アルバイトで培った管理能力と人との出会いが決めた進路
学生時代は、アパレルショップでのアルバイトに約5年間注力しました。最初はレジ応対や商品整理、品出し、裾直し、フィッティングルームの対応といった個人の業務から始まりましたが、徐々に他のアルバイトメンバーやパートの主婦の方がたの動きも把握しながら、売り場全体の動きを管理するマルチな業務を任されるようになりました。この経験を通じて、社会人としての基礎から少し高い目線での現場管理まで、さまざまな能力を養うことができたと感じています。
就職活動では、製品開発などのものづくりに従事したいという軸で企業を探していました。自動車部品関連のメーカーや工作機械のメーカーなど、幅広い分野で検討を進めていく中で、現在の会社と出会いました。入社前の印象として、自動車部品だけでなく繊維事業、フォークリフトなど幅広い分野で活躍している会社というイメージを持っていました。最終的に入社を決めた決め手は、リクルーターの方がたとの接触でした。皆さまが志高く、かつ広い視野を持ち、学生への対応も丁寧で人柄の良さを感じたことが、この会社で働きたいという気持ちを固めてくれました。
充実した研修プログラムと現場で学んだ製造業の本質
入社後は1カ月間の集合研修から始まりました。単純に講義を聞くだけではなく、グループディスカッションや自然の家での宿泊研修など、同期とのつながりを深める工夫が凝らされていました。チームで課題に取り組んだり、ウォーキングを通じて交流を深めたりと、とても充実した時間でした。
その後の8カ月間の現場実習では、自動車組立工場でライン業務を経験しました。同じ作業を何時間も続けるだけでもつらいのですが、タクトタイムがかなりハードで、最初は半分も追いつけない状態でした。単純作業に見えても、効率的かつ高品質に作業するためには常に考えながら動く必要があり、現場の厳しさを身を持って味わいました。
現場実習後は4カ月間の基礎技術講座で機械、電気、ソフトなど幅広い基礎を学び、その後ソフトウェア専門の部署に配属されました。約1年間のソフトウェア技術者としての基礎教育を受け、開発の土台を築くことができました。
入社前は事業部間の技術交流がもっと活発だとイメージしていましたが、実際は各事業部で独自の文化が形成されており、思っていたよりも交流が少ないことにギャップを感じました。
燃料電池システム制御開発からグループ長へのキャリア
現在は高効率な燃料電池モジュール・ユニットを開発し、カーボンニュートラルへ幅広く貢献することをミッションとする部署で、グループ長として電気・制御グループのマネジメントを担当しています。これまでは主に燃料電池システム全体の制御開発を実施してきましたが、現在は全体の役割分担検討やタスク管理、他グループとの連携が主な業務となっています。
印象深い成功体験として、自部署初となる3つの電圧帯を持ったシステムの制御開発があります。エネルギーマネジメントや熱マネジメントなどさまざまな懸念点をクリアし、実証実験ではエラーなく完了させることができました。この成功は先輩や上司の協力が非常に大きく、一人では仕事は完結できないことを深く実感しました。
一方で、ソフトウェアを誤って一文字削除してしまい、バグを埋め込んでしまった失敗もありました。しかし、関連部署への迅速な説明と対応により、上司や関係者の協力的な取り組みで解決することができました。この経験から、ミスがあってもリカバリーするだけでなく、さらにレベルアップすることの大切さを学びました。
学生時代と比べて最も成長したのは、問題解決のプロセスです。以前はすぐに対策方法を考えていましたが、現在では問題の所在をしっかりブレークダウンし、原因を分析したうえで対策案を考える体系的なアプローチができるようになりました。
チーム一丸となって新分野に挑戦する未来への展望
グループ長になったばかりの今、まず力を入れたいのはグループの団結力向上です。自分以外の仕事は関係ないという意識ではなく、チーム全体で課題をクリアしていける体制を作りたいと考えています。具体的には、担当者を1タスク1人にせず、サブ担当をつけることで、チームでの取り組み意識を醸成していく予定です。
中長期的には、少し先の世代の開発のことまで検討できるような先見の明をもったグループ長をめざしています。そのためには、まず現状の業務を効率よくこなして先を見据えるための余裕を作っていくことが必要だと考えています。
転職をお考えの方にお伝えしたいのは、新しい分野での業務のため敷かれたレールがなく、進め方を模索しながらの挑戦になりますが、やりがいはかなりある内容だということです。前例のないことを成し遂げていくことで、技術力だけでなく精神力も向上できるはずです。技術技能ラーニングセンターでの専門講義や部内教育など、サポート体制も充実していますので、ぜひ一緒に新たな挑戦をしていきましょう。

