風通しの良い組織風土のもとで──日々、現場の安定稼働を支える
広島工場の製造課に所属する田村。PETボトルを膨らませる前の段階である「プリフォーム」の製造を担当しています。
「日々の業務としては、機械の設備点検や定期的な清掃といった基本作業に加え、機械が安定して稼働しているかの状況確認や、異常発生時のトラブル対応などを行っています。
また、プリフォームの原材料である樹脂は加工時の『熱』によって柔らかさが変化するため、その物性を厳密に管理することも大切な仕事の一つです。保全グループや検査装置担当とも連携しながら、現場全般の状況を把握するようにしています」
幅広い業務を担う中で、田村が何よりも大切にしている価値観があります。
「『わからないことは、決してそのままにしないこと』を一番に意識しています。一度教わったのに再びつまずいてしまった時、自分に対して不甲斐なさを感じたことがありました。だからこそ、わからないことがあれば先輩にしっかりと教わり、次は自分一人で確実に習得できるよう、日頃からメモを取ることを徹底しています」
こうした田村の真摯な姿勢を温かく支えているのが、風通しの良い組織風土です。
「グループには10代の若手から50代まで幅広い年代のメンバーがいて、日々、協力しながら働いています。雰囲気としては意見も通りやすく、非常に風通しが良いと感じています。
急に『今いいですか』と声をかけても、快く話を聞いてもらえる環境です。日常的なコミュニケーションも多く、プライベートの話題で盛り上がることもよくありますね」
業務外での交流も活発で、世代を超えたつながりがチームの結束力を高めています。
「休日には年の近いメンバーとご飯に行ったり、買い物をしたりすることも多いですね。年次が離れた先輩とも、共通の趣味を通じて交流することも少なくありません。世代を超えた良好な関係性が築かれていると感じています」
生活に密着した製品づくりへの挑戦。先輩の支えのもと乗り越えた新生活と仕事の不安
愛媛県出身の田村。工業高校卒業後は、新たな環境を求めて広島の地での就職を選択しました。
「新しい環境に挑戦したいという思いと、家族からの勧めもあって広島を選びました。また、仕事選びの軸で大切にしていたのは、人々の生活に深く関わるものを作れること。
その点、東洋製罐が扱う製品の一つであるPETボトルは生活に密着した身近なものです。常にやりがいを感じながら成長できると確信しました。加えて、東洋製罐の強固な事業基盤への信頼も大きな決め手でした」
希望を胸に入社したものの、最初は未経験ゆえの大きな壁に直面することになります。
「これまで見たこともないような大型機械を操作することに、最初は不安がありました。高校時代に専門的な機械に触れる機会が多くなかったため、機械の仕組みや操作の基本を理解するのに苦労しました。また、樹脂は日々の環境によって数値が変化するため、その厳密な管理には難しさを感じていましたね」
広島での新生活にも苦労する中、田村を支えたのは温かな職場の雰囲気と先輩たちの手厚いフォローでした。
「わからないことがあれば、朝一のミーティング後に先輩に時間を割いてもらい、つきっきりで指導してもらったことが何度もありました。こうした周囲の人たちの支えもあり、1年余りで独り立ちすることができたんです。生活面でも、先輩方が気にかけて休みの日に尾道や広島市内などへ連れ出してくれたおかげで、新生活の不安を乗り越えることができました」
公私にわたる交流を通じ、田村は周囲との関係構築のコツも学んでいきました。
「一つ上の先輩に、周囲のメンバーや上司と良好な関係を築くのが非常に上手な方がいて、その立ち振る舞いから多くのことを学びました。『近所に新しいお店がオープンしましたね』といった些細な話題から会話を広げ、自然とコミュニケーションを深めていく方法です。私もそれを実践することで、数カ月という早い段階で周囲と打ち解け、良い関係性を築くことができました」
周囲に支えられ、自身のミスも成長の糧に。最新鋭の技術に触れるモノづくりの醍醐味
順調に成長を続ける田村ですが、今でも教訓として胸に刻んでいる大きな失敗体験があると言います。
「一度、部品を破損させてしまう失敗がありました。手元の作業に集中するあまり、自分には見えないところで部品が傷ついていることに気づかなかったんです。破損に気づいた瞬間は頭が真っ白になりました」
しかし、その時の上司や先輩の対応が、田村の仕事への向き合い方を大きく変えることになります。
「上司や先輩はミスを責めるのではなく、『こういう死角があるから気をつけてね』と寄り添い、共に再発防止策を考えてくれたのです。この経験から、必ず一通り確認してから進めることや、落ち着いて確実な作業をすることを徹底するようになりました」
失敗を糧に成長した現在、田村は大きなやりがいを感じています。
「スーパーやコンビニエンスストアなどで自社製品を見かけると、『今これを作っているんだ』と実感できて嬉しいですね。製品づくりへのこだわりが強くなったからこそ、他社製品と見比べることも増え、その違いや工夫がよくわかるようになりました」
さらに現在、田村のチームは「最新鋭の機械」のオペレーションというミッションを任されています。
「社内でも誰も経験したことのない新しい技術に触れられる点に、大きなやりがいを感じています。自分たちのチームだからこそ挑戦できるという誇りがありますね。英語表記のインターフェースやゼロからの手順書作成などハードルは高いですが、新しい機械を操るおもしろさが原動力になっています」
これまでさまざまな業務を経験してきた中で、田村は自身の仕事への向き合い方にも大きな成長を感じていると話します。
「以前は短期的な視点で考えてしまうこともありました。しかし、尊敬する先輩から『後々こういう影響が出るから、こうした方がいいよ』とアドバイスを受けたことが転機となりました。
たとえば、その場では問題なく稼働していても、長い目で見ると半年後に部品の劣化につながるケースがあります。その言葉が深く心に響き、それ以来、将来のトラブルを未然に防ぐ長期的な視点を持つように意識するようになりました」
尊敬する先輩のように後輩を引っ張りたい。チームワークと改善への意欲が活躍の秘訣
これからの目標として、田村には強く思い描いている理想の姿があります。
「職場で深く尊敬している先輩がいて、その方のような存在になることが現在の目標です。業務の手際が良いだけでなく、人間味にあふれ、周囲を明るくする力を持っています。私が大きなミスをしてしまった際も、迅速にリカバリーをしてくれた上で、『まだ一人では難しいだろうから、一緒にやろう』と伴走してくれました。
私が失敗をした場面でも『自分がついてフォローします』と力強く宣言してくれるような、心強い存在です。私も、そんな先輩のように堂々と後輩を引っ張れる存在をめざしています。スキル面でも、部品交換などの保全業務をきわめて自分ができる範囲を広げ、工場の安定稼働によりいっそう貢献したいですね」
田村は、日々の業務を通じて感じる東洋製罐の魅力について、次のように語ります。
「一番の魅力は、やはり風通しの良さです。上司にも意見を言いやすい環境が整っています。また、寮生活を通じて社員同士の絆も深まりやすいと感じています。社員旅行などのイベントも豊富ですが、参加は任意であり、個人の意思も尊重されるため、自分にとって心地よい距離感を保つことができるのも良いところです」
最後に田村から見て、どのような人が東洋製罐にマッチすると感じているのでしょうか。
「チームワークを重視できる人ですね。私たちの職場はチームで活動しているため、メンバー同士の良好な関係性が仕事の円滑な進行に直結します。
加えて、改善への意欲がある人も活躍しやすいと思います。たとえば、製造スピードを上げるための改善活動に取り組む過程で失敗を経験することもありますが、その失敗こそが貴重な学びになります。実体験に基づいた知識を人一倍蓄積できるため、改善への意欲を持つ人ほど成長が早いと感じています。ぜひ、ミスを恐れずにどんどんチャレンジしてほしいですね」
尊敬する先輩の背中を追いかけ、未経験の壁を一つひとつ乗り越えてきた田村。失敗を恐れず、常に先を見据えて技術を磨く真っ直ぐな言葉からは、次世代を力強く牽引していく頼もしい未来が感じられます。
※ 記載内容は2026年3月時点のものです
