さまざまな年齢層のメンバーが在籍し、オンオフを問わず積極的に交流
製造第二課のプリンター工程が担当するのは、DI缶外面のデザイン印刷。木村はそこでリーダーのポジションを務めています。
木村:その日にこなすべき業務の全体像を把握し、段取りやスケジュールを決めた上で、メンバーに作業の指示を出すのがリーダーである私の役目です。そのほか、残業の管理や新入社員の育成なども行っています。
プリンター工程はふたり1組での作業です。自分が上の立場なので、生頭くんとペアを組んで適宜指導しながら作業を進めています。工程内でも難易度が高く重要な作業とされる、印刷する文字の大きさや太さを調整する作業に取り組んでもらっていますが、これは経験と勘がものを言う領域。生頭くんはなかなか筋が良いので、彼ひとりに作業を任せる場面も増えてきていますが、さらに経験を重ねて技術に磨きをかけてもらいたいと思っています。
プリンター工程では、さまざまな年齢層のメンバーが活躍しています。
木村:数人のベテラン社員を筆頭に、私と同世代の中堅社員がほかに3〜4名。生頭くんを含む若手社員が4〜5人名という構成です。
プリンター工程では3組2交替による生産ラインを構築しています。3つの組にわけて昼夜2交替で作業していますが、私は1〜3組まで3つあるうちの3組のプリンター工程のリーダーを務めています。
メンバー同士の仲が良いのがチームの特徴だと話す木村。オンオフを問わず交流があり、普段から職場外での付き合いも多いと言います。
木村:一緒に食事に出かけることが多いですね。先日もボーナスが入ったことにかこつけて、同じ組のベテラン社員ふたりと、もうひとり仲の良いメンバーにも声をかけて5人で飲みに行きました。
その日は仕事帰りでしたが、休日にも職場がらみで出かけることもありますね。
世代間の壁を超えたコミュニケーションで醸成される風通しの良い職場環境
2023年で入社して14年目を迎える木村。プリンター工程には、メンバー同士が世代を超えて盛んに交流する文化が根づいていると言います。
木村:これまで何度も人の入れ替わりがありましたが、チーム内には一貫して良い雰囲気があると思います。メンバー間に年齢差はありますが、話しかけやすい空気があって、世代間の壁やジェネレーションギャップのようなものを感じたことはありません。
飲みに出かけるときも、同じ世代のメンバーだけでというより、世代を超えて集まることが多いんです。最近はコロナ禍で控えていましたが、年の離れた先輩とふたりで食事したこともありました。
風通しの良さの背景にあるのが、互いを尊重し認め合うカルチャー。入社3年目になる生頭も、そうした環境の中で成長してきました。
生頭:「いまのいいね」「よかったよ」とか、木村さんが良いところをうまく拾って指摘してくれていると思います。もちろん、ダメだったら「ダメだよ」とちゃんと言ってくれるおかげで、安心して仕事に向き合うことができていますね。
木村:印刷の技術に関して、良いところに気づけばすぐに伝えるようにしています。とはいえ生頭くんはまだ3年目。これから身につけるべきことも多いので、フォローしながらという感じですね。
こうした良き文化の浸透を図ろうと、石岡工場では、長く勤めたい工場をめざして「働きがいプロジェクト」を推進。その一環として、感謝の気持ちや相手を褒める言葉を積極的に伝えることを奨励する「グッドジョブ・サンクス活動」を進めてきました。
木村:たとえばメンバーが何かミスをしたとき、「これ間違ってるよ」「なんで失敗したの?」と頭ごなしに責めるのではなく、「これはこうしたほうが良かったよね」「次はこうやれば多分うまくいくよ」という具合に、あくまでフォローするスタンスを心がけています。気持ちを落ち込ませないよう注意しつつ、かえってモチベーションが上がるような声かけをするようにしているつもりなんですが、どうですかね?
生頭:木村さんはとても優しい方ですし、何より褒めるのがとてもうまいですよ。木村さんに褒めてもらうと、やる気が増すのがわかります(笑)。
また同工場では、工程やチームを超えたコミュニケーションの機会創出にも積極的です。午後3時頃におやつを食べながら自由に会話を楽しむ「オフサイトミーティング」がその例で、ふたりもこれに参加し、工場内のつながりを深めてきました。
木村:私が参加したときは中堅社員と若手社員が集まっていました。初めは若い子たちと共通の話題があるかどうか不安でしたが、なかなか楽しく話すことができたと思っています。
生頭:お題が書かれたカードをランダムでピックアップし、それに沿って話すのですが、「先輩に対してどう思う?」「最近の日常はどう?」「休みの日には何してる?」といったさまざまな話題で盛り上がりました。
普段、木村さん以外の上の方と話す機会はほとんどありません。しかもほかの工程と休憩時間が重なることがあまりないので、縦横に関係を広げるとても良い機会になりました。
明るい職場環境が生産性の源。過去の経験から学んだチームビルディングの重要性
木村と同じく、生頭もまた職場の外でメンバーと交流する機会を積極的につくってきました。
生頭:高校時代に野球をやっていたので、休日には先輩が所属するソフトボールチームで汗を流しています。また、今年の9月には社内の野球部が活動を再開する予定なので、そこにも参加する予定です。
もちろん食べることも飲むことも好きなので、食事にもよく一緒に出かけていますよ。
一方、リーダーとしての自覚を持ち、より良いチームづくりをめざしてきた木村。メンバーと接する際、いつも大切にしていることがあります。
木村:新入社員のときは、あまり話すほうではなかったのですが、先輩に気さくに話しかけてもらったり、食事に連れていってもらったりするうちに、少しずつ自分なりのコミュニケーションのスタイルが確立されていったように思います。
いまでは、職場に少しでも早くなじんでもらいたいという気持ちから、以前に自分がしてもらっていたように、若手社員たちにこちらから進んで話しかけるようにしています。
会話に困らないように引き出しを増やしたり、わからない話を振られてもちゃんと興味を持って受け止め、自分なりに話を掘り下げるようにしたりしていますね。
生頭:実は木村さんは同じ高校の先輩なのですが、威圧感を与えないように心がけていてくれているからか、怖いと感じたことはないですね。仕事の時間と休憩の時間できちんとけじめをつけるところがあって、こちらとしてもやりやすいと感じます。
木村:あまり意識してるつもりはないんだけど(笑)。生頭くんに関しては、普通に自分が話したいから話しかけてると思うんですが、それがかえって良い感じになってるのかな。
生頭:なっていると思います。仕事のことでわからないことを聞いても丁寧に教えてくれるし、木村さんと一緒に仕事をするようになって3年になりますが、こんなに働きやすい環境はないですね。
和気あいあいとした雰囲気づくりを重視してきた木村。その背景には、過去のこんな経験がありました。
木村:プリンター工程はとても忙しいので、気持ちに余裕がなくなると、つい感情的になってしまいがちです。実際、以前に私もそんな殺伐とした雰囲気の中で仕事をしていたことがありました。
だからこそ、自分がリーダーである以上は、誰もが楽しく働ける職場にしたいと考えています。それが、どんなに忙しいときもチームワークを重視し、会話によるコミュニケーションを心がけている理由です。
コミュニケーションによって生まれる絆を起点に、より良質な文化の醸成を
近年、製造2課ではそれぞれの工程同士の連携を強化し、より高い生産目標を達成しようという機運が高まってきていると話す木村。リーダーとしての立場から、同課の将来をこう展望します。
木村:たとえば、圧を調整する際、これまでは作業員が自分たちの手の感覚に頼るところが大きかったのですが、最近は機械を使って圧を数値化する技術を導入しています。デジタル表示される数字を見ながらセットすることでほぼ安定した水準の印刷が期待できることから、大幅に作業が効率化されました。
これからも生産数を増やすにはどうしたらよいか考えたり、できるだけ生産ラインを停止しないように工夫したりしながら、「これだけのことができるんだ」と誇れるような職場にしていきたいですね。
また、プリンター工程のエキスパートとなるべく、これからも技術に磨きをかけていきたいと話すふたり。それぞれに成し遂げたい目標があります。
生頭:まだ自分には全体像が見えていないのですが、後輩に恥ずかしくないよう成長していきたいですね。
木村:大丈夫だよ。生頭くんは優秀だから。
生頭:いまは上司からの言葉などもすべて木村さんが受け止めて、噛み砕いた上で伝えてくれていますが、年次を重ねていくにつれ、直接言われることになるはず。「木村さんはこんな気持ちで仕事をしてたのか」とわかる日が来ると思うと、ちょっとしんどいですね(笑)。
木村:私自身もまだまだだなと感じることが少なくありません。生頭くんが早く一人前になるようしっかりフォローしながら、印刷技術だけでなく機械の保全の領域でも、よりいっそう高い技術を身につけたいと思っています。
いまの仕事にやりがいを感じながら取り組んでいると口を揃える木村と生頭。プリンター工程のおもしろさについてこう話します。
木村:私は自分が思い描いた通りに印刷が仕上がったときがいちばんうれしいですね。大きな喜びを感じますし、それが仕事へのモチベーションにもなっています。
生頭:プリンター工程は人の目につきやすいところなので、早く木村さんのようにうまくなって、「これは自分が印刷したんだよ」と友達に自慢したいですね。
より良い雰囲気づくりをめざしてコミュニケーションを活性化してきたことが、結果的に職場内のメンバーの絆を深め、それが働きがいにもつながっています。社員一人ひとりのこうした地道な取り組みが好循環を生み、やがて工場内により良い文化が醸成されていくことになるはずです。
※ 記載内容は2023年11月時点のものです
