かぎりある資源を有効に循環させて、サステナビリティ社会の構築に貢献
リバースサプライチェーン事業部に所属する本間。自動車メーカーから出される有価の処分品を、複数の取引先へと売却する業務を担っています。
「処分品のうち、鉄や紙など有価になるものはすべて当部署を通して取引先に販売しており、その実績の集計や伝票の照合などの経理業務を担当しています。また、当社では鉄鋼材料の銑鉄(せんてつ)を高炉メーカーから購入し、それらを使用して部品を製造する企業に販売しており、これに付随するデリバリー業務なども行っています。
適切なものを適切に処分することが私たちの役割。加えて、メーカーから出された処分品を専門業者に引き渡して加工処理を施し、再びメーカーへと戻す一連の循環システムを円滑に管理することが当部のミッションです」
2024年で本間はキャリア13年目。同部門が扱う有価物の種類は年々増えてきていると言います。
「入社当初は、鉄屑がほとんどの割合を占めていました。ところが、取引先が再生に取り組むようになるにしたがって有価で処分できるものが増え、それまでは少量であった樹脂などの取扱量も年々増えてきています」
経理業務に携わる上で、本間が日々心がけているのが納期の厳守。さらに、さまざまな取引先と折衝するため、中立な立場を取ることを徹底して意識してきました。
「『もっとスクラップがほしい』と取引先から要望を受けることも多々ありますが、特定の取引先だけを優遇することはありません。生産動向や年間計画を見ながら、月ごとの有価処分品の量を予測して、どの取引先にどれだけ販売するかを決めています。
量が少ない時は、グループ会社のネットワークを活用してスクラップを調達することも。バラつきが出ないようグループ員全体で努めています」
そのかたわらで、業務改善にも積極的に取り組んできた本間。伝票の確認作業を効率化することをめざし、担当メーカーが発行する紙の伝票を電子化する試みを進めようと調整している最中です。
長く働き続けられる安心感が入社の決め手に。産休・育休を経て見えた職場の価値
幼いころからパズルのような作業に黙々と取り組むことが好きだったという本間。学生時代は法学部で企業法務や会社法を学びました。就職活動では、地方銀行や信用金庫も検討する中、豊田通商を選んだのは、「長く働ける安心感」があったからでした。
「仕事に対しては、一つのところでずっと長く働き続けるイメージがありました。そのため自宅から通える距離にある豊田支店は無理なく働けそうだったのと、転勤がないことも魅力的でした。また、福利厚生も充実し、安定している。この会社なら、長く働けると感じたことが決め手となりました」
2012年の入社後、本間は豊田支店へ。任された仕事は、入社前のイメージとは少し違っていたと振り返ります。
「入社前は淡々と事務処理をしていくとばかり思っていましたが、実際にはお客様とのやり取りや調整役を担うことがとても多いです。私は営業担当者をフォローする立場なので、担当メーカーからの問い合わせにスムーズに答えられるよう、営業担当者が不在の時に備えて事前に確認しておく必要もありました。
また、担当メーカーの方に伝票の書き方を直接指導したり、取引先と納期を交渉したりすることもあるので、今後の依頼がしやすくなるよう良好な関係性を築くことを意識しています」
一方、ふたりの子どもを育てる母親でもある本間。2015年8月〜2017年4月と、2019年4月〜2021年4月の二度にわたり、産休・育休を取得しました。
「1度目の産休を取得した当時の事務担当は私ひとりだけ。後ろめたい気持ちがありましたが、周囲の皆さんは『おめでとう』と温かく受け入れてくれました。
復職後は、派遣社員とふたり体制になったことで、とても働きやすくなっています。2度目の育休明けは時短勤務で復帰していますが、在宅勤務制度をフルに活用しながら働いてきました。
突発的な子どもの発熱などがあっても周囲の方がフォローしてくれますし、豊田支店の先輩には育休から復職されている社員が多くいるので、安心感があります」
入念なダブルチェックでミスを防ぐ。締め日に向けてコツコツと取り組む仕事は天職
正確性が求められ、ミスなく処理して当たり前とされる経理業務。しかし、本間にはいまも忘れることができない苦い経験が1年目にありました。
「毎月担当メーカーから送られてくる伝票を照合し、修正データを送付し、締め処理を行う業務があります。ある時、私のミスが原因で修正データに誤りが発生しました。
結果として、担当メーカーの社内申請プロセスを経て、決裁者の承認を得なければならない事態に。多くの方々に甚大な迷惑をおかけしてしまいました」
この出来事をきっかけに、本間はよりいっそう厳しい姿勢で仕事に向き合うようになります。
「ひどく落ち込む私を先輩方は温かく励ましてくれましたが、同じミスを繰り返すわけにはいきません。この一件以降、周囲にも協力してもらいダブルチェックやトリプルチェックをした上で、修正データを送るようにしたり、そもそも修正データを送付する作業を減らせるよう、担当メーカーに対して伝票の正しい書き方を案内したりするようになりました」
失敗を糧に成長を遂げてきた本間。年次を重ねるにつれ、その貢献範囲は大きく広がっています。
「私がもっとも長くいまの業務に携わっていることもあり、担当メーカーから伝票の修正方法を尋ねられたり、部のメンバーから修正データの書き方を質問されたりしたときは、すぐに答えられるようになりました。周囲の役に立てたと実感できた時は、この仕事を続けてきてよかったと思いますし、やりがいも感じます」
リバースサプライチェーン事業部にはチームワークを必要とする業務が多く存在します。本間は率先してチームのまとめ役を務めてきました。
「新しく品番が発行されるときや価格が変更される時は、私だけでなくメンバーの業務にも影響を及ぼすため、正確な情報を把握して部内でしっかり連携を取るようにしています。
また、伝票処理のプロセスでは、私の作業の後に次のメンバーが別処理を行うケースが少なくありません。私がミスをすれば次の方にも影響を与え、リカバリーに時間がかかります。そのため複数回のチェックを徹底し、間違いがないことを確かめてから次の人に引き継ぐようにしています」
幼いころから黙々と取り組む作業が好きだった本間にとって、毎月の締め日に向けてコツコツと取り組むいまの仕事は天職。自分に合った仕事を心から楽しんでいると言います。
あたたかい職場のすべてを気に入って。恵まれた環境の中、後輩の育成に力を注ぐ
ニコニコと笑顔で職場のことを語る本間。職場の気に入っているところを聞くと、迷うことなくこう答えます。
「全部が好きです。職場環境のすべてが気に入っていて、不満はまったくありません。本店に比べて規模が小さい当支店は部署間の壁が低く、何か知りたいことがあれば気軽に質問できる環境があり、とても助けられています。
質問したことがすぐに解決することもあれば、その場で答えが出なくても、『あの人が知っているかもしれない』『私が代わりに聞いてみますね』と提案してもらえることも。豊田支店には、優しくて親切な人がとても多いと感じます」
入社以来、周囲に支えられながらキャリアを重ねてきた本間。2年目にはこんな経験もありました。
「スクラップ以外に引き受けている処分品の中には、工事扱いとなる作業が発生するものもあり、実施に当たって提出書類を準備する必要がありました。
しかし経験がなかったため作業を進められずにいたところ、それに気づいた先輩社員が、『教えてあげるからパソコン持ってきて』と隣に座ってマニュアルを案内しながら、ひとつずつ親切に教えてくれたんです。忙しい合間を縫って手を差し伸べてくれるそんな先輩の姿を見て、私も困っている人を助け、いつも笑顔でいられる存在になりたいと思うようになりました」
そしてチームでも中心的な役割を果たすようになったいま、本間が考えるこの仕事に向いている人物像は、コツコツと自分の仕事を積み上げていくことができる人。さらに次のように続けます。
「正確性が求められる業務なので、細かい作業を得意とする方に向いています。さらに、担当するメーカーや取引先とのやり取りも頻繁にあるので、コミュニケーションを苦にしない方が望ましいですね。社内では、若手社員の意見や考えを尊重する雰囲気があります。安心して応募してもらえればと思います」
本間はこれからめざして行きたい、将来のビジョンを次のように語ります。
「これからもずっと豊田支店で働き続けたいと思っています。カーボンニュートラルに向けた取り組みが進む中、自動車メーカーにおいてもリサイクルへの意欲がますます高まってきました。リバースサプライチェーン事業部の一員として、その実現のためにできることを考え、貢献していきたいです。
専門性を追求する一方で、後輩の育成にも力を入れたいと考えています。新入社員が配属されることが多い部署なので、まずは優先順位をつけて業務を進めていくことを教えていきたいですね」
生涯働き続けたいと思える仕事に出会えることは幸運なこと。自分なりの価値を大切にし、居心地のよい職場を見つけた本間。笑顔とやさしさで、職場の雰囲気をあたたかくしながら、この場所でこれからも活躍していくことでしょう。
※ 記載内容は2024年4月時点のものです

