野球への愛と情熱が導いたキャリアの転機。未経験から設備管理担当へ
野球への関心が入社の発端になったと話すTakizawa。初めて野球に触れたのはずいぶん幼いころでした。
「幼稚園のころから野球を楽しんでいました。学生時代を通じて野球に打ち込み、現在も地元の草野球や会社の野球部員としてプレーしています。趣味を尋ねられれば、『野球です』と即答するほどの愛好家です」
大学卒業後、Takizawaが就職したのは金融会社。渉外係を担当しますが、すぐに転機が訪れました。
「金融に強い関心があったわけではなく、地元の安定した企業で働きたいといった動機だったため、入社して3カ月もすると、目的意識がないまま働いていることに違和感を覚えるようになったんです。
両親をはじめ周囲からは反対されましたが、地元を出て視野を広げ、意欲的に仕事に取り組みたいという気持ちに迷いはなく、より自分に合った仕事を求めて転職活動を始めました」
原点に立ち返り、野球に関わる仕事がしたいと考え新天地を模索していたTakizawaの目に、偶然映り込んだのが大きな野球場。ジャイアンツファンの両親に連れられて何度も訪れたことがあった「東京ドーム」でした。
「募集されていたのは施設管理の専門職でした。私は文系の学部を出ているので、設備に関する知識は皆無。しかし、未経験であることを理由にためらうどころか、自分でも不思議なくらい新しいチャレンジに前向きで、内側からモチベーションが沸きあがるのがわかりました。忘れがたい記憶の中にある『東京ドーム』との縁を感じていたのだと思います。
当時、私にとっては“野球が好き”ということだけが頼りでした。面接では、野球と『東京ドーム』への愛を力説した記憶があります。いまここにいるのは、その想いが伝わったからかもしれません」
「東京ドーム」の設備機器の保守・整備を担当。恵まれた環境の中で歩んだキャリア
入社後、Takizawaはファシリティマネジメント部 設備グループへ。念願かなって「東京ドーム」を中心とするエリアの担当となりました。
「ファシリティマネジメント部 設備グループのミッションは、『東京ドームシティ』に来場するお客様に迷惑をかけないよう機器トラブルを未然に防ぐこと。照明、空調、トイレなど『東京ドーム』および『第1プラザ』内の設備の保守や整備に携わりました」
入社当初、Takizawaには設備やメンテナンスの知識がありませんでした。実務を経験する一方、設備管理に必要な知識の習得にはとくに苦労したと振り返ります。
「覚えるべきことがたくさんあり、昼休みや帰宅後も時間を見つけて調べものをしていました。また、電気工事や危険物取扱者など、業務をする上で欠かせない資格試験では計算問題が出題されます。文系出身の私にはなかなか手ごたえのあるものばかりでした」
Takizawaが一通りの仕事を覚えるまでに要した歳月は約3年。周囲に支えられながら成長を遂げてきました。
「ファシリティマネジメント部 設備グループでは、2名体制で作業するのが原則です。先輩について現場を回りながら仕事を覚えていきました。先輩方は、尋ねれば丁寧に教えてくれる優しい方ばかり。風通しの良い雰囲気の中、さまざまな場面で助けられました」
そんなTakizawaにとって、とくに印象に残っている業務があります。
「『東京ドーム』の屋根は、フッ素樹脂をコーティングしたガラス繊維の膜材である屋根膜が使用されています。この屋根膜を膨らませるために空気を送り込む膜面ダンパーの点検や、屋根膜に異常がないかを確認する際は、地上60mの高さにある屋根膜付近まで登らなければなりません。初めてのときは、足を震わせながら作業したものでした。
しかし、普段は決して見ることのない景色が見られるのは、“中の人”だからこそ。それまで観客として訪れていた私にとって、『東京ドーム』の裏側を見られるのは、とても感動的な経験でした」
特別な空間づくりを陰で支える。9年目で見えた設備管理のやりがい
2023年4月、Takizawaは初めての異動を経験し、「ラクーア」を中心とするエリアの担当に。入社の動機でもあった「東京ドーム」から離れることになりましたが、意外にも気持ちは前向きだったと言います。
「設備管理の仕事に長く携わる中で、『東京ドーム』にこだわる気持ちはなくなっていました。仕事に対する新しいモチベーションが生まれ、他施設も見てみたいと考えていたからです」
しかし、「東京ドーム」が球場であるのに対して「ラクーア」は温浴施設です。仕事内容も業務の進め方も、すべてが違っていました。
「『東京ドーム』は規模が大きいため、他部署や社外のイベント事業者など、多くの関係者と密にコミュニケーションを取る必要がありました。
一方、『ラクーア』ではメンテナンスにスピード感が求められます。『東京ドーム』のように空き日がないため、不具合を調整できるのは休館日となる2日間だけです。過密なスケジュールの中で、不備なく設備の保守や整備を終えるというのは、一味違った経験でした」
「ラクーア」を担当するようになって1年弱。Takizawaは同施設ならではのおもしろさも感じていると言います。
「洗浄殺菌など、温浴施設特有の仕組みや設備など、新しい発見が多くとても刺激的です。簡単な補修作業を行うこともありますが、専門技術が必要なケースも多いため、業者の方と連携しながら取り組んでいます」
2024年で入社9年目を迎えるTakizawa。現在の仕事のやりがいについて次のように述べます。
「設備管理では、お客様を第一に考えた臨機応変な行動が求められます。大きなプレッシャーをともないますが、不具合の補修後に関係部署から直接感謝の言葉をいただくこともあり、それがやりがいにつながっています。
この仕事の最大の醍醐味は、お客様と感動や笑顔を共有する瞬間に立ち会えることです。『また来たい』と思ってもらえるような特別な空間づくりを支えられていることが、設備管理の真骨頂だと思います」
新たな挑戦、新たな可能性。「東京ドーム」だから広がるキャリア
入社以来、一貫して設備管理に携わってきたTakizawa。仕事をする上で大切にしていることがあります。
「複数のメンバーと共に作業をすることが多いので、周囲とのコミュニケーションを何より大事にしています。年次や経験年数にかかわらず、すべての人と公平に接し、相手目線でどんな意見や考えにもオープンであろうと努めてきました。誰もが気持ちよく、また楽しく仕事ができる環境づくりをめざしています」
そんなTakizawaのいまの目標は、キャリアの幅をさらに広げること。組織と共に成長する自身の未来をこう展望します。
「2023〜2024年にかけて『東京ドームシティ』の大規模なリニューアルを実施し、施設だけでなくブランディングの刷新を進めるなど、当社は常に新しいことに取り組んでいる会社です。私はこれまで、球場、温浴施設を担当してきましたが、挑戦に前向きな組織風土を追い風にして、将来的には他施設も担当し、どんどん視野を広げていきたいと考えています」
さらに、職場としての「東京ドーム」にはこんな長所も。同社で働く魅力について、Takizawaは次のように続けます。
「総合職と違って専門職には異動がほとんどありません。同じ業務を経験しながらキャリアを重ねていけるのは大きなメリットです。
また、最大2週間の休暇を年に1度取得できるほか、資格手当や交通費、家賃補助といった福利厚生も充実しています。ほかにも、野球のチケットを安く購入できたり、会社の野球部では元プロ野球選手の社員と一緒にプレーをしたりと、野球愛好家にとってまたとない環境です」
一貫して設備管理の分野でキャリアを築いてきたTakizawa。新しい自分の可能性と出会うために──また一歩、次なるフェーズへの挑戦がここから始まります。
※記載内容は2024年1月時点のものです。

