スパウト付きパウチの製造工程を担当。細部への注意が円滑な生産の鍵に
缶詰用空缶・プリフォーム・プラスチックフィルムを製造する静岡工場。大畑はその製造課に所属しています。
「現在は、洗剤や柔軟剤など日用品の詰め替えパウチのスパウト、注ぎ口のキャップ部分を取り付ける製造工程を担当しています。製袋工程を経てできあがったパウチ本体の一部を切り、そこにスパウトを挿入。さらに熱を加えてパウチとスパウトを溶接するというのが主な設備の流れです。
扱っているのは、私たちの生活に身近なトイレタリーを扱う国内の大手メーカーさんの製品が中心。製品の仕上がりの確認のほか、機械のメンテナンスや型替えなども行っています」
工程では、出荷用の箱への梱包を含む一連の作業すべてをひとつの機械が行います。それを安定して稼働させることが大畑の役割です。
「作業のほとんどがオートメーション化されていて、パウチの材料を投入すれば自動的に製品が生産されます。対応が必要なのは機械が停止してしまったときや、不良品が発生したときです。品質チェックのため、製品を検査するためのカメラを定期的にチェックしています」
東洋製罐に入社して初めて空圧機器を触った大畑。当初は苦労が多かったものの、仕事への理解が深まるにつれて工程のおもしろさがわかるようになったと言います。
「それまで機械関係の仕事をした経験がありませんでした。入社して間もないころは機械の扱い方がわからず戸惑いましたが、仕組みや構造を一つひとつ覚えることで、以前はできなかったことができるように。
たとえば、パウチの一部が反り返っているだけで搬送詰まりが発生し、ラインが停止しまうこともあります。どこをどんな風に工夫すればスムーズに、止まらず生産できるかを考えられるようになると、少しずつ仕事がおもしろいと思うようになっていました」
機械を止めたり不良を起こしたりしないために欠かせないのが細部への配慮。エラーの種を探知する力が求められると大畑は言います。
「機械を止める要因の多くは、故障によってラインが止まることではなく、小さな事柄です。パウチが正常な状態かどうかをカメラで検査するのですが、陰になっている部分やカメラのレンズに付着した異物を破損と誤って判断し、機械が止まってしまうこともあります。
また、パウチを搬送する幅をほんの少し狭くしたり、逆に広くしたりしただけで詰まってしまうことも。小さなところにどれだけ気を配れるかが大切だと考えています」
土木と自動車関連の仕事を経て、東洋製罐へ。求めたのは安定とやりがい
大畑は工業高校で土木を専攻し、卒業後に土木系の仕事と自動車関連の仕事を経験しました。
「最初は土木関係の仕事に就きました。道路に白線を引いたり、速度制限や『止まれ』などの道路標識を立てたりする仕事が中心でしたが、年度末など繁忙期になるとなかなか休みが取れなくて。転職を考えるようになり、自動車関係の会社に移りました。
ところが、コロナ禍に入って仕事量が激減。収入面で不安を感じるようになり、再び転職活動を始め、いまに至っています」
土木工事と自動車はまったく違う業界。仕事内容も大きく異なりますが、大畑には仕事を選ぶ上で譲れない軸があります。
「業種に関係なく、形として残る仕事に携わりたいとずっと思ってきました。前職で担当した道路標示、道路標識や自動車も目にしたり触ったりできるもの。そうやって自分のやったことが形になることにやりがいを感じています。
自分が作っている製品は、私たちにとって身近な生活用品です。『父ちゃんはこういう仕事をしているんだよ』と、まだ小さな子どもに実物を見せながら説明できることをとても誇らしく思っています」
東洋製罐の存在は前から知っていたと言う大畑。転職サイトを通じて紹介されたことが入社のきっかけになりました。
「以前に働いていた会社が静岡工場のすぐそばにあり、毎日のように社屋の前を通って通勤していたんです。求人サイトで東洋製罐を紹介されたとき、『いつも見ているあの会社だ』とすぐにピンときました。
でもそれまで知っていたのは社名だけ。エージェントから紹介されて初めて生活に身近なものをつくっている会社だとわかって興味を持ちました。年間休日が多いなど、福利厚生が充実している点にも惹かれたのを覚えています。
また偶然にも、東洋製罐で働いていた同級生がいたんです。彼から、社内には優しい人が多く、収入も安定していてやりがいがあると勧められたことが入社の決め手になりました」
助け合いの精神が根づく職場環境が成長を後押し。初めての品種切り替えで得た手ごたえ
一人前のオペレーターをめざし、大畑は機械のメンテナンス作業に携わることに。未経験の中、周囲のメンバーの支えで成長できたと話します。
「機械に関する知識がないのでトラブルがあっても原因や対策がわからず、機械が止まるたびに困っていたことをよく覚えています。
そんなときに手を差し伸べてくれたのが周囲の仲間です。私が所属する部署は3組2交代で勤務していて、同じ組のメンバー全員が20代前半〜30代前半の同世代。わからないことがあっても聞きやすいのでとても助かっています。
いつも気軽に話しかけてくれたり、いろいろ教えてくれたり。とても仕事がしやすい環境です」
また、職場に溶け込む上で中途採用であることはまったくハンデにはならなかったと話す大畑。
「中途入社だからといって居心地の悪さを感じたことはありませんでした。年齢がひとつ上の組責任者の方が、初めて会った日から親しく接してくれたからです。
ほかのメンバーも温厚で優しい方ばかり。仕事上がりに一緒にサウナに出かけるなど、互いの距離がすぐに縮まりました。本当に人に恵まれていると感じます」
入社して1年半になる大畑ですが、これまで取り組んだ中でとくに印象に残っている仕事があります。品種切り替えの作業を担当したときのことでした。
「品種切り替えとは、ひとつの製品の生産が終わった後、同じ製造ライン上で次の製品の生産に移るための変更作業のこと。これを初めてひとりでやりきったことはいまでも忘れられません。
カメラにはさまざまな調整項目がありますが、パウチ表面の色など製品ごとに違いがあり、的確な検査対応が求められます。また、耐圧強度やシール強度などさまざまな物性検査項目があり、一つひとつ正しく設定するのはとても難しい作業でした。
品種切り替えの作業手順については断片的に教えてもらっていましたが、一連の流れを通して学んだことがないまま、初めての本番。わからないことを都度その場で聞きながらの作業となりましたが、なんとか最後までやり通すことができました。大きな達成感がありましたし、自信にもつながっています」
そんな大畑の次なる目標は、実績のない品種切り替えに挑戦すること。
「私が今できる品種切り替えは、過去に実績があるもの。設定の一部がカメラに登録されていて、そのぶん作業負担が軽減されています。今度は過去に実績のない品種切り替えに取り組んで、すべての調整を自分ひとりでこなしてみたいと思っています」
ワークライフバランスが整った職場で実現する理想の働き方、ありたい姿
大畑にとっては、働きやすさも東洋製罐の魅力のひとつ。念願だった仕事と私生活の調和が実現していると言います。
「東洋製罐の休日数は年間120日以上。以前に働いていた会社よりもずいぶん多く、おかげで家族との時間をつくることができています。
交代制で働けるのも気に入っている点です。交代勤務には大変な面もありますが、夜勤時には昼間に外で活動できるので、子どもの学校行事だったり、病院に連れていくときだったり、日中に仕事をしているとできないことができていて助かっています」
また、父親同士が職場で情報交換することも。
「チーム内にひとりだけ子どもがいる方がいるので、おすすめの子連れお出かけスポットなどを教え合っています。こんなことができるのは気持ちにゆとりがあるからこそ。とても充実した働き方ができていると思います」
入社してまだ2年目。覚えること、学ぶべきことばかりだと話す大畑。1日も早く一人前になることがいまの目標です。
「自分にはできない仕事がまだまだたくさんあります。これまでは教えられる立場でしたが、後輩が入ってくれば教える立場として振る舞わなくてはなりません。できないことを一つひとつ地道に減らして、何を聞かれても対応できるようになりたいです」
一方、父親としてめざす姿もあります。
「筋トレが趣味で、社内では筋肉キャラで知られるほど時間があれば体を鍛えています。子どもが、『うちの父ちゃん、ムキムキなんだよ』と学校で言っているらしくて。そうやっていつまでも自慢してもらえるような、かっこいいお父さんでありたいです」
良き人、良き職場環境に支えられながら、のびのびと成長してきた大畑。チームメンバーとの信頼関係を高め、また家庭との絆をよりいっそう深めながら、理想の仕事と理想の自分を追いかけ続けます。
※ 記載内容は2023年9月時点のものです
