共働き夫婦が増えている中、育児と仕事の両立に悩むビジネスパーソンは少なくありません。多様性のある職場づくりの一環として、女性活躍を推進する企業も多いことや、ライフスタイルの変化によって育児に注力する男性も増えていることから、企業としても従業員がしっかりと育児と仕事を両立できるかというのは大切なポイントです。
子育てを支援する制度や仕組みを運用している企業も増えている中、積極的に子育て支援を行っている企業をわかりやすく知る手がかりになるのが、「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定を受けた企業の証である「くるみんマーク」です。
そこで本記事では、くるみん認定を受けている企業で働く4人の声、また一般的な子育て支援の例もあわせてご紹介していきたいと思います。
くるみんとは?
子育てサポート企業の証であるくるみん認定ですが、くるみんには3つの種類があります。
・くるみん
次世代育成支援対策推進法に基づき、一般事業主行動計画を策定した企業のうち、計画に定めた目標を達成し、一定の基準を満たした企業が申請することで、認定を受けることができます。
・トライくるみん
令和4年4月に創設されたもので、くるみんよりも条件が緩和されています。
・プラチナくるみん
認定企業のうち、高い水準の取組を行っている企業が認定を受けることができます
また、これらのくるみんの一類型として、令和4年4月に不妊治療と仕事を両立しやすい職場環境整備に取り組む企業の認定制度「プラス」が創設されました。
厚生労働省が発表している「次世代育成支援対策取組状況」によれば、令和5年9月末時点での認定企業数は4,313社にのぼります。
くるみん認定企業で働く4人の声
ここからは、talentbookに掲載されている記事のうち、くるみん認定と子育て・仕事の両立について触れられている記事をご紹介していきたいと思います。
※ 掲載内容は記事公開当時の内容です
▶︎株式会社クレスコ
事業内容:情報システムに関するコンサルティングおよびソリューションサービス業務、設計、開発業務、運用管理、保守業務、調査、分析、評価および技術支援業務
・仕事内容:先端技術事業部エクスペリエンスデザインセンターで、フロントエンジニアとしてUX/UIを担当
杉山さんがクレスコに転職することを決めた最大の理由も、子育てがしやすい制度に惹かれたからでした。
杉山さん 「転職前、子育てのために時短勤務を選択していました。しかし、前職で時短勤務できるのは、原則子どもが3歳になるまで。フルタイム勤務へのタイムリミットが迫る中、保育園利用も難しい現状に頭を抱えました。そんなときに出会ったのが、クレスコです。
一番印象に残ったのは、子どもが小学校を卒業するまで時短勤務可能という制度でした。しかも、その制度は止めたり再開したりフレキシブルに調整することができます。厚生労働省からも「子育てサポート企業(プラチナくるみん)」として認定されていて、子育てと仕事の両立を応援していることが感じられる会社でした」
クレスコの柔軟な時短勤務によって子育てと仕事の両立をかなえた杉山は、時短の有無に限らずプロジェクトの重要な立場に就き、チームを率いています。
杉山さん 「時短勤務でも仕事を一任してくれる環境に感謝しています。クレスコには子育てをしながら働く文化が浸透していて、良い意味で特別扱いされません。時短勤務だから、あるいは母だからという過剰な配慮がないことで、活躍の場を与えてもらっています」
→ストーリー:巡り合えた天職と子育ての両立、どちらもあきらめない力の根源はチーム開発の楽しさ
▶︎総合メディカル株式会社
事業内容:医業経営コンサルティング、医療モールの開発・運営、医療機関への医師の紹介、医師の転職・開業支援、医業継承支援、保険調剤・一般薬・介護用品の販売、医療機器などのリース・販売、入院患者向けテレビのレンタル
・仕事内容:薬局運営のサポートに携わるほか、健康イベントなども手掛ける
加えて、ダイバーシティを推進しており、子育てサポートについて高い水準で取り組んでいる指標となる「プラチナくるみんプラス」や、女性社員の活躍推進の認定である「えるぼし」などの認定を取得しているという企業姿勢も、今後、仕事と家庭の両立をめざす上で働きやすい会社ではないかと魅力的に感じました。
→ストーリー:【キャリアアップ】健康拠点として気軽に立ち寄れる調剤薬局をめざし、管理栄養士として薬局運営に尽力
▶︎農林中央金庫
事業内容:食農ビジネス、リテールビジネス、投資ビジネス
・仕事内容:統合リスク管理部で取引先の情報を管理する「取引先属性システム」の企画・運営業務に携わる
ライフステージに合わせたその人らしい働き方について、積極的に考えてきた田中さん。実際に、農林中央金庫には、ポジティブな変化が起こっていると感じています。
田中さん 「とくに子育てと仕事の両立については、変化を感じます。男性の育児参加・家事参加が世の中として進んできたこともあると思いますが、家庭への理解や配慮がある人が増えてきましたね。そして、理解や配慮がありつつも、必要以上に業務を軽くするなどはせず、キャリアにも寄り添ってくれるようになったと思います」
→ストーリー:子育てをしながら第一線で活躍。ライフステージが変わっても自分らしく働く環境を作る
▶︎富士ソフト株式会社
事業内容:業務系ソリューション、組込/制御系テクノロジー、プロダクト・サービス&アウトソーシング
・仕事内容:インテグレーション&ソリューション部に所属し、クライアント企業へのMicrosoftソリューションを用いた開発・導入を進める
後輩に対しても温かいまなざしを向ける大野さんが語る富士ソフトの魅力は、やりたいことにチャレンジができること、家庭環境を大事にしながら思い切り働けること。富士ソフトは、「ゆとりとやりがい」の理念に基づき、ワーク・ライフ・バランスの実現のため、男女問わず出産・育児・介護と仕事が両立できる制度を設けている。社員の多様な働き方に取り組んでいることが認められ、子育てサポート企業として「プラチナくるみん」認定を受けている。
大野さん 「男女ともに育児をしながら働く人は増えていますし、最近では親御さんの介護をする人も増えていると思いますが、そういう立場でもしっかり働ける環境が富士ソフトは整っています。自分がやりたいことを長期的に考えたときに、育児や介護が入ったとしても十分働き続けられます。ですので、それらを理由に辞める必要はありません。何か悩みがあるときにはひとりで抱え込まないで相談してほしいと、後輩達には常に伝えています」
→ストーリー:自分の力量を最大限に生かしお客様の最適解を導く──MVP受賞を支えた推進力とは
もちろん、今回ご紹介した企業以外にも、認定を取得している企業は多数存在します。
企業の子育てサポートにはどんなものがある?
くるみん認定取得企業はもちろん、取得していない企業であっても、さまざまな子育て支援の制度が運用されています。たとえば、制度や仕組みの一例をご紹介します。
産休育休や時短勤務、看護休暇など以外にも次のような支援があります。
・リモートワーク/フレックス制度
働く場所や働く時間に柔軟性を持たせることで、子育てと仕事の時間の調整がしやすくなります。
・企業主導型保育園/企業内保育所
企業が従業員のために保育園や保育所を設置することで、従業員が抱える保育園・保育所不足問題を解消したり、育児休暇からのスムーズな復職をサポートしたりします。
・ベビーシッター補助
ベビーシッターの費用を企業が一部負担する制度です。保育所や保育園の開園時間外に子どもを預けたい時や病気などで保育所や保育園に預けられない際に利用する方が多いでしょう。
・不妊治療支援
休暇制度や不妊治療費用の補助、卵子凍結治療支援、相談窓口の設置などの制度が運用されています。不妊治療は長期に渡るケースも多く、金銭的にも精神・身体的にも負担がかかるものであり、近年、不妊治療にまつわる支援をする企業が増えています。
・社内コミュニティ
ご自身やパートナーが出産を控えている方や、子育て中の方が気軽にコミュニケーションを取ることができるコミュニティを設けている企業もあります。
ここでご紹介したのは、一部の例です。実際に企業で運用されている制度や制度を利用している方の声はこちらの記事をご覧ください。
働く夫婦の子育てを支える企業の制度にはどんなものがあるの?──キャリアを諦めないために知っておきたい制度の事例
他にも、talentbookには子育てを支援している企業や女性が活躍している企業のコンテンツが多数掲載されています。ぜひあわせてご覧ください。
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