労働法ゼミでの学びが紡いだ、データ活用ビジネスへの挑戦
学生時代は法学部に所属し、労働法を専攻するゼミに所属していました。ゼミ活動では、実際の判例や企業が直面する労働問題をテーマに、メンバー全員で議論を重ねていく日々でした。それぞれのメンバーが異なる立場から意見を出し合う中で、私は論点を整理し、自分の考えを明確に発言することの重要性を学びました。法律という枠組みの中で、企業活動と働く人々の関係性について深く考える時間は、単なる法律知識の習得以上の意味を持っていたと感じています。
こうした経験を通じて、私の中で労働環境や企業活動そのものへの関心が次第に高まっていきました。法律を学ぶ立場から企業を見つめるうちに、実際に一般企業で働き、価値創出の現場に携わりたいという思いが芽生えたのです。就職活動では、新しい分野で成長しながら活躍できる環境を軸に企業選びを行いました。当時はビッグデータの活用が注目されていた時期で、私もその分野に強い関心を持っていました。データを活用したビジネスに携わることができ、入社後早い段階からスキルを習得し実務に関われる企業を中心に検討していました。
豊田通商との出会いは、キャリア入社としての選考でした。総合商社として国内外において多様なビジネスを展開している企業であるというイメージを持っていましたが、選考過程で社員の方々と面談させていただく中で、非常に温かく、個人を尊重する風土があると感じたことが印象的でした。入社の決め手は主に3点あります。1点目は、個人を尊重し、多様な強みを活かす文化がある点です。選考を通じて社員の方々とお話しする中で、それぞれの個性や専門性を尊重しながら活躍されていると感じ、自身もそのような環境で価値を発揮したいと考えました。2点目は、国内外における幅広い事業領域を持っている点です。多様なビジネスに関わることで、自身の視野を広げながら成長できると感じました。3点目は、若手・中堅のうちから経営に近い視点で仕事に関われる点です。単なる業務遂行にとどまらず、事業全体を捉えた意思決定に関与できる環境に魅力を感じ、入社を決意しました。
多様なビジネスとの出会い、そして入社後に感じた広がりの大きさ
入社後に感じたのは、想像していた以上に事業領域が広く、多様なビジネスに関わる機会があるということでした。配属先はDX推進を担う部署で、事業戦略の高度化に向けたデータドリブン経営の推進という大きなミッションを与えられました。データサイエンスを軸としながら、事業課題の整理から関係者との合意形成までを含めて、横断的にプロジェクトを推進していく役割です。
こうした業務に携わる中で実感したのは、関わる事業の幅広さがもたらす複雑さと面白さでした。事業領域が多岐にわたる分、それぞれのビジネスで前提条件や関係者が異なり、一筋縄ではいかない場面も数多くあります。しかし、だからこそ幅広い視点で物事を捉える力が自然と鍛えられていく環境だと感じています。この良い意味でのギャップは、私にとって刺激的な学びの機会となっています。
様々な事業に触れながら仕事を進めていく中で、自分自身の視野が広がっていくのを実感しています。データ分析という専門性を持ちながらも、事業全体を俯瞰して考える視点や、多様なステークホルダーとコミュニケーションを取りながらプロジェクトを前に進めていく力が求められます。この環境は、単に分析スキルを磨くだけでなく、ビジネスパーソンとしての総合力を高めていける場所だと感じています。入社前に描いていたイメージを超えて、より大きなフィールドで挑戦できる環境がここにはありました。
データドリブン経営の推進と、専門性を活かしたチームでの価値創出
現在私が所属しているのは、DX推進部という部署です。部署のミッションは「新事業価値創出をセキュアな技術でレバレッジ」することで、営業活動や既存事業の高度化を支援しながら、新規事業の創出にも貢献することで非連続な成長を実現することを目指しています。データやデジタル技術の活用においては、セキュリティを担保することが前提であり、その両立が会社から強く求められている役割だと認識しています。
私自身は、データドリブン経営の推進に関わる業務に従事しています。データ分析を通じて事業課題の可視化や意思決定の支援を行うとともに、ワークショップを通じた関係者との合意形成を組み合わせることで、価値創出に貢献しています。本領域における複数の案件に横断的に関与しており、特にデータサイエンスを専門として、分析設計やモデル構築をリードしながら、プロジェクト全体の価値創出につながるよう他メンバーと連携しながら推進しています。
この仕事における大きな成功体験は、データドリブン経営の取り組みを社内で展開し、複数の案件へと拡大できたことです。当初は前例のない取り組みであり、進め方も確立されていない状況でした。しかし、チーム内でそれぞれの専門性を活かしながら補完し合い、実行可能な形に落とし込みました。営業部の課題を起点にプロジェクトを開始し、その課題をどのように解決できるかをチーム内で議論しながら進めていったのです。
具体的には、営業部のビジネス成長に資することを共通のゴールとして設定し、その達成に向けて各メンバーの専門性をどのように活かすかを整理しました。例えば、データ分析を担うメンバーが課題の可視化を行い、その結果をもとにワークショップを得意とするメンバーが次のアクションにつなげるといった形で役割分担を行いました。こうした連携を通じて、各自の強みを組み合わせながら、事業に価値を返せる形でプロジェクトを推進できました。その結果、取り組みが他部署にも広がり、営業部からも感謝の声をいただくなど、事業価値の創出に貢献できていると感じています。
学生時代と比べ、データサイエンスのスキルを身につけ、事業課題の解決に活かせるようになった点が大きな成長だと感じています。社会人になってからこの分野に取り組む中で、分析だけでなく、事業への価値創出までつなげる視点を持てるようになりました。また、これまでのキャリアの中でロールモデルとなる方々と関わる機会に恵まれました。ロジカルシンキングに優れた方からは物事を構造的に整理する重要性を、チームを鼓舞できる方からは周囲を巻き込みながら推進する力を、また事業を俯瞰して捉えられる方からは多角的な視点で意思決定を行う姿勢を学びました。その際には、なぜそのような考え方や行動を取るのかを意識的に理解し、自身の業務の中で実践することを心がけてきました。現在の業務においても、データ分析だけでなく、関係者を巻き込みながら合意形成を進める場面や、事業全体を見据えた提案を行う場面で、これらの学びが活きていると感じています。
組織全体で価値を生み出す仕組みづくりと、次世代への想い
短期的には、現在取り組んでいるデータドリブン経営の推進をさらに広げ、具体的な成果創出につなげていきたいと考えています。取り組みの認知を広げることに加え、実際に成果を出せるプロジェクトを積み重ねること、そして同様の取り組みを推進できる人材を増やしていくことが重要だと考えています。今期はこれらを重点的に進めることで、取り組みを一過性のものではなく、組織として定着させていきたいと考えています。
そして中長期的には、データドリブン経営を軸としながら、組織全体として継続的に成果を生み出せる仕組みを構築し、その実現にコミットできる人材を目指したいと考えています。個別の分析やプロジェクトにとどまらず、事業や組織全体を俯瞰しながら、価値創出をリードできる存在になることが目標です。そのためには、チームをマネジメントし、組織として成果を最大化するスキルと経験を積む必要があると考えています。特に、メンバー一人ひとりが思考し自律的に行動できる組織をつくることを目指し、そのための仕組みづくりや関わり方を実践していきたいと考えています。また、事業視点としてPLやBSへの影響を意識し、自身の取り組みがどれだけ経営インパクトにつながっているかを捉えられる力も重要だと考えています。
豊田通商の魅力は、国内外にわたる多様な事業フィールドの中で、自身の志向に応じた挑戦ができる点にあると感じています。また、個人の意思や挑戦を尊重する風土があり、「やりたいこと」に対して背中を押してもらえる環境が整っている点も大きな魅力です。実際に、社員一人ひとりが主体的に挑戦しながら価値を生み出している点に、他社にはない強みを感じています。活躍できるのは、強い意志を持ち、自ら主体的に行動できる人だと考えています。意志を持っている人の周りには自然と人が集まり、組織としての変化や価値創出につながると感じています。その上で、データや事業を理解しながら、周囲と連携して物事を前に進める力も重要であり、意志と実行力を兼ね備えた人が活躍できる環境だと思います。
最後に、就職活動はこれからのキャリアを考える大きな岐路だと思います。正解・不正解はなく、自分で考え、自分で納得できる選択をすることが何より大切だと感じています。ぜひ悩みながら、自分にとって最良だと思える道を選んでいただければと思います。その選択の一つとして豊田通商を選んでいただけたら、とても嬉しく思います。体調には気をつけて、最後まで頑張ってください。

