ウェディング業界から人材サービス業界にチャレンジ
専門学校を卒業した弦巻は、約10年間ブライダル業界で活躍をしてきた。新卒からずっとブライダル業界で働き、着実にキャリアを積んでいた弦巻だったが、業界の特性上、土日に休みを取ることはできず、日々終電で帰るような日常を送っていた。
それでも憧れの業界での仕事は、やりがいもあり楽しかったと語る弦巻。ある時、これからのライフプランを考え、仕事ばかりでなくプライベートもしっかり充実させながら、より豊かな人生を送るような働き方をしたいと思うようになり転職を決意した。
そうしてブライダル業界から一転、人材サービス業界のSHSへ2018年に入社した。弦巻にとって人材サービス関係の企業で働くのは、SHSが初めてとなる。
弦巻 「未経験の業界への転職は私にとってチャレンジでした。今までの経験から人と関わりながら誰かのサポートをするという仕事内容が合っているのはわかっていたので、その軸は大切にして転職活動をしていました。新しい業界は不安もありましたが、プライベートと仕事を両立させたいという気持ちが強かったので思い切って飛び込んでみました」
SHSとの出会いと入社のきっかけ
もともとウェディングプランナーとして、お客様とコミュニケーションを取りながら進めていく仕事が好きだった弦巻は、人材サービス業界に絞って転職活動を行っていた。
いくつかの企業を受ける中で、SHSに決めた理由は一次面接を担当した社長の香川 健志との面接だった。
弦巻「いわゆる面接という緊張感のある雰囲気ではなく、カジュアル面談のような感じで話をたくさん聞いてもらえる一次面接でした。その中でSHSの説明も受け、SHSで働いてみたいなという気持ちになりました」
チームを活かす行動を意識したマネジメント
弦巻がSHSに入社してから1年半は、求職者に対して仕事を案内・紹介するコーディネーターとして勤務していた。
その後、池袋支店出店の際には、支店内のコーディネータ―たちへ仕事のアドバイスを行ったり、支店の目標数字の進捗管理をしたりするキャストリーダーとなった。
キャストリーダーとなって約1年後には、副支店長となり、そのさらに1年後には支店長と異例の速さでキャリアアップを成功させた実力を持つ弦巻。自身の役職が変わっていく中で、もちろん責任の重さも変わっていったという。
弦巻 「マネジメントという意味で印象に残っている出来事があります。池袋支店に異動したときのこと。その店舗では、7カ月連続目標未達成という状況だったんです。最初は支店の数字の進捗が悪いことをどうにかしようと、自分が数字を作らなくてはいけないと責任感を背負って仕事をしていていました。
けれど、それが裏目に出てしまって。自分ひとりの仕事に集中してしまったために、チームのメンバーとのコミュニケーションが希薄になっていってしまったんです」
チームメンバーの悩んでいる部分や困っていることが見えなくなり、チームメンバーの育成が進まず、個人の数字は伸びてもチーム全体の数字が伸び悩んでいたと、弦巻は当時を振り返る。
弦巻 「改善するために報・連・相を徹底するようにしました。そうすることでチームメンバーの動きがわかるようになり、困っているところにアドバイスをできるようになったんです。結果的に8カ月目には目標達成をすることができました」
弦巻にとって、自分ひとりでどうにか支店を盛り上げようとするのではなく、チームで仕事をしていくことの大切さを知った出来事だった。
その後、副支店長から支店長とステップアップしていく中、順調に業績を伸ばすことができ、2年後の2021年には、全国の支店の中で入職達成率1位を獲得した。個人ランキングでも入職数で全国2位を取れるメンバーも育ったと胸を張る。
弦巻 「この時にこだわっていたのは、1日の候補者数を絶対ゼロにはしないということでした。一日一日成果を地道に成果を出していくことが大切だと思っていました。その結果、池袋支店が立ち上がってから候補者数がゼロの日がないのはこだわりの結果なんです」
目標を達成していくことで、仕事に楽しさややりがいを持てるようになり、より仕事へのモチベーションが上がったと弦巻はいう。
会社の期待に応えたい気持ちがステップアップへとつながった
順調にキャリアを重ねてきた弦巻だが、もともとはステップアップに興味があったわけではなかった。
弦巻 「実はステップアップを目指して働いてきたというわけではなく、どちらかというと安定的に長く働くことを目的に考えているタイプでした。管理職にステップアップしたのも、運よくお話をもらえる状況があり、会社から自分の仕事を評価してもらえている、期待されているという嬉しさから引き受けたという流れがあったからでした。
女性の管理職も多い職場で、産休から復帰されている方もいるので、ステップアップを重ねて管理職になっても、プライベートも大切にできる環境があるんだという安心感もありましたね」
2022年9月現在、弦巻が就いているオペレーションマネージャーは、できたばかりのポジション。オフィスサポート事業部の首都圏全体のKPIの管理や新人教育や入職管理を行っている。
弦巻 「オペレーションマネージャーは前例のない役割です。どのように立ち回ったらいいのか、自分ができるサポートは何なのか、試行錯誤の毎日です。目下の目標は次期管理職を育てていくこと。モチベーションを高く持ち、ステップアップに興味のある新人はたくさんいます。その中から会社を担う人材を育て、その経過と結果を見せることで自分の存在価値を高めていきたいと思っています」
前例のないポジションで、日々試行錯誤しながら奮闘する弦巻。自身を省みて、チームメンバーのために行動を起こせる強いマインドを持った彼女の、これからの活躍が期待される。