工場の電力消費量をマネジメントすると共にセキュリティを強化するシステムを開発せよ
プロジェクト概要
工場の運営で電気代の削減は欠くことのできない取り組みであり、そのためには電力消費量の多い時間帯の消費量を減らすピークカットと、時間帯による電力消費の波を平準化させるピークシフトが重要である。本プロジェクトのお客さまは既にこうしたコスト削減のためのシステムを持っておられたが、大きな問題があったため移植の計画が持ち上がり、白羽の矢が立った。
プログラミングと若手メンバーのまとめ役を兼任 大きな挑戦が成長のステップとなる
大規模なプロジェクトに加わる期待感と充実感が湧いてくる<N・Iさん>
「自分が若手を引っ張っていかないと」
バッテリ監視センサシステム移植プロジェクトの開発メンバーに選ばれた時、そう自分に言い聞かせた。プレッシャーはあったが、大規模なプロジェクトに参加する期待感や、若手メンバーまとめ役を担うことへの充実感の方が大きかった。
彼女の業務は、自身でプログラミングを行いながら、主にテストを担当する若手メンバー2名の進捗をチェックすること。そして、開発状況をリーダーであるJ・Hと共有して、計画通りに開発を進めていくことだった。
「若手メンバーの2名とはこれまで一緒に仕事をする機会がなく、開発の初期段階はテレワークがメインだったので、コミュニケーションがとりやすい環境づくりを心がけました」
その取り組みのひとつとして、毎日Webミーティングの時間を設けるようにした。その他にもできる限りの準備をして、はじめてともいえる大規模な開発プロジェクトがはじまった。
はじめて経験するC++言語 事前に学習環境を付くりトレーニング
イメージすることから始まった。未経験言語を自分のものにするための、ひたむきな努力。 <N・Iさん>
今回のプロジェクト内容は、工場の電気代を削減するマネジメントシステムのポーティング(移植)で、既存システムが抱えているソースコードが外部に見えてしまう問題を解決することが目的だ。そのため核となるコンセプトや機能は既存のシステムに基づいたものだが、コードを書くこと自体はゼロからのスタートとなる。
「私はこれまで自動車関連のシステムに携わってきたため、今回のような工場のシステム開発ははじめての経験でした。またC++言語を使ったことがなかったので、イメージするところからはじめたという感じです」
プロジェクトが始動する前に実践的なスキルを身に付けるため、自宅にC++言語を使える環境をつくり、ひたすら参考書の問題を解いた。
「問題と実践とは違うことも多く、最初は思うように進みませんでしたが、毎日プログラミングをするうちに少しずつ知識が身に付いていきました。わからないことがあった時は、J・HさんやC++言語に詳しい先輩方が教えてくださるので心強かったです」
若手メンバーが安心して 業務に取り組めるようにサポート
根拠から教えるのが、本当の優しさ」。後輩の応用力を育む、若きまとめ役のこだわり。 <N・Iさん>
開発途中でパトーナーさまやメンバーが体調を崩して長期離脱するという予想外の出来事が発生したが、J・Hさんを中心に体制の立て直しに取り組んだことで、再び軌道に乗りはじめた。そうした中、若手メンバーが安心して業務ができるように努めた。
「密にコミュニケーションをとるのはもちろん、質問を受けたことに対して上辺の知識だけを伝えるのではなく、根拠も理解してもらうように心がけました。ロジックを理解することで応用力が付きますから」
現在、開発は終盤のテスト段階へ。
「システムエンジニアとして、システムが動き出した時がいちばん嬉しい瞬間です。それまで苦戦したことがオーバーラップして胸が熱くなりますね」
今回のプロジェクトを通じて新しい知識を身につけた手応えを感じると同時に、自分に足りないことも見えてきたと言う。
「自分の課題をクリアして、今後に活かすことが今の目標です」
