旗振り役として各所と調整する工務グループ。大切なのは日頃の良好な関係づくり
石岡工場の工務課工務グループで働く川手。工務課には電気、設計、工務3つのグループがありますが、川手含む7人が所属する工務グループの役割は、生産設備や工場、建屋関係の保守・保全に加え、予算の立案や管理、プロジェクトの進行など多岐にわたります。
「私は飲料缶の製缶ラインについて、保守・保全やトラブル対応、ラインに関わるプロジェクトの進行、工事管理を担っています。
プロジェクトとしては、生産性の向上をめざした新たな投資案件が多いですね。その案件が来たら工事の計画を立て、関係業者に見積もりを取って発注し、工事が始まれば立ち会いもしています」
工務グループは、「旗振り役」として周囲を巻き込みながら業務を進めていく場面が多いと言います。
「プロジェクトをスケジュール通りに進めるためには、各所との綿密な調整が欠かせません。工務グループが中心となって関係部署に内容を説明したり、工務課の電気、設計グループと一緒に内容の詳細を詰めたりしています」
設備の安定稼働や工場の生産性向上に直結する、重要な役割を託されている川手。技術的な知識はもちろん、調整力も駆使しながら日々の業務に励んでいます。中でも大切にしているのはコミュニケーションだと語ります。
「自ら音頭をとって他部署や協力会社を巻き込んでいくことが多いので、各方面と良好な関係を築くのが何よりも大切です。
コミュニケーションが円滑になれば業務がスムーズに進むだけでなく、困ったときに頼み事をしやすくなりますし、急なスケジュール変更など突発的な事態が起きても柔軟に対応してくれるようになります。仕事でお世話になっている人たちには日頃、用事がなくても話しかけにいくなど、小さな行動を積み重ねるように心がけていますね」
14年間で得た多様な経験が現在へつながる
川手は大学院時代、機械工学を専攻していたと振り返ります。
「配管の曲げ工法について研究していました。まっすぐな管を曲げて90度のエルボー(管の進路を変える継手)を作る際に、いかに省エネ、省コストで作るか。そんな試みを続けていたんです」
培った専門性を生かし、就職活動では金属関係のメーカーを中心に採用試験を受けました。中でも心惹かれたのが、東洋製罐だったと話します。
「誰もが手に取ったことのある、身近な製品を扱っている会社です。世の中に大きな影響を与えている会社で、自分も社会貢献がしたいと思いました。また、所属していた大学院の研究室の先輩たちが東洋製罐に勤めていることも、心強く感じましたね」
2010年に入社した川手は以後、多様な経験を積んでいきます。
「最初の2年間は研究開発部門であるテクニカルセンターの設計部で、プラスチックのカップを成形する機械の図面などを描いていました。その後は基山工場、茨木工場でいずれも工務課に所属し、設計を担当していたんです。工場ではとくに人との距離が近いことにやりがいを感じました」
2019年には本社の工務部工務課に異動。ここでは会社全体の業務を俯瞰するという、また新たな視点を得ました。
「本社には5年間勤務し、各工場の予算の立案や管理に関わりました。主に担当したのは大型プロジェクトの予算ですね。各工場から上がってくる一つひとつのプロジェクトについて、工事計画の内容や価格が適正かどうかなどを調査、確認しながら、全体の予算をとりまとめていました」
この経験から、各工場の特性や課題を理解し、それぞれの工場に適した予算配分や投資計画を立てる能力を養った川手。そして2024年4月、石岡工場に赴任することになります。
若手時代にライン立ち上げの大型プロジェクトに関わり、大きな財産に
川手はこれまでの印象深い出来事として、入社3年目に基山工場、5年目に茨木工場で携わった飲料缶ラインの立ち上げを挙げます。
「まず基山工場でラインを1本導入するという、当時の私にとっては初めての大型プロジェクトがあったんです。それを受け、図面を引いてレイアウトを描き、機械の配置や配管の通る場所なども細かく詰めて設計しました。
いよいよ工事に入るという段階で、茨木工場への転勤が決まったんです。完成を見届けられず残念でしたが、茨木工場に赴任した際にも同様のプロジェクトがあり、まさにラインの工事に入るタイミングでした。結果的に、工場は違えどラインの設計から工事完了までのすべてを経験することができました。
その後、茨木工場でもう1本ラインを導入することになり、この時には全工程に関わりました。若いうちに大型プロジェクトの一連の流れを経験できたことは、大きな財産だと思っています」
当時、若手として苦労もあったと振り返ります。
「最初はラインの生産設備の種類も知らず、缶がどのように流れるのかという段階からの勉強でした。現場によく張りつき、材料が入ってきて缶が出荷されるまでの流れを観察していましたね。
自分が描いたレイアウトが数年後、工場で形になっているのを目にした時には『大きな仕事をやったんだな』という喜びが湧いてきました」
一方で海外プロジェクトの経験も、大きな糧になっていると言います。
「基山、茨木工場や本社時代に、ベトナム、アメリカ、タイなどにあるグループ会社や取引先へ現場視察に行きました。また、茨木時代にタイへ4カ月滞在し、現地の会社に新しいラインを1本導入するプロジェクトに参加しました。
当時の本社メンバーが計画を行い、実務を請け負うような形で私を含む茨木工場のメンバーが選出され、私の役割は設計として工事全体の進捗確認や現地協力会社との調整でした。
さまざまな国の人たちと関わる上で直面したのは言語の壁です。通訳がいない場面もたびたびあって、打ち合わせで英語での司会進行を求められることもありましたね。当時、仕事を終えてホテルに帰ったら動画サイトを見て英会話を学ぶなど工夫を重ね、なんとか業務をやり遂げることができました」
部署の垣根を超え、一致団結して目標達成へ。前向きな雰囲気こそが当社の魅力
東洋製罐ならではの働きがいや魅力について、川手は実感を込めてこう語ります。
「とくに工場勤務では人との距離が近く、部署の垣根を超えて工場全体でひとつのプロジェクト、目標を達成していくという前向きな雰囲気があります。全員で一致団結して仕事をやり遂げるのは、当社の社風と言えるのかもしれません。
また、海外経験を積むチャンスがあることも魅力ですね。責任は大きいですが、その分得られる知識は多く、視野も広がると思っています」
今、共に働いている石岡工場の同僚たちの顔を思い浮かべながら、工場の今後に想いをはせます。
「私は石岡工場に赴任してまだ半年ほどなので、まずは工場の状況を深く理解することが第一だと考えています。
日々の保全業務や修理対応に追われがちですが、同時に長期的なビジョンを持つのも大事だなと。工場の5年後、10年後を見据えて『こういう工場にしたいよね』という展望を語り合いながら、仕事に邁進していきたいですね」
そして自身のめざす将来像に関しては、次のように語ります。
「工場や本社のほか、海外での仕事も経験してきたことを活かしながら、多角的な視点を持って活躍できる人材になりたいです。
たとえば日本の工場でトラブルが起きた際には、他の工場や海外で行われた方策を使ったり、逆に海外滞在時には日本での経験を生かして対処したり。そのようにさまざまな角度から物事を捉えて柔軟に対応すれば、問題解決に近づくはずです。
また、マネジメントにも関心があります。今まで培ってきたノウハウなどを後輩たちに伝え、周囲に頼られる存在になるように努力していきたいです」
最後に、東洋製罐への入社をめざす人たちにメッセージを送ります。
「実際の仕事では高校や大学で学んだ専門知識より、もっと幅広い知識とコミュニケーション力が必要になってくると思います。これまで勉強してきた特定の分野にとらわれることなく、フラットな視点で新しい知識を貪欲に吸収しながら活躍してくれたらうれしいですね」
※ 記載内容は2024年9月時点のものです
