世界中の新車立ち上げに携わるかたわら、両社の架け橋として連携も促進
モビリティ素材・GX事業部に所属する菅井。2023年12月現在、自動車メーカーの車体製造に関わる部署に出向しています。
約1,000名が所属する部署の中でも、菅井が籍を置くのは自動車の生産準備を担うグループ。そこで主に3つの業務を担当しています。
「これから国内や海外で生産・販売される自動車の生産準備業務をしています。自動車のボデーやシャシー部品に使われる材料の採用検討、調達、管理をしますが、材料生準(材料の生産準備)は多岐にわたる部署との連携が必要で、出向先のたくさんの方々と一緒にお仕事させていただいています。
生準(生産準備)しているクルマの中には、数カ月後にはディーラーに並ぶものから、市場に出るまでに2年近くかかるものまで、本当に多くのプロジェクトに携わっています」
生産準備を進める上で、菅井は原価や工数を低減するための改善活動も行ってきました。
「いかにコストを低減できるか、いかに業務効率化を行い工数削減できるかを常に考えています。出向先ではどの部署も当たり前のようにやっていることですが、私が出向している部署は材料をつかさどる部署。とくにその効果が見えやすいのが特徴です」
これらの業務に加え、豊田通商からの出向者として、顧客から業務内外の困り事や要望を聞き、これまでに培ってきた経験やノウハウ、豊田通商のネットワークを活用しながら、課題解決に当たっています。
納得した上での決断と行動が、パフォーマンスを最大化する鍵に
学生時代、経営学部でマーケティングやビジネス英語を学んだ菅井。英語力を活かせる仕事を求めて、スタートアップから大手企業まで幅広く選考を受ける中で出会ったのが豊田通商でした。当社への入社を決めた理由をこう振り返ります。
「当時、文系の学部を専攻していた自分は理系の大学生と違って、大学で学んだことを即戦力として仕事に活かすのは難しいと感じていました。自分に一体何ができるのかと悩む中、偶然参加した豊田通商の説明会で、人事担当の方が『豊田通商は人で勝負する企業です』と言っていたことが心に響きました。その言葉に導かれるように選考を受け、うまく事が運んで入社に至っています」
2017年の入社後、菅井は金属本部へ。自動車用鋼板の海外輸出入業務や海外事業体管理、部品メーカーの営業業務に携わった後、2021年から2年間、中国/広州にある豊田通商グループの製造会社(以下、生産事業体)への駐在を経験します。
「駐在先の会社は金属のブランキング事業を行っていました。同じような生産事業体はグローバルに数十拠点とありますが、当時もっとも急成長していると感じた同社への駐在を希望していました。勢いがある国、伸びている組織ほど、多くの人を巻き込んで新しい挑戦ができると考えていたからです」
現地での仕事にやりがいを感じながら取り組んでいたと話す菅井。それだけに現在の自動車メーカーへの出向を打診された時は驚いたと言います。
「いま、私が出向しているポストは、約20年前から先輩たちがつないできたものです。そのバトンを受け継ぐことの意味を理解していたため、自分が出向という役割を担うことに戸惑いも感じました。しかし、この出向は私のキャリアを考えた上でも最高の選択になる、と当時の上司が背中を押してくれたので、挑戦を決意しました」
この納得感こそが、キャリアを通じて菅井が大切にしてきたもの。自身が腹落ちできるかどうかを、決断や行動の軸としてきました。
「モヤモヤを抱えたままでは、仕事のパフォーマンスを最大化できません。きちんと得心した上で、次のステップに進みたいと考えています。物事の大小にかかわらず、しっかり話し合ったり確認したりして納得した上で、意思決定するようにしてきました。お客さまに対して誠実に向き合うのはもちろんですが、自分自身の気持ちにも嘘をつきたくないと思っています」
中国駐在が転機に。固定観念を超え、仕事への取り組み方やキャリア観が大きく進化
自身にとってキャリアのターニングポイントになったと菅井が話すのが、中国での駐在経験です。その前後の変化を、次のように振り返ります。
「それまでの4年間は、目の前の仕事にただただ必死に食らいつこうと精一杯でした。ところが、中国では約300人が在籍する事業体の中で日本人が4人だけ。自分の責任範囲が大きく広がりました。現地で営業活動を行う中で、自社製品や未来に向けた戦略についてお客さまと会話、議論できる環境があったことが、成長につながったと思います。
お客さまと同じ方向を向いて、クルマづくりの未来について一緒に考えられたことはとても有意義でした。その経験を通じて、目の前のお客さまが直面する課題を解決し、価値を提供するという視点で仕事に取り組めるように。豊田通商や金属本部にしかできないこと、そして私だからできることを見出すにつれて、仕事が楽しくなっていきました。そこで培った姿勢は、いまの出向先でも大いに役立っています」
また、中国での駐在経験がキャリア観を確立するきっかけにもなったと話す菅井。
「私が入社した当時も、女性の活躍推進は世の中の話題になりつつありましたが、同部署でグローバル職に就く女性社員はあまり多くありませんでした。そのため、社内の期待を感じ、『しっかり成果を出さなければ』と気負っていたところがありました。
しかし、中国で多くの女性がマネジメント職として活躍し、そんな環境が当たり前のように広がっている世界を目の当たりにして、胸のつかえが下りました。『女性としてどう活躍するか』ではなく、『自分が豊田通商でやりたいこと、豊田通商へ貢献できること、そして豊田通商から求められている役割を理解して仕事をする』とシンプルに考えられるようになりました」
7年間に及ぶキャリアを支えてきたのが、豊田通商の環境です。人の魅力が当社の強みだと菅井は言います。
「入社前、人事担当の方が『豊田通商は人で勝負する企業です』と言っていた通り、当社にいるのは魅力的な人ばかり。それぞれが互いに影響を与え、刺激し合いながら、協力的なチームを形成しています。お客さまに当社を選んでいただけているのも、相手目線に立つ社員の人柄に魅力を感じているからだと思います」
出向期間は残すところ1年。目に見える結果や改善の成果を
自動車メーカーでの菅井の出向任期は2年間。折り返し地点に立つ現在、来年に向けて決意を新たにします。
「出向先の方に、『以前出向していた方がこんな改善をしてくれました』と教えていただくことがあり、業務が着実に効率化されてきていることが実感できます。私も出向を終えるころには、『これを成し遂げた』と自信を持って言えるような成果を上げたいです。
また、企画関連の部署にいるので、日々さまざまな情報が飛び込んできます。これらの情報をしっかりキャッチし、豊田通商ができる Be the Right ONE(唯一無二、かけがえのない存在)ならではの提案を行うことで、出向先と豊田通商の連携をより強化していけたらと思っています」
そんな菅井がいまめざすのが、社内で「第一人者」となること。将来を次のように展望します。
「社内で前例のない新しいことに、どんどん挑戦していきたいです。お客さまの小さな課題や要望一つひとつにも、新しい価値創造の種が豊富に存在していると思います。そうしたものを丁寧に拾い上げ、向き合っていくことで、まだ誰も手がけていないことに挑戦したいです。
業務の面だけではなく、働き方の面でも貢献できればと思っています。今後、結婚や子育てをしながら仕事を続けることを通じて、これから豊田通商で働く人の可能性を広げることに役立てたらうれしいです」
理想を掲げ、それに向かって真っすぐ、そして誠実に。前を向いて果敢に挑戦を続ける菅井の存在は、社内外を問わず、周囲にポジティブな影響を与えていくはずです。
※ 記載内容は2023年12月時点のものです

