新天地での成功を導く手厚いフォローアップ。多彩な人財を輝かせるTOYOの採用戦略
──宮田さんが入社したきっかけは、キャリア採用担当の矢島さんからのスカウトメールだったそうですが、入社後もつながりはあるのでしょうか?
矢島:宮田さんの入社後、約1年にわたって定期的にフォロー面談をさせていただきました。また、TOYO未来推進部では、2021年の立ち上げ時からご一緒しています。
宮田:私が入社したのはコロナ禍の真っ只中。他のメンバーと接する機会がなかなかない中、矢島さんからの手厚いフォローに何度も助けられてきました。TOYO未来推進部への参加を決めたのは、彼女の組織開発への熱い想いに共感したからです。
──では少し遡って、宮田さんの入社前のキャリアについて教えてください。
宮田:2009年に新卒でプラントエンジニアリング会社に入社し、エンジニアとして製鉄プラントや発電プラントの計装制御設計を担当していました。これと並行して、全社横断の新規事業創出プログラムにも参加し、新規事業の企画立案にも携わりました。
その後、2019年に同期3人でバイオマスエネルギーを活用して高糖度トマトを生産するベンチャー企業を立ち上げ、副社長に。事業を創出・運営する上で、お客様のニーズを正確に理解することの大切さやリスクマネジメントの重要性を学べたことは大きな収穫でした。
ところがコロナ禍や台風被害の影響で事業が停滞し始め、生活の基盤を整えようと転職活動を始めたタイミングで声を掛けてくださったのが矢島さんでした。
TOYOへの入社を決めた理由は二つあります。第一に新規事業創出を成功させることを通じて起業時代のリベンジをしたいと考えていたこと。第二に採用面接を担当したのが前々職で一緒に働いた経験のある方だったことです。いずれまた仕事をしたいと思っていたその方との強い縁を感じたことが決め手になりました。
──矢島さんが数ある候補者の中から宮田さんを選んだ理由は何ですか?選考・面接での取り組みと併せて教えてください。
矢島:当社が求める人物像の一つに、「ご自身の深い専門性に加え、異分野への関心や様々な好奇心を持つ方」があります。エンジニアとして活躍する一方で農業系ベンチャーを立ち上げるなど、幅広い関心を持ちアクティブに行動する宮田さんはまさに求めている人財でした。
一方、当社ではキャリア採用を事業部ごとではなく一括で行っています。そのため、候補者の方との面接で中長期的なキャリア目標をお聞きした上で、その方に十分な経験と能力があり、より適切であると判断すれば、まれなケースですが、応募した部門とは別の部門との再面接をご提案して、その部門で採用が決まったこともありました。
採用を行う上では、そのポジションで即戦力としてご活躍いただけるかが最も重要であることは論をまたないのですが、一方で候補者の方の意志やキャリア形成も大切にしています。ご自身の思い描くキャリアを実現できる環境の有無が、候補者の定着につながると考えているからです。
──キャリア採用社員のフォローアップ制度にはどのようなものがありますか?
矢島:入社後、1年間のオンボーディングプランを実施しています。人事部の担当者が定期的に面談して困りごとや入社前後のギャップなどについてヒアリングし、キャリア採用社員が直面しがちな課題について事前にお伝えしたりして、転職によるストレスや不安の軽減に努めています。
各部門に対しても定期的にアンケートを実施しています。例えば、キャリア採用社員と部門側の現状認識にギャップが生じている場合、部門側にキャリア採用社員のサポート強化を依頼するといった側面支援を行っています。
さらに、経営陣とキャリア採用社員の心理的距離を縮める目的で、経営トップとの少人数での懇親会も定期的に開催してきました。
宮田:同じプラントエンジニアリング会社でも、業務の手順は異なり、暗黙のルールのようなものも存在します。直属の上司には聞きづらいこれらの事項について、社内のことを熟知している矢島さんから教えてもらえたことは大いに助けになりました。
新規事業創出と、事業立ち上げに不可欠なWILL人財の育成に注力
──2021年の入社後、宮田さんはどのような仕事を担当してきましたか?
宮田:入社後、一貫して当社の新規事業創出に携わっています。最初は、洋上風力発電や大規模農業者向けの再エネ電力供給事業などグリーン電力分野の新規事業を担当しました。
現在は、自身が提案した「沖縄周年栽培農業事業(栽培作物:トマト)」を推進しています。社内外の関係者との共創による事業化の実現に向けて、事業性評価を目的とした栽培試験を実施し、沖縄県内のスーパー、飲食店、卸売市場にて市場調査も行いました。
トマト栽培は前職でも経験がありましたが、営業活動はこれが初めて。現地にコネクションが全くない中、自らスーパーや飲食店に電話を掛けて、バイヤーとのアポ取りを行って、販売先を開拓するなど、手探りで取り組みました。
その後、栽培試験を通じて獲得したデータに基づいて事業試算の見直しを行い、十分に事業性があることを確認。現在は、残された課題検証のために規模を拡大した最終実証試験を計画中です。
これと並行して、事業創出人財(WILL人財)の育成にも取り組んでいます。新規事業を立ち上げる過程で直面する様々な問題を根気強く解決していくためには、強い意志(WILL)が不可欠です。そのため、新規事業の企画から立案、実現まで一貫して行える人財を育成することを目標に、新規事業創出の志やアイデアを持つ人財の喚起・発掘、新規事業創出プログラムを通じたWILL人財の継続的な育成、そして育成した人財が活躍できるよう支援する仕組みや制度の構築を進めています。
──会社として新規事業を推進する理由は何でしょうか?
矢島:TOYOでは、「中期経営計画2021-2025」において環境調和型社会と人々の豊かな暮らし(経済性・利便性)の両立を目指すことを明言しています。当計画では、「環境調和型社会」がカーボンニュートラルに寄与する独自のソリューションを含む新規事業戦略と、そして「豊かな暮らし」が設計・調達・工事を包括するEPCビジネスの強靭化戦略とそれぞれ紐付けられています。
これらのうち、新規事業戦略の成功の鍵を握るのが、未知に挑みトライアンドエラーを地道に繰り返しながら事業を前に進めるマインドセットや行動様式を持った人財です。経営企画本部の取り組みは、そうした新しい価値を生み出すための一環として位置付けられています。
ハードとソフトの両面で新規事業創出を推進。TOYO未来推進部が目指す組織変革
──お2人が共にメンバーとして活動するTOYO未来推進部での組織変革ワーキンググループ活動について教えてください。
宮田:キャリア採用社員のためのオンボーディングプランについて話し合う中で、矢島さんたち有志の発案で立ち上がった「共創の場ワーキンググループ」が出発点です。各メンバーが抱える課題を共有し、新規事業に関する情報収集や、それに基づくディスカッション、勉強会などを実施してきました。
当初は新規事業の創出を目指していましたが、有志による活動であるため、活動に割り当てられる時間には限りがありました。そこで、議論を重ねながら軌道修正を行い、現在は新規事業を立ち上げるために必要となる組織文化やチームの関係性といったソフト面に焦点を当てた組織変革に取り組んでいます。
矢島:新規事業創出には、技術、設備、資金といったハード面だけでなく、組織文化や価値観、マインドセットといったソフト面の充実が非常に重要です。イノベーションの実現に向けた組織変革の必要性を上層部に発信するため、最初に行ったのが役員向けのワークショップでした。
ワークショップ後にアンケートを実施し、回答者へのヒアリングから得られたフィードバックを基に、2024年3月には組織変革に関する全社向けの講演会を開催しました。多くの社員からポジティブな反響があり、大きな手応えを感じています。
また、新規事業には失敗が付きものです。直面する困難を乗り越え、洞察を深めながら取り組み続ける力を育む目的で、チームメンバー間の関係性を深め、心理的安全性を高めるためのワークショップも、私たちTOYO未来推進部のメンバーがファシリテーターとなって各部門で展開しています。
TOYO未来推進部の組織変革ワーキンググループ活動には10人のメンバーが在籍しており、そのうち4人がキャリア採用社員です。TOYO未来推進部の様々な活動を通じて社内ネットワークが大きく広がる点も、新規事業を創出する上で非常に有意義だと考えています。
情熱と忍耐力を兼ね備えたイントレプレナーを増やし、新たな価値を生み出す原動力に
──今後の目標を教えてください。
宮田:まずは「沖縄周年栽培農業事業」を成功させることが直近の目標です。長期的には、企業内で新規事業を立ち上げ、経営者として能力を発揮するイントレプレナーを増やしていくことを目指しています。多くの社員が新しい価値を生み出すのを支え、TOYOの事業拡大に貢献していきたいです。
矢島:まさに宮田さんが話されたように、社員のWILLを形にするための組織文化を作ることが私の目標です。
──そんな未来を実現する上で、期待するのはどんな人財ですか?
矢島:新規事業創出のプロセスは、実際には地道な活動の繰り返しです。WILLと好奇心を原動力に前進し続けられる方を歓迎します。
当社の社員であれば、部門を問わず誰でもTOYO未来推進部の活動に参加が可能です。出身分野も問いません。宮田さんの取り組みに興味を持った方は、是非応募してください。
宮田:新規事業を創出するためには、情熱と忍耐力が欠かせません。達成したいビジョンに対する揺るぎない情熱を持ち、挑戦し続けられる忍耐力を兼ね備えた方と共に仕事をすることを楽しみにしています。
──では最後に、TOYOで働く魅力について教えてください。
矢島:社長を「さん付け」で呼ぶ習慣があるなど、フラットで風通しの良い組織です。また、社員のWILLを起点に組織変革に取り組むTOYO未来推進部が社長直下に置かれていることからもわかるように、社員の話に耳を傾け、支援する文化が根づいていると感じます。
宮田:経営企画本部の指揮系統は非常にシンプルです。矢島さんが話されたようにフラットな環境があり、上司である経営企画本部長の承認が得られればすぐに行動に移すことができます。意思決定のスピードが非常に速いのが当社の特徴です。
相互扶助の文化にも助けられてきました。例えば、農業事業の販売試験を行った際、法務部のメンバーが契約書の草案を作成してくれたり、保険に精通したメンバーが栽培試験のリスクに対して最適な保険を提案してくれたりと、社内のプロフェッショナルから手厚いサポートを得られたことが印象に残っています。また矢島さんからは現地の青果卸売会社を紹介いただくなど、挑戦に対して協力的な社風は非常に魅力的です。
そして何より、TOYOにはやりたいことを実現できる恵まれた環境があります。プラントエンジニアリング会社でありながら農産物の栽培、販売を行う「農業事業」に挑戦できることは、当社の自由度の高さを物語っています。
さらに、世界各地に海外拠点を持ち、多くの外国籍メンバーが社内で活躍しているため、職場は常に刺激的です。ビジネスがグローバルに広がる可能性があることは、新規事業を推進する上で大きな利点だと考えています。
※ 記載内容は2024年7月時点のものです
