高い品質が求められる医療機器物流。人に流されず本質を突き詰める覚悟が信頼を築く
NTTロジスコの中でも、メディカル事業本部は特殊なミッションを担っています。人の体内に入るカテーテルや手術で使用するメスといった医療機器。その物流には、人の体に直接関わる製品を取り扱うため、物流においても高い品質管理が求められます。
「扱っている商材は人の命に直結するものです。そのため、国の法律である薬機法や、医療機器の品質管理に関する国際規格『ISO13485』といった厳格なルールにもとづき、倉庫のオペレーションも含めて業務を行う必要があります。何かあった時に追跡できるよう、記録類を徹底的に管理することも重要です。
当社の各分野はいずれも高い品質が求められます。ただ、メディカル領域は人の体に直接関わる製品を扱うため、さらに一段高いレベルの品質管理が必要とされる点が大きな特徴です」
重田が所属するメディカル営業部は少数精鋭チーム。それぞれがプロフェッショナルとして自立し、効率的に仕事を進めながらも、一つひとつの案件にチーム全体で取り組む風土が根付いています。重田の役割は、新規のお客さまとの折衝から、実際の業務構築まで多岐にわたります。
「お客さまとの最初の商談から、物流業務の設計、現場倉庫のレイアウト作成、さらには業務開始後の細かな作業や継続的なフォローまで、上流から下流まで一気通貫で担当します。時には現場で使う机を配置したり、備品のガムテープを手配したりすることも。
業務が始まってからも営業担当として継続的にお客さまとコミュニケーションを取り、業務拡大や改善のご提案に努めます。長い時間をかけてお客さまに深く寄り添い、関係性を築いていくのがNTTロジスコのスタイルですね」
プレイヤーのスペシャリストとして最前線で活躍する重田。仕事をする上で、何よりも大切にしているポリシーがあります。
「『人と同じことをしたくない』ということです。幼い頃、経営者でもあった父に『人と同じことをすると、人と同じ結果しか得られない』と言われてすごく納得したんです。それ以来ずっと、仕事においてもこの価値観をもとに行動するようにしています。
たとえば、重要なプレゼンテーションの前には、あらかじめ原稿を作る人が多いかもしれません。しかし、私はあえてそれをしません。原稿を用意すると、どうしてもそれを読むことに意識が向きがちです。
しかし本当に大切なのは、話を聞いたお客さまがどう感じられるか。相手の表情を見ながら、その場で話す内容を変えていく方が、本当に伝えたいことが伝わると考えています。そうやって、他者や過去の事例に流されず、物事の本質を自分自身で見極めることを大事にしています」
少数精鋭の環境に惹かれNTTロジスコへ。専門領域での成長を求め医療機器物流を希望
就職活動では「社会を支えるインフラ系の仕事に携わりたい」という大きな軸を持ち、さまざまな業界を見ていたと言う重田。
「インフラの仕事の安定性に加え、社会の根幹を支える仕事は世の中の役に立てる範囲が広いのではないかという想いがありました。
その中で物流業界に目を向けたのは、当時あまりスポットライトが当たっていないのではと感じたからです。ここでも『人と同じことをしたくない』という気持ちがあったのかもしれません」
数ある物流企業の中から、最終的にNTTロジスコへの入社を決めた理由も、重田らしい視点によるものでした。
「いくつか内定をもらった中で、NTTロジスコの採用人数が一番少なかったんです。大人数の中の1人よりも、少人数の中の1人のほうが、必然的に大きな活躍が求められる。会社としても、あえて少人数で採用するところに、一人ひとりに投資するという期待を感じました。そんな環境に身を置いて成長したいと思いましたね」
こうして2017年に新卒入社した重田。まずは物流センターに配属され、1年間研修に従事します。研修先は、偶然にも医療機器物流を中心に行うセンターでした。そこで医療機器物流の専門性の高さに魅力を感じ、その後、自らメディカル事業本部への配属を希望します。
「『人の体の中に入る医療機器』という専門領域に惹かれました。高い品質が求められる分、ビジネスとしての成長性も大きいのではないかと感じたんです。自分自身の成長と、事業の成長性。その両方を実現できるのが、この領域だと思いました」
メディカル事業本部配属後は、先輩に同行するOJTを中心に約2年間かけて仕事を覚えていきました。並行して、会社からのサポートもあり積極的に外部講習に参加し、ISO13485について学び、内部監査員資格を取得するなど、医療機器物流に関する知識も習得。
一方で、知見を積むことで見えた、配属前のイメージとのギャップもあったと振り返ります。
「医療機器業界は、国の政策で製品の公定価格が定期的に見直されるため、実は価格競争が非常に激しい世界です。常にコスト削減やサービスの向上に努めなければなりません。高い品質を守りながら、ビジネスとしての競争にも勝っていく。その両立の難しさを学びました」
入社3年目の大抜擢。仲間に支えられ、前例なきプロジェクトで手にした確かな自信
これまでの仕事で最も印象に残っている出来事として、重田は入社3年目に任された大規模プロジェクトを挙げます。それは、NTTロジスコが初めて自社開発したクラウド型Web物流管理システム「WMS(Warehouse Management System)」を初めて導入する案件でした。
「ある医療機器メーカーさまの物流立ち上げプロジェクトのリーダーを任されました。期間は約1年半。コンペでの提案から始まり、受注後は当社にとって初めてのシステムを導入するだけでなく、複数拠点の同時立ち上げも重なり、非常に難易度の高いプロジェクトでした。
当時まだ若手の私には大きな挑戦でしたが、会社はチャレンジさせてくれ、周囲の皆さんも熱心にサポートしてくれました」
最大の困難は、前例のないシステム導入に伴う調整業務でした。
「お客さまが外資系企業だったため、システム連携先はアメリカ本国。連絡を取る相手も現地のチームでした。私はシステムの専門家ではないものの、彼らと直接コミュニケーションを取り、仕様の検討や細かいテストを繰り返していかなければなりません。言葉や文化の壁もあり、本当に苦労しましたね。
私は『総合窓口』としてお客さまとのすべての会議に出席してファシリテーターを務め、プロジェクトの進捗管理を一手に担いました。いつまでに何をすべきか。今、どんな状況で、何が課題なのか。それをお客さまはもちろん、アメリカ本国のチームや、社内の経営層にも説明することもありました」
大きな責任が伴いましたが、周囲の仲間にも支えられ、プロジェクトは無事成功。この経験は、重田に大きな財産をもたらしました。
「一言でいえば『自信』です。このプロジェクトを機に、先輩に付いて回るのではなく、自分1人で考えて仕事を進めるスタイルに切り替わりました。社会人として、自分の足で立てるようになった、キャリアの大きな転機だったと思います」
医療機器物流の営業のやりがいは、大きな達成感と、お客さまから得られる深い信頼にあると重田は語ります。
「私たちが扱う案件は、一つひとつが億単位の売上規模になります。大きな契約が決まった時の達成感は、何物にも代えがたいですね。また、医療機器の物流に長年携わり専門知識を深めていくと、時にはお客さまであるメーカーの担当者よりも詳しくなることがあります。
そうした時に『NTTロジスコさんは、そんなことまでご存じなんですか』『この品質なら安心してお任せできます』と言っていただけるのは、本当に嬉しい瞬間です」
めざすは「医療機器物流のNTTロジスコ」。ベンチャー精神で未来の物流を創りたい
高度な品質が求められる医療機器物流を舞台に大きなチャレンジを重ねながら、重田は今、メディカル事業本部の未来と、自身のこれからを見据えています。
「現在、メディカル事業本部はNTTロジスコ全体の売上の約2割を占めていますが、この比率をもっと高め、社内外で『医療機器物流のNTTロジスコ』の存在感を確固たるものにしていきたいです。
そのためには、倉庫を増やしたり、美容医療といった新たなジャンルの製品に挑戦したりと、やるべきことはたくさんあります」
その中で、重田自身が担いたい役割を2つ挙げます。
「1つは、これまで通り新規開拓の営業として、新しい業界やお客さまへの扉を自らの手で切り拓いていくこと。そしてもう1つは、中堅の立場として20代の若手メンバーを育てていくことです。この両方に、これからの5年間は力を入れていきたいですね」
これからチームに加わる仲間に期待することを、重田はこう語ります。
「私のポリシーにもつながりますが、既存のやり方にとらわれない姿勢を大切にしてほしいですね。私たちの部署には長く働いているベテランが多いですが、その人たちのやり方をそのまま真似する必要はありません。
むしろ、決められた方法をあえて疑い、柔軟な発想で物事を考えてほしい。他者と同じことをしないという視点が、結果的に独自の価値を生み出すと信じています。
これは、当社の社長が新卒採用で重視している『ベンチャー精神』にも通じる部分です。これまでのやり方がある中で、自分ならどう新しく変えるか。その気概を持った人と一緒に働きたいですね」
さらに、メディカル事業本部の仕事で必要なのは医療系の専門知識よりも「相手が何を求めているか考え抜く力」だと重田は続けます。
「メディカル分野のお客さまには外資系企業が多く、国ごとに文化や考え方もさまざまです。知識や経験よりも、相手の立場に立って、どうすれば良い結果につながるかを考え抜く姿勢が何よりも重要になります」
最後に、NTTロジスコの魅力とともに、未来の仲間へメッセージを送ります。
「NTTロジスコは、すごく働きやすい職場です。働く時間や休日を個人の裁量で決められる制度と風土があり、挑戦したい人には若いうちからチャンスが与えられますし、じっくりと経験を積みたい人に適した環境もあります。個人の考え方を尊重してくれる、バランスの取れた会社だと思います。
私は、物流は今後の日本で間違いなく成長する産業だと考えています。かつてのように大規模な人手に頼るのではなく、ITや自動化技術を駆使し、より精密な産業へと進化していく。ITソリューションと実際の物流現場を動かす力の両方を持つNTTロジスコで、一緒に日本の物流の未来を創っていける仲間が来てくれたら嬉しいですね」
※ 記載内容は2025年9月時点のものです
