システム開発や整体、営業アシスタント……多様なキャリアを積みながら大学を卒業
個性豊かな社員たちが物流業界で躍動するNTTロジスコ。中でも河村の経歴は、一般的なキャリアパスとは一線を画すものです。
「家庭の事情などもあって大学進学は選ばず、高校生活の後の数年間はフリーターとして過ごしました。その時々で興味を持ったことに全力で取り組むのがモットー。遊びたい時は遊び、勉強や仕事がしたい時はそれに打ち込むというように、自分の気持ちに正直に生きてきました。
20歳を迎える前に、いわゆる2000年問題(西暦を下2桁で管理していたコンピューターが、2000年を迎えた際に1900年と誤認することで生じる各種システムの不具合)が話題になり、『これからはITの時代だ』と感じたんです。職業訓練校や個人でセミナーに参加するなどしてプログラミングを学び、22歳でプログラミング会社に入社して、官公庁などのシステム開発に携わりました」
システムの知識を身につけ、社会人としての土台を築いた河村。3年ほど働いた後、新たな目標を見つけます。
「以前よりプライベートで勉強していた語学を本格的に習得したくなり、学生ビザとワーキングホリデービザの仕組みを活用してオーストラリアに滞在しました。慣れない言葉で生活する中、現地での生活費のためシェアメイトやクラスメートにマッサージをして喜ばれた経験から、美容やリラクゼーションなどの技術を学ぶ道へと進みました。
日本に戻ってからは運よく整体の大手企業に入社したんです。顧客の悩みに向き合い心身ともに安らげる空間と技術を提供する、充実した日々の中で技術の研鑽に励みました」
ところが長時間の立ち仕事が続いて体調を崩したことから技術者としての引退を選び、美容の知識と語学が活かせる化粧品会社に転職。貿易に関する営業アシスタントとして働き始めます。
「派遣社員として就業していましたが、美容の知識があり、英会話やデータ分析ができるという私のスキルをすべて活かせるような仕事でやりがいを感じていました。でも会社から社員化の話を受けた時、断ったんです。大学を卒業していないという学歴に自分自身、コンプレックスがあると気づきました。
そこで化粧品会社で働きながら通信で短大を卒業し、さらに4年制の大学に編入しました。大学在学中にご縁があり専門商社に転職し、正社員として働きながら卒業論文を書いていましたね。ハードな毎日を乗り切り、無事に大学を卒業できました」
NTTロジスコで海外自動車メーカーを担当し、お客さまの問い合わせに日々対応
大学卒業後、新たに化粧品を扱うベンチャー企業で働き始めた河村。これまでの経験を活かしながら、化粧品ブランドの立ち上げや基幹システムの導入、店舗運営など幅広い業務をこなしていましたが、会社から求められる自分と、自分が進みたい道の方向性の違いに悩み、さらなる転職を決意します。
「登録していた人材登録サイトを通じてアプローチを受けたのが、NTTロジスコでした。化粧品会社で物流にも携わっていたので関心を抱き、まずはカジュアル面談に臨みました。
NTTグループのネットワークの広さに魅力を感じたほか、通信や自動車、化粧品などさまざまな業界の案件があり、今までの幅広い経験が活用できることや、自分の成長につながることを確信したんです」
2023年2月にNTTロジスコに入社した河村は現在、ソリューション事業本部 コンサルティングサービス部の営業兼オペレーターとして、海外自動車メーカーを担当。インポーター(自動車の輸入業者)である同社と、全国にあるディーラーの間に立ち、さまざまな問い合わせに対応しています。
「問い合わせの内容は実に多岐にわたりますが、一番多いのは海外本社への問い合わせ対応です。ディーラーの担当者は専門的な知識を持った方がほとんどですが、それでも海外本社から提供されている資料に最新の情報が載っていない、一番知りたい部分の詳細説明が記載されていない、など一筋縄ではいかないことが多々あります。
そんなときには私共のチームに該当車両の現状や画像、確認したい内容を共有いただいた上で、本社の担当チームへの問い合わせを代行しています。現在では生産されていないような車両に関する問い合わせなどは、調査が複雑化することも多く、ようやくご要望にお応えできた場合には大きな達成感が得られます。
私自身、もともと自動車業界に詳しいわけではありません。業界知識を身につけるため、日々のニュースをこまめにチェックするなど勉強を重ねています。顧客の担当者さまから、自動車関連の知識を学べるようなニュース記事、映画やドラマを勧められて視聴することもありますね」
得意のデータ分析でバグ発見。お客さまの期待を上回ることで信頼を得る
NTTロジスコで仕事に向き合う中で、失敗から得た学びもあったと振り返ります。
「報告・連絡・相談ができておらず、周囲に迷惑をかけてしまったことがありました。自分で判断していいことと周囲に報告すべきことの線引きがうまくできないままに業務を進め、最終報告の手前で状況を伝えると、自分で考えているより大きな問題だと判明したんです。
その後、担当者が各方面と折衝してくださって解決しましたが、もっと早く報告していればこんなに手間はかからなかったはずです。
単純なことですが、業務を委託されているという特性上、少しでも違和感を覚えたらすぐに相談する大切さを痛感しました。当初は、ささいな違和感を顧客に相談することで時間を奪ってしまうことを懸念していて、細かな報告をすることに障壁を感じていたんですが、それはお客さまとしては気にしていないんですよね。私が勝手につくった壁で、迷惑をかけてはいけないなと」
学びを糧にしてノウハウを蓄積するうちに、成功体験も呼び込むように。自身の強みであるデータ分析のスキルを活かし、お客さまの期待を上回る取り組みで信頼を得たこともありました。
「新しく使用するシステムの機能についてレクチャーを受け、実践した時のことです。その動作を後で私が確認させていただき、データを注意深く追っていったところ、バグを発見したんです。取り組みが功を奏して大きな問題にならずに済みました。それ以来システムが絡む作業については真っ先に私に相談してくださるようになりました。
一方で、お客さまと信頼関係を築く上では、日々の姿勢の積み重ねが大事だと感じています。たとえば何か業務上のエラーが発生した場合、事前に十分な準備を重ねた結果で起きてしまったエラーなのか、何もしなかった末に招いたエラーなのかで、お客さまが抱く印象もまったく異なります。
またどんな些細なことでも、その後のリカバリで最良と思われる手段を迅速に取り、余計なご負担を軽減するのが最重要ではないでしょうか」
異業種からの転職組だからこそ。慣習にとらわれず、物流の問題を解決したい
河村が仕事をする上で大事にしているモットーは、「NOと言わない」です。
「海外に滞在していたころ、ベトナム出身の知人がそう話していてかっこいいなと思いました。私も機転を利かせ、求められたことを着実に返す人間でありたいなと。今も仕事では、お客さまからのご要望を極力前向きに考え、困難なご要望に対して『Yes』と言うためにはどんなことが必要か、作業手順、時間、コストなど、さまざまな視点から対応策を提案するようにしています。
顧客からは、通常のリードタイムより大幅に短縮された期限での作業要望をいただくこともあります。自分自身にできることであれば、求められるならやりますし、チーム内の協力が必要な場合には、それを実施するためのリソースを確認して協力を仰ぐ。またはチームと顧客の折衝を行う。
そのような日常の積み重ねでお客さまだけではなく、チーム内、チーム全体へと信頼関係が深まっていくと、とてもうれしいものですね」
一方で、職場での働きやすさも実感していると語ります。
「職場の風通しが良く、キャリアの構築と生活の両立に適した環境だと感じています。会社は休暇取得を推奨してくれますし、遅くまで働いていると上司や同僚が声をかけてくれます。私は週に1日程度、在宅勤務を取り入れていますが、出社して同僚とコミュニケーションをとるのも好きですね。雑談から、自分では考えられなかった手段やアイデアが多く生まれることもあります」
今後挑戦したいこととして、さまざまなジャンルに思いをはせる河村。
「ゆくゆくは新規開拓にも携わってみたいですね。そのためには3.5PL事業者(※)としてのナレッジや経験を蓄えることが重要だと思っています。少しでも毎日知識を拾い集め、頭に詰め込む。会議でわからない事柄が出てきたら後で同僚や先輩に確認する。それを貪欲に進めていきます。
そして各企業の困り事を見つけ、ソリューションを提案できるようにもなりたいです。たとえば、昔からの慣習を見直さないことで起きている問題を、私のような新参者が物流の常識にとらわれずに解決していけないかと。根深い問題であればあるほど、先方との綿密なコミュニケーションが欠かせないと思います」
最後に、就職や転職をめざす人たちにメッセージを送ります。
「当社はさまざまな業界と関わりがあり、社内でスキルを発揮できる仕事内容も幅広く、自分に合った仕事を見つけやすいのではないでしょうか。私自身、異業種からの転職でしたが、日々やりがいを感じながら業務に邁進しています。自分が活躍できるフィールドに悩んでいる人や、スキルや経歴にコンプレックスがある人こそ、この世界に飛び込んでほしいですね」
彩り豊かな経験を携え、困難を乗り越えてきた河村。これからもチャレンジを続け、物流業界の未来を切り開いていきます。
※ 3.5PL®事業とは お客さまの「物流戦略の策定(4PL事業)」から「実際の物流運営(3PL事業)」までのサプライチェーンに関わるさまざまな課題を解決するNTTロジスコ独自の事業モデルのこと。当社がこれまで培ってきた3PL企業としてのリソースと物流パートナー企業のリソースを柔軟に活用し、サプライチェーン全体の最適化に加えて幅広いニーズへのご提案を行う。詳しくはこちら
※ 記載内容は2024年7月時点のものです
