や、食品部門で培ったノウハウを活かした展開など、やりがいを感じています。
中長期的には、Vドラッグ限定商品の開発やプライベートブランドの展開など、バイヤーとしての専門性を高めていきたいと考えています。
Vドラッグの魅力は、失敗を恐れずに挑戦できる環境が整っていることです。もちろん無謀な挑戦は避けるべきですが、きちんと上司に相談し、計画を立てて実行すれば、たとえ結果が思わしくなくても次につながる学びとして捉えてもらえます。
そんな魅力あるVドラッグで活躍している人材として、まず行動力のある人を挙げたいと思います。私自身、業務改善や商談など、自分の仕事をより良くするために積極的に動くようにしています。失敗を恐れすぎて何もしないよりも、実際に行動して、うまくいかなかった場合は原因を分析して次に活かす。そういった姿勢が大切だと考えています。
また、一緒に働きたい人材としては、様々な物事に興味関心を持てる人ですね。必ずしもポジティブである必要はありません。むしろ、ネガティブな視点を持つことで最悪の事態を想定できるのは、時として強みになります。大切なのは、興味や関心がきっかけとなって、次のステップに向けて行動を起こせる人だと考えています。
私たちの仕事は、お客様に喜んでいただける商品やサービスを提供することが根本にあります。その実現のために、日々新しいことにチャレンジできる環境があり、それを支える仲間がいる。そんな職場で、共に成長していける方との出会いを楽しみにしています。
※ 記載内容は2025年3月時点のものです
