ブーメラン制度を活用し、そこから執行役員へ
SPLには、転職や独立起業、結婚、出産などの理由で退職した社員が、退職時と同条件以上で会社に復帰できる「ブーメラン制度」がある。これまで、20名以上が本制度を利用して復職しており、執行役員になった社員もいる。その社員が、現SLK社長の沼野だ。ブーメラン制度とSPLについて、沼野はこのように話す。
「SPLと浦上さん(SPL社長の浦上 壮平)には本当に感謝しかないです。僕が帰ってきた当時は、浦上さんが冗談で言っていたもので、制度としては確立していませんでした。
ですが、浦上さんが『帰ってこいよ』と強く言ってくれ、嬉しい思いで帰ってきたのを今でも覚えています。それから10年、こんな重責を担わせてもらっているので、制度を活用して本当に良かったとしか言いようがないです」
沼野は、3期目の2002年にSPLにジョインした。当時は、物流の業務委託がメインの会社であり、沼野は派遣事業の営業に携わっていた。
「また、それとは別に全国規模の大型案件を他社の派遣会社と協働するために出向し、業務を行っていました。その後、出向先の企業に転職し、3社を経てSPLに再び着任したんです」
仲間との縁や、一緒に頑張った縁は消えない
SPLで活躍していた沼野だったが、先のことを考えている時期に他社への出向がきっかけで、他社での自分の可能性を考えるようになった。そして、業務を通して魅力的な仲間との出会いもあって転職を決意した。
「当時、ブーメラン制度はなかったため、まさか帰ってくるとは思っていませんでした。そして、SPLの仲間に転職すると話した時、予想外に前向きな言葉が多かったので私も気軽に転職することができましたね。まだ若造で、将来についてあまり暗いことは考えていませんでしたが、それに対して爽やかに『いいよ。行っておいでよ』と後押ししてもらえたことが、すごく印象に残っています」
仲間との縁や一緒に頑張った縁は消えないという感覚が、社長の浦上をはじめ当時から浸透していたと言う。沼野は、転職してから雇用派遣の業務、営業で好成績を残していく。そして、SPLを客観視するようになってから、社内は圧倒的に自由で年齢に対してこだわりがない人たちが多かったことを思い出すようになった。そんな沼野を、再びSPLに結びつけたのは、まさに当時の同期との会合だった。
「もともとSPL時代の同期が戻ろうと言っていたことがきっかけですが、自分もやっぱり戻りたいなと思ったのには、あの自由な雰囲気の社内で今までの経験を活かせるなら、何かできるかもしれないと考えたからです。確証は何もありませんでしたが、またSPLで働けたらいいな、あの雰囲気をまた味わいたいなと思って戻ってきました」
好きな会社だからこそ、自分の力を最大限に発揮できる
こうして、2013年にSPLに戻った沼野。その後は、不調だった部署のリニューアルを遂行し、SLK社長に着任。現在は、1,000名以上の社員を率いて応募受付代行サービス「OMUSUBI」により採用プロセスを最適化し、企業課題・社会課題の解決に努めている。
そんな沼野にとってのSPLの自由とは、挑戦し続けられることにあると言う。
「当グループは自由だと先述しましたが、自由の中にある一番の要素は、常に新しいことをしているということなんです。常に新しいことをしているから、飽きることがありません。全然関係のないように見える事業も、自分の経験値からしたら何かしら関わっていたりします。
そして、経験値から絞り出して新しい事業をつくっていく人たちがいて、常に新しいことにチャレンジしようとしている会社だから好きなのかもしれませんね。常に新しいことにチャレンジさせてもらっています」
また、自身も何度か転職を経験し、採用活動も行いながら重要視していたのが、“働く環境”である。
「会社が働きやすい環境だと、いろいろ考えられるし、工夫をするし、周りの人たちのために何かしたいと思う動機にもなると思うんです。
たとえば、営業だとお客さんのためにと思うことはもちろんあるとは思いますが、やっぱり会社の風土が合わないとそのようには思えないじゃないですか。好きな会社でお客さんのためにと思うから良い案件がつかめるし、良い仕事ができるのではないかなと思いますね」
近年では、再雇用(制度)は以前と比較すると増加し、制度として確立している企業も存在している。中でもSPLは転職前の同条件以上で復帰できるブーメラン制度として確立できている。その理由について、沼野はこう語る。
「一度転職するということは、何かしら会社に対して諦めたり見切りをつけたりしたわけじゃないですか。そのため、一般的にはその人が同じモチベーションで復職できるのかというのを、人事の人は考えると思いますよ。
でも、新しいことをやり続けているSPLにとっては、いろんなチャンスが転がっているので、その時はダメだったかもしれないけど、今だったらというのはあるのではないかなと思いますね」
「迷いがあるなら飛び込んでみる」ブーメラン制度を活用しようと考える人へ
沼野は、ブーメラン制度を活用したことで自身に合う会社の雰囲気を知り、その中で力を発揮して社長・執行役員というポジションを任されている。それは、今までのキャリアパスと社長の浦上をはじめとした会社全体の縁を大切にする社風、そしてSPLへの感謝があったからこそ成し得たことだった。
最後に、沼野はブーメラン制度の活用を考えている人へメッセージを送る。
「帰ってきたらよいと思いますね(笑)。『いいから飛び込んでみよう』って。今の会社に迷いがあるからブーメラン制度を使えないかなと思うわけで、迷いがあるなら一度戻ってきた方が良いと思います。
少なくとも、迷いがあるということは当社に感謝や魅力を感じているということですよね。その気持ちが少しでもあるなら、戻ってきた方が良いと思います。きっと、当社に合っている社員だからこそ、そう思うのですから」
※ 記載内容は2024年5月時点のものです

