現場主義で築く信頼。こまやかな対応力で医療現場を支える
──現在の仕事の内容について教えてください。
現在、オリンパスマーケティング株式会社の関東営業部 埼玉サージカル部門でマネジャーを務めています。外科分野、とくに内視鏡手術で使用される機器の販売を主に担当し、8名のメンバーのマネジメントを行っています。
埼玉県内33の医療施設を対象とした、アフターフォローや新規機器の提案、手術用消耗品の紹介などが主な業務です。チーム全体の管理が私の役割ですが、マネジメントには現場感覚が欠かせません。OJTを重視しメンバーと共に頻繁に現場へ足を運んでいます。
オリンパスでは一般的に、地域の販売店を通じた間接販売が中心ですが、私が管轄する埼玉と東京、神奈川、大阪といった一部の地域では、販売店を介さずオリンパスが直接販売を行っています。
直接販売の最大の利点は、お客さまとの距離が近いこと。この強みを最大限に活かすために、継続的な関係構築に努めるとともに、現場の声に真摯に耳を傾けることを心がけています。
──オリンパスで働くやりがいをどんなところに感じていますか?
オリンパスは、業界内で圧倒的な知名度があります。他社の場合、まず会社の説明から始め、アポイントの取得にも苦労することがあると思いますが、当社ではそうしたステップがなく、スムーズに商談へ進める点は大きな強みです。
内視鏡関連製品のラインナップが豊富なことも魅力のひとつです。カメラ機能を備えた観察用機器から、実際に治療で使われる機器まで幅広くそろっており、さまざまな角度からの提案が可能です。また、サービス部門と連携した保守契約の提案など、導入からアフターフォローまで一貫してお客さまを支えられる点にも、手ごたえを感じています。
さらに、世界を視野に入れて活躍できる可能性があるのも、グローバルに展開するオリンパスならではの魅力です。営業で培った力を軸にさまざまな場で活躍できるチャンスがあります。
そして何より、私たちの仕事には社会的意義があります。オリンパスの低侵襲治療機器の提供により、手術から退院までの期間が短縮され、患者さんの早期社会復帰が可能になります。とくに近年増加している大腸がんなどに対しては、内視鏡による早期検査や、腹腔鏡を用いた手術による早期治療も可能です。
目の前のお客さまにご満足いただくことはもちろん、その先にいる患者さんやご家族の人生に貢献できることは、大きなやりがいです。
ゼロから挑み、信頼で切り拓く。異業種からの挑戦がキャリアの転機に
──入社の経緯と、入社後の仕事内容について教えてください。
私はもともと、IT企業で営業職に就いていました。オリンパスへの転職を決めたのは、ビジネスの継続性が高い医療業界で、社会に目に見えるかたちで貢献できることに魅力を感じたからです。
医療機器の営業を志望していましたが、入社後に配属されたのは新規事業の立ち上げ部署。リースでも一括購入でもない、「症例単価払い」という新しい製品導入サービスを提供するグループ会社、ティーメディクス株式会社の立ち上げに携わりました。
異業種から転職したばかりで基礎知識がない中で、新ビジネスの企画に挑むのは大きなチャレンジでした。前職の経験から「答えは必ず現場にある」をモットーにしていたため、現場や顧客のもとに積極的に足を運ぶことで、理解を深めていきました。
また、オリンパスには人柄の良い方が多く、中途採用者でも馴染みやすい風土があります。わからないことがあれば積極的に質問し、必要に応じて「助けてほしい」と率直に伝えることで、道が開けていきました。苦境を乗り越えられたのは、周囲の方々のサポートがあったからだと思っています。
想定外の配属をポジティブに捉えられたことも、大きかったかもしれません。配属には必ずなんらかの理由や意図があるものです。自分の成長意欲と結びつけて前向きに取り組む姿勢を学べたことは、大きな糧になりました。
──営業職に異動後、どのように実績を積み、チームリーダーとなりましたか?
2008年に外科分野の営業担当となり、売上やシェアを拡大することで、いくつかの受賞や社内褒賞をいただきました。周囲のメンバーや販売店の皆さんの支えがあってこそ実現したことですが、一貫して誠実な対応を心がけたことも、大きな要因のひとつだと感じています。とくに、その場で答えられない質問には、しっかりと調べた上で、できるだけ早く対応するよう徹底してきました。
多くの努力を必要とする点においてハードワークも欠かせない要素でした。楽をして良い結果を出すことはできませんが、長時間労働をすればいいというわけでもありません。限られた時間の中で、密度の高い仕事を意識したことが、成果につながったと感じています。
チームリーダーに就任したのは2015年のことです。リーダーになることで、自分がこれまで取り組んできたことを、若手を含むメンバーに積極的に共有することで、組織全体の力を底上げできると感じ、マネジャーを志すようになりました。
視座を高く、目線は合わせて。マネジャーの責任と醍醐味
──マネジャーに就任して、ギャップを感じていることや、自身の変化を感じていることはありますか?
就任して初めて、期限付きタスクの処理、承認業務、メンバーからの相談対応、そして営業サポートスタッフとのやり取りなど、管理職特有の業務が数多くあることを知りました。これらを抜け漏れなく処理し、的確に判断を下す責任の重さを、日々実感しています。
物事の見方も大きく変わりました。一見すると大変そうに見える取り組みも、中長期的な視点で捉えることで、その必要性や意義が理解できるものです。メンバーに寄り添いながらも、より高い視点から判断する意識が身についてきたと感じます。
メンバーへの指示の出し方も変化しました。単に「やってください」と伝えるのではなく、なぜそれが必要なのか、この取り組みがどのような成果につながるのかを、丁寧に説明するよう努めています。
また、メンバーが相談しやすい雰囲気づくりも大切にしています。マネジャーが忙しい姿を見せていると、どうしても声をかけにくくなってしまうので、心理的なハードルを下げられるような立ち振る舞いを心がけています。
──マネジャーの難しさ、醍醐味はどんなところにありますか?
自分の決断が結果に直接反映されやすいことは、マネジャーならではの醍醐味です。ただし、そのぶん責任も大きくなります。メンバー全員がハッピーになれるような判断を心がけています。
人材育成に貢献できるのも、大きなやりがいのひとつです。現在、オリンパスは過渡期にあり、さまざまな変化に直面しています。困難を乗り越えながら成長していくことが求められますが、メンバーの成長はお客さまからの信頼獲得にも直結します。
彼らの成長こそが、マネジャーである自分の存在価値です。どこでも活躍できる人材を育てることが、組織のためにも、本人のためにもなると考えています。
マネジャーとして常に意識しているのは、年齢や性別に関係なく、1人の人間としてメンバーを尊重することです。いずれ彼らが、「埼玉サージカルで過ごした時間が、自分の成長につながった」と思えるようなマネジメントをめざしています。
転勤が成長のきっかけに。人との出会いを通じて培った視野と人間力
──転勤を経験することで、仕事や家庭にどのような影響がありましたか?
転勤を通じて、多くの人との出会いがあったことが、もっとも大きな収穫でした。人間力を高める上で、人との出会いは欠かせないものです。多様な価値観に触れ、視野を広げられたことは、自分にとってかけがえのない学びとなりました。
とくに印象に残っているのは、東京から松本への転勤です。販売店や新しいお客さまとの出会いを通じて、大きく成長できました。縁もゆかりもない土地への赴任には不安もありましたが、振り返ればかけがえのない経験だったと感じています。
プライベートでは、家族ぐるみで付き合える友人にも恵まれました。子どもたちにとって良い刺激になり、家族全体にとってもプラスの影響があったと思っています。
とくに地方は自然が豊かなところが多く、アクティビティの選択肢が多いことが魅力です。勤務中は仕事に集中して取り組み、就業後や休日は仕事から完全に離れ、プライベートの時間も大切にしてきました。
休日についつい仕事のことが頭をよぎることもありますが、意識的にオンオフの切り替えをすることで、仕事と家庭のバランスが取れるようになったと感じています。
──今後の展望を教えてください。また、若手社員に向けてメッセージをいただけますか?
どのような状況下でも、最高のパフォーマンスを発揮できるチームづくりをめざしています。自分自身がどんな環境でも通用する人材になること、そして、そうした人材を育てることが目標です。
マネジャーを志す方にお伝えしたいのは、意識的に後輩の育成に取り組むことの大切さです。人材育成は、マネジャーにとって重要な役割のひとつです。若いうちからその習慣を身につけることをお勧めします。
年上のメンバーを含む部下と接する上で、私がとくに大切にしているのは、相手を否定せず、尊重の気持ちをもって向き合うことです。それが、互いに気持ちよく働ける職場環境づくりにつながると考えています。
さらに、目の前の出来事だけで判断せず、中長期的な視点を持つことも重要です。日々の業務に取り組む際は、広い視野でその意味を捉え、納得して動く姿勢を大切にしてください。
※ 記載内容は2025年3月時点のものです

