若手の意見も積極的に取り入れていく。みんなで作り上げるために大事にしている想い
現在、弓削は基山工場の製造課に在籍。交替制勤務の組責任者を務めながら、工程の責任者も兼任しています。
「基山工場では、飲料缶とPETボトルの生産を行っています。私が工程の責任者を務めているのは飲料缶ラインのウォッシャー工程です。ウォッシャー工程とは、缶を成形する際に使用した成形油を洗浄し、缶の表面状態を印刷に適した状態に整える工程で、製造過程の上流に位置しています」
チームを率いる立場である弓削は、若手社員の指導にも注力しています。
「約40名のメンバーがいますが、そのうち10名ほどが私より年上で、残りの約30名は20代前半から後半の若手が中心です。リーダーとしてメンバーをまとめながら、若手のスキルアップや技術力の向上にも力を入れています」
そんな弓削が大切にしている価値観は、みんなで一緒に取り組んでいくこと。若手の意見にも耳を傾け、尊重する姿勢を大事にしています。
「リーダーとして意識していることは、自分の意見を押し通さずに若手の意見を尊重すること。これまで年上の方と接することが多かったですし、私自身も社歴が長くなってきたので、固定観念にとらわれないよう心がけ、みんなと積極的にコミュニケーションを取るようにしています。
若手に指導する際は、表面的な理解ではなく深いところまで教え込む必要があると感じています。そのためにも周囲を巻き込み、一緒にライン作りをするという意識で取り組んでいます。新しい設備や技術も次々と導入されていますから、新しく入った方にもスムーズに引き継ぎができるよう工夫しながら進めています」
未来を担う「次世代リーダー研修」に選抜。そこで芽生えたリーダーとしての自覚と想い
2008年に東洋製罐に入社した弓削。入社後は基山工場でボディー工程を担当していました。
「入社後の2年間はボディー工程を担当し、その後に教育の一環としてウォッシャー工程にも携わるようになりました。そこから徐々にウォッシャー工程をメインで担当するようになり、今に至ります」
2017年に弓削は大きな転機を迎えます。ライン担当者から責任者に立場が変わり、これまでにはない苦労もあったと言います。
「自分の担当工程だけでなく、ライン全体を見渡さなければいけない。そうなると周囲の仕事内容を把握する必要があり、そこでコミュニケーションの重要性に気づいたんです。それまでは人よりも機械と向き合ってきましたから、責任者としての業務だけなく、リーダーとして人と向き合うことの難しさも感じましたね」
この頃、弓削は労働組合の支部で委員長も務めていました。そこで感じた世代間ギャップを解消するために、上層部と若手のパイプ役を担います。
「それぞれの意見を聞く中で、世代間ギャップを感じることもありました。そこで、先輩社員から若手まで一人ひとりと話をして、どんな意見も放置しないことを意識しながら対処しました。いろんな人の意見を聞くことは、自分の“視野を広げる”というところにつながるのではないかと考えています」
そんな時、弓削に転機が訪れます。次世代の東洋製罐を担う技術者を対象とする「次世代リーダー研修」に選抜されたのです。
「研修では、コーチングスキルやコミュニケーション教育を受け、当たり前だと思っていた考え方を見直す良いきっかけになりました。一人ひとりに合わせたアプローチ方法など、新しい気づきを得る中で、次第にリーダーとしての責任感や自覚が芽生えていきました」
研修後、とくに弓削が意識していたことはあいさつ。互いが気持ちよく働けるように、誰に対しても積極的に行っていると言います。
「どんな時もあいさつはきちんと行うようにしています。最初の印象が悪くなってしまうと、それだけで仕事の引き継ぎにも影響が出るため、通勤時にすれ違う人に対しても元気なあいさつを心がけています。良い印象を持ってもらうことで、その後のコミュニケーションがスムーズになると思うので、あいさつはとくに気をつけるようになりましたね」
さらに、仕事以外でのコミュニケーションも大切にしています。
「飲み会で交流を深めるだけでなく、相手の趣味を一緒に楽しむこともコミュニケーションの一環として大事にしています。釣りやバスケットが趣味の人がいれば、『今度一緒に行こうよ』と自分から声をかけ、プライベートでも積極的に関わりを持つようにしています」
こうした意識の変化は、若手メンバーたちにも良い影響を与えています。
「不満や意見を率直に話してくれるようになりました。すべての要望をかなえることはできませんが、お互いの意見を尊重しつつ、会社の方針も考慮しながら話し合えるようになったのは大きな一歩です。『意見を聞いてもらえて良かった』という声もあり、少しずつではありますが、働きやすい環境づくりにつながっていると実感しています」
やりがいが“機械”から“人”に変化。ターニングポイントとなった人材交流で得た学び
2019年、人材交流により大阪の茨木工場で働くことになった弓削。ここでの経験は、弓削にとって大きなターニングポイントとなります。
「人材交流とは、各工場の選抜メンバーが互いの工場に行き交流することで、人材の成長と組織風土の活性化による組織力向上をめざすことが主な目的です。茨木工場には1年間いましたが、場所によって仕事のやり方や考えが異なりますから、そこに触れることができたのは良い経験になりましたね。そこでは基山工場での経験を活かした改善活動にも注力しました」
さまざまな刺激を受けながら、茨木工場で得た学びを自身の成長につなげていった弓削。ここでも周囲を巻き込みながら行った改善活動により、今でも良い関係性を築けていると言います。
「チャレンジを後押ししてくれる環境が茨木工場にはあり、失敗も含めて評価してもらえたことは印象的でした。同じ設備でも異なる結果が出ることがあり、これは問題解決のアプローチに新たな視点を与えてくれました。改善活動はうまくいかないこともありましたが、最終的には良い結果を出せて良かったです」
基山工場に戻ってからは、学んだことを活かして業務改善や人材育成に注力。中でも、弓削がリーダーを務めたスピードアップ工事では、自身の成長をとくに実感できたと話します。
「既存ラインの能力アップを目的とした大掛かりな工事がありまして。そのリーダーを任されたのですが、茨木工場での経験を踏まえた具体的な提案を行いました。その結果、実際の業務改善につなげることができ、『あの時の経験が役に立ったんだ』という喜びと、自身の成長を実感することができました」
それに加えて、仕事のやりがいにも大きな変化がありました。
「もともと機械を扱うことが好きで入社したため、以前は機械と向き合う中で仕事のやりがいを感じていたんです。それが今では、人とのコミュニケーションを通じて、みんなで成果を出せた時に大きな達成感を得られます。また、メンバーが成長していく姿を見るのも嬉しくて、それも私のやりがいになっています」
豊富な教育制度が東洋製罐の魅力。今後は若手メンバーと共に組織力の底上げをめざす
弓削は、今後のビジョンについて次のように話します。
「自分の担当領域を少しずつ広げていき、製造課そして基山工場を良くするための方策を考え、最終的には東洋製罐全体の改善に貢献したいですね。これまでの経験を活かしながら、着実にステップアップしていきたいと思います」
さらに、働きやすい環境づくりにも注力したいと話す弓削。
「今、スマートファクトリーの実現に向け東洋製罐の生産現場は進化していますし、私も自動化・省力化に向け、より良い製品を効率的に作るというところを意識しています。このように、世間の環境変化に合わせて、仕事も変わってくる世の中ですから、固定観念ではなく、若手や他部門の新しい考えをどんどん導入し、働きやすい環境づくり、若手のスキルアップをめざしていきたいです」
みんなで一緒にラインを作り上げること。それが弓削にとって仕事の楽しさにつながっています。
「みんなで同じ目的を持って一緒に取り組む。これが仕事の楽しさにつながっていますし、私自身のモチベーションにもなっています。ですから周囲を巻き込みながら、みんなで一緒に成長していければいいですね。振り返ってみると、学生時代からリーダーを務めることが多かったんです。昔から人と話すことが好きで、誰とでも話せるタイプでしたから、そういう部分も仕事に活きているのかもしれないですね」
最後に、弓削から採用候補者にメッセージがあります。
「東洋製罐では、個人の成長につながる教育制度が豊富にあります。機械の取り扱いや材料に関する教育、コーチングスキル、コミュニケーションスキルについてなど、場面に応じた教育を受けることができます。また、寮などの福利厚生もしっかりしており、これは私自身の入社の決め手でもあります。新しい環境に不安を感じる方もいるかもしれませんが、自身の成長をサポートしてくれる環境があるのは心強いと思います」
リーダーの難しさを感じながらも、真正面から一人ひとりと向き合ってきた弓削。そうした姿勢は周囲からの信頼を集め、さらには組織力の向上につながっていきます。
※ 記載内容は2024年10月時点のものです
