大事なのは現場の意見を尊重すること。日頃のコミュニケーションが目標達成への近道
久喜工場の製造課で職長を務めている中﨑。久喜工場では、主に飲料用のPETボトルを製造しています。
「各工程の保全と安定稼働に向けて、メンバーの取りまとめや指示出しをするのが私の役割です。保全業務では、生産実績の管理や整備関係、機械のトラブル対応を主に行っています。
製品を期日通りに製造することはもちろんですが、何よりも重要だと考えているのは安全第一で作業できる環境づくり。そのため、現場担当者とは生産における注意事項や、トラブル発生時の対応方針など、情報共有の徹底に努めています」
製造課はいくつかのブロックに分かれており、中﨑が管轄するブロックだけでも40人から50人程度の従業員が在籍。職長として3年目を迎える中﨑には、働きやすい環境づくりのために大切にしていることがあります。
「一番はコミュニケーションですね。アウト率や実用能率などの目標達成には、現場担当者との協力が不可欠です。職長という立場になると、現場で自らが経験するよりも、周りの話を聞いて最適解を探ることの方がほとんど。
そのため、現場の意見を強く尊重しながら、何を優先すべきかの判断を行っています。とくに私が経験していない工程などに関しては、的確な答えを出せるのかというと、正直難しいです。
しっかり信頼関係を築いた上で、こちらから『こういう場合はどうなるのか』と問いかけ、一緒に解決の道を探るようにしています」
最近では、業務の効率化に向けた施策としてタブレット端末を導入。現場担当者も含め、その効果を早くも実感していると言います。
「これまで昼勤と夜勤の情報交換は、口頭で伝えるか、またはノートに連絡事項を記入していたんです。
しかし、情報が正確に伝わらないなどの課題があり、他工場で導入していたタブレット端末を久喜工場でも取り入れることに。それにより、伝えたいことを写真でも記録できるようになり、より正確でスムーズな情報共有が可能になりました。
他工場で得た情報や気づきは現場に持ち帰り、さまざまな課題解決に活かすようにしています。導入後は、以前と比べてトラブルが少なくなり、やって良かったなと思えた施策の1つです」
入社2年目でぶつかった大きな壁。乗り越えた先にあったのは「何事にも動じない心」
入社2年目の時に大きな壁にぶつかります。この経験があったからこそ、今の自分がいると話す中﨑。
「ボトルを成形するブロー工程を担当していた時に、私が1人で担当を任された機会があって、そういう時に限って機械のトラブルが次々と起こるんです。まだ知識も経験も浅い状態ではあったものの、先輩方から教えてもらいながら、なんとか機械を直そうと奮闘する毎日でした。
ただ、一つひとつ困難を乗り越え、自分が調整した機械が正常に動き出した時の達成感は大きかったです。それからは、どんな問題が起きても動じなくなるくらい、当時は本当に苦労しましたね」
この経験は大きな自信へと変わり、職長になってからも活きていると言います。
「何かトラブルがあると、若手メンバーが慌てて私のところにやってくるんですよ。その際は、まずは落ち着いてもらうなど、冷静に対処するように心がけています。
これは当時の経験が活きているだけでなく、過去に私自身が作業中に怪我をしたことも関係しています。やはりメンバーには同じ経験をさせたくないので、現場の安全を最優先で考えています」
これまで中﨑は他工場との交流も数多く経験。そこでの学びが、より良い環境づくりにつながっています。
「埼玉工場や静岡工場、横浜工場など、整備の応援という形で近隣の工場へ行く機会がありました。各工場によって、整備方法や使用している機器が異なるため、その違いなどを知ることができるのはおもしろく、学ばせてもらうことも多いです」
人材交流で得られた気づき。自身の取り組みがコミュニケーションの活性化に貢献
2019年に中﨑は1年間の人材交流で大阪工場へ。人材交流とは、各工場の選抜メンバーが互いの工場に行き交流することで、人材の成長と組織風土の活性化による組織力向上をめざすことが主な目的ですが、久喜工場とは環境も規模も異なる大阪工場で、中﨑は多くの気づきを得ることができたと言います。
「大阪工場は久喜工場と比べると機械の台数が少なく、それに伴いメンバーの人数も少なかったんです。そういった中でも、おのおのの役割分担が明確で、手が空けば次の整備の準備をするなど自主的に行動していたことに驚きました。
また、人材交流に参加することで、大阪工場が好成績を残している理由を知りたかったのもあるんです。工程の安定化に向け、皆が同じ方向を向いているのが印象的で、成果を出していることにも納得できたように思います」
大阪工場では「三礼」と呼ばれる1日3回のミーティングを実施。情報共有に重きを置く文化に触れ、これは自身の価値観が変わるきっかけにもなりました。
「朝は全体ミーティングと工程別ミーティング。昼は午前中の作業報告をし、定時には午後の作業報告と1日を通しての振り返りを行います。機械のトラブルや気になる点があれば共有し、夜勤の作業内容や今後のスケジュールも確認。
情報共有の場を積極的に設けることで、個々の進捗状況が常に確認できる体制が整っていました。そこでは係長や職長だけでなく、現場の担当者からも意見や提案が出され、ただただ感心するばかりでしたね」
人材交流を通して、あらためて情報共有の重要性に気づいた中﨑。それを久喜工場に持ち帰り、職場環境の改善に取り組みます。
「三礼は久喜工場にも必要だと感じ、人材交流から戻った後に上長に報告しました。すぐには実現できませんでしたが、同様の意見がほかからもあったことで、現在は製造部門だけでなく、間接部門でも三礼を実施しています。
それにより、直接的なコミュニケーションが以前よりも増えました。人材交流で得た経験は、より良い環境づくりに活かされていますし、久喜工場では味わえない良い経験をさせてもらえましたね」
めざすのは相談しやすい風通しのいい職場。何よりも大事にしたいのは現場担当者の声
常にブラッシュアップに励んでいる中﨑は、仕事のやりがいについてこう話します。
「日々追求しているのは、作業や品質のばらつきをなくし、誰もが同じような成果を出せるようにすること。全員の足並みをそろえることは簡単なことではありませんが、タブレット端末を活用して相互理解を深めるなど、まずは情報の正確さや作業精度を高めていければと考えています。
こうした取り組みが工程の安定化や、皆が働きやすい職場環境へとつながっていくことが自分にとって何よりのやりがいですね」
そんな中﨑には描いているビジョンがあります。
「私がめざしているのは、なんでも相談できる風通しのいい職場です。そういう信頼関係が築けていないと、働きやすさや生産の能率向上につなげることは難しいのではないかと思っています。
そのために心がけていることは、何か問題が起きた際には一方的に指示するのではなく、現場の担当者たちが何を考え、どうしたいのかを聞くようにしています。現場の意見は絶対に無視してはいけない。これは仕事をする上で常に意識していることです。
現在、現場の負担を軽減させる取り組みとして、ドライブレコーダーの設置拡大を進めています。機械のトラブル発生時に、正確に現象を把握するためにカメラを設置し、素早く対処できる体制を整えたいと考えています。
担当者の負担を減らすことが目的ですが、最終的には工程の安定化につながればいいなと思っています。また、設備の老朽化も課題であり、すぐに実現させることは難しくても、新しい技術は積極的に取り入れていきたいですね」
最後に、中﨑から採用候補者へメッセージを送ります。
「東洋製罐には充実した教育体制があり、さまざまな分野での研修や教育を受けることができます。入社後は、プロセスをしっかり踏んでいきながら、スキルや知識を習得できる環境が整っていますし、これは当社の良さだと思っているんです。
製造ラインのオペレーターも知識のサポートをしてくれますので、これから入社を検討されている方には安心してチャレンジしてほしいですね」
※ 記載内容は2025年1月時点のものです
