工場の電力消費量をマネジメントすると共にセキュリティを強化するシステムを開発せよ
プロジェクト概要
工場の運営で電気代の削減は欠くことのできない取り組みであり、そのためには電力消費量の多い時間帯の消費量を減らすピークカットと、時間帯による電力消費の波を平準化させるピークシフトが重要である。本プロジェクトのお客さまは既にこうしたコスト削減のためのシステムを持っておられたが、大きな問題があったため移植の計画が持ち上がり、白羽の矢が立った。
お客さまの課題解決に向けて ベストなソリューションをめざす
お客さまや開発メンバーとじっくり話し合い納得できる答えにたどり着<J・Hさん>
「会社にとって重要な情報が流出するリスクを解消するため、システムのポーティング(移植)をしてほしい」
それがお客さまからの依頼だった。製造事業を展開されているお客さまは、工場運営で重要な課題である電気代削減を行うためのバッテリ監視センサシステムを持っておられたが、そのシステムには大きな問題があったのだ。
バッテリ監視センサシステムとは、夜間など電力消費量が少ない時間帯に充電し、電力消費量が多いピーク時に充電した電力を使うためのマネジメントシステムである。既存のシステムは機能自体に問題はなかったものの、一般公開されているRuby言語によって付くられていたため、会社にとって重要な知的財産などの情報が外部に見えてしまう問題を抱えていたのだ。
「何たびもヒアリングを重ねてお客さまの課題や要望をお聞きして、ベストな開発ができるよう取り組みました」
開発の初期段階では、今回の移植でどんなプログラミング言語を使うのが最適なのか、お客さまや開発メンバーと時間をかけてじっくりと話し合いながら検討し、その結果C++言語を採用することが決定した。
そして開発工程に入ると、進捗管理やお客さまの窓口対応などにあたり、豊富な経験と持ち前のリーダーシップを発揮して着実にプロジェクトを進めていった。がしかし、思わぬ事態で厳しい状況をむかえることになる。
開発メンバーが長期離脱 チーム体制の立て直しに奔走
リーダーの役目は、道を作ること。調整とフォローに奔走し、現場が「開発」に集中できる環境を死守。<J・Hさん>
「仕方のないことだっただけに、余計につらい状況でした」
開発で協働していたパートナーさまが体調を崩されて長期離脱せざるを得なくなったのだ。さらに他のメンバーも新型コロナウイルス感染症に罹患し、しばらく業務ができなくなった。当然ながら開発は遅れ、スケジュールにも影響がおよんだ。
「まずはメンバーの健康が大事なので、ゆっくり療養してもらいました。その上で他のメンバーにフォローしてもらい、さらに社内調整をすることで体制を整え直しました。また、上司がサポートに入ってくださり、お客さまとの調整をしていただいたことで再び開発に注力できました」
これまでと違う環境で仕事をしたことで 新たなスキルを獲得
「仕事が人を育て、人が質を高める」。苦境を乗り越えたチームに生まれた、最高の相乗効果。
<J・Hさん>
メンバーの長期離脱という出来事を乗り越え、開発は大詰めのテスト段階に。
「ベースシステムの一部で仕様と一致しない点が見つかるといったことはありましたが、それも解決して当初の目的である改善は達成できたと考えています」
今回のプロジェクトの経験は、これまで開発してきたシステムとは若干異なる環境であったため、新たなスキルの獲得につながった。
また、開発メンバーであるN・Iの成長を感じたという。
「プログラミングはもちろんのこと、若手メンバーのフォローもきめ細かくしてくれたおかげで、開発がスムーズに進みました」
仕事が人を成長させ、人が仕事の質をさらに高める。そういった相乗効果が今回のプロジェクトでも生まれたといえるだろう。
