「届ける」世界の舞台裏。どう運んでいくか、最適解を考える仕事
ソリューション事業本部コンサルティングサービス部でトランスポート営業担当に所属する金子。主なミッションであるトランスポート営業についてこう語ります。
「トランスポート営業とは、簡単に言うと お客さまの荷物を届けるための仕組みをつくる仕事 です。 当社は“3PL(サードパーティ・ロジスティクス)”という事業を行っており、自社でトラックなどの輸配送手段を持っているわけではありません。
その代わりに、全国の数百社の配送会社と契約を結び、荷物を運ぶネットワークを構築しています。つまり、お客さまのニーズに合わせて『どの会社に、どのような手段で運んでもらうか』を設計し、安心で効率的な配送の仕組みをつくることが私たちの役割です。
そこで、お客さまに最も合った配送会社を選び、コスト面でもより良い方法をご提案しています。そのためには、各配送会社のサービス内容や社風、方針などを詳細に把握しておく必要があります」
時には双方からの要請への対応を行うなど、お客さまと配送会社との間でのコントロール役を担っています。
「配送会社からは、運賃の改定について提案をいただくことがあります。私たちはその際、お客さまの状況やご要望を踏まえ、適用する時期などについて交渉や調整を行っています。交渉にあたっては、配送会社に対してのみ一方的に要求を伝えるのではなく、お客さまにも配送会社からのご意向を伝え、市場の動きなども含めて実態を伝えるようにしています。
そうすることで、お客さまと配送会社の双方が納得できる形に近づけるよう、時期や内容を調整し、互いに歩み寄れるポイントを見つける“橋渡し役”を担っているんです」
配送における品質対応も大きな役割となっています。
「破損や紛失といった重大なインシデントが起きた際は、私たちの部署が全国の現場に直接足を運びます。そして、営業所で実際に物の動きを調べたり、当時対応していた担当者に状況を聞き取り、車両の動きや、当日の体制を調べます。必要に応じて監視カメラの記録も確認し、原因を丁寧に調査します。
その上で、配送会社と協力して再発防止のための対策を入念に検討・実施し、お客さまには調査結果と改善策をご報告します。こうした取り組みにより、同じようなトラブルが二度と起きないように努めています」
金子が仕事をする上で最も大切にしているのは、信頼関係です。
「ともに仕事をする配送会社の方々の意思を尊重したい想いが強くあります。世間の意識は少しずつ変わりつつありますが、配送会社の方々に対して『荷物は運ばれて当たり前』と考える風潮が抜けきれていない部分がまだまだあると感じています。
しかし、物流は配送会社の方々の存在があってこそ成り立つものです。配送会社がいなければ物が動かないし、届けられません。だからこそ、その役割の重要性を強く意識して仕事を行っています」
上司の言葉が導いた、信頼構築と成長の道筋
金子が物流業界に関心を持ったのは、学生時代に起こった2011年の東日本大震災がきっかけだったと言います。
「震災当時に物が運べないという状況をニュースなどで目にする中、大手運送サービス企業がどうにかして被災地に物資を届けているという情報を知りました。その姿に感銘を受け、自分自身も物流という業界に携わりたいと思いました」
想いを胸に、金子は2016年に新卒で軽貨物配送の会社へ入社。自社便を持っていたため配送の手配なども担当していましたが、3〜4年ほど働く中で課題に直面します。
「学びのある環境だったのですが、多忙だったことから長く働くことは難しい環境でした。そんな時、高校時代のサッカー部の先輩が、NTTロジスコに勤めていることを知ったんです。同社にも輸配送に携わる部門があると勧められ、そこで、挑戦することを決めました」
こうして、NTTロジスコに転職することになった金子。入社後には想定外の困難もあったと言います。
「当社が貨物利⽤運送事業という、いわゆる自社の車両を持っていない会社だということを知らなかったんです。そのため、最初は仕組みを覚えるのが非常に大変でした」
そんなとき、上長からかけられたのは「会って話すのが一番だ」というアドバイスでした。
「各配送業者さんのもとへ足を運び、直接コミュニケーションを取りながら関係性を築いていきました。作業の流れや仕組み、使われているシステムなども見せていただき、配送会社ごとに扱う商品やオペレーションがまったく異なることに気づいたんです。
たとえば、スピードを重視する場合や、壊れやすい商品を扱う場合など、お客さまの要望に応じて、どの配送会社が最適かを判断できるようになりました。配送という同じ仕事でも、会社ごとに強みや特徴がまったく違う。現場を知ることで、そうした違いを実感することができました」
前職の経験も、困難な時期を乗り越える支えになったと振り返ります。
「配送会社の社風や現場の実情を肌で感じてきたことが、今の仕事にも活かされていると感じます。学ぶことが多く、一時は自信が持てず、挫折しそうになったこともありましたが、上長や同期に励まされ、支えてもらいました。そして2〜3年目頃には知識が増え、視野が広がり、成長を実感できるようになりました」
無人の店舗への納品に挑戦。チームでつくった“現場想い”の仕組み
NTTロジスコに入社して4年以上が経つ金子。印象に残っていることがあると言います。
「入社して最初に上司と一緒に取り組んだ新規案件の立ち上げが、今でも記憶に残っています。半年ほど現場に入り、業務内容を学びながら進めたのですが、その中で『ユニークな配送を提案しよう』と、上司が新たな取り組みに挑戦したんです。
具体的には、1社の配送会社だけでなく、複数の配送会社と連携することで、従来とは異なる付加価値のあるサービスを創出しようというものでした。たとえば、アパレル業界のお客さまに対しては、従来の段ボール箱での納品ではなく、店舗ですぐに陳列できるよう、あらかじめ服をハンガーにかけた状態で配送するというサービスです。新しい配送の仕組みをゼロから作り上げるおもしろさを実感した出来事でした」
その後、金子自身もチーム一丸となって新たな配送サービスの構築を経験します。
「都内近郊に多数の店舗を展開しているお客さまから、納品時に店舗スタッフの対応負担が大きいという課題を相談されました。そこで、開店前や閉店後など、店舗が無人の時間帯に納品を行う、非対面型の納品サービスを提案しました。
このサービスを実現するために、セキュリティシステムの解除方法の確認や納品場所の調整、マニュアルの作成、ドライバー研修に至るまで、チームで一つひとつ丁寧に対応していきました。導入後には、お客さまから『残業が減って助かった』『梱包作業の負担も軽減された』といったお声をいただき、非常に嬉しかったです」
配送会社ごとのサービス内容を覚え、新たな配送サービスを創造することはとても難しい仕事です。それでも、金子はその難しさこそにやりがいを感じていると言います。
「新しい配送サービスができて実際に運用が始まった時に、自分たちで作ったサービスでお客さまに喜んでもらえることに大きなやりがいを感じます。
また、配送は売上の約5割から6割を占める重要な業務です。配送の売上を見た時に、自分がやってきたことが会社に貢献しているのだと感じ、やってきて良かったとしみじみ思います。配送は当社の中でも重要な役割を持っているので使命感もあり、より良い提案や改善方法など常に意識しながら仕事と向き合っています」
専門性を越えて、より広く貢献できる存在をめざして
金子は、NTTロジスコに入社して良かった点について複数の魅力を挙げます。
「当社には営業やシステム、輸配送構築などさまざまな部署があるので、いろいろな専門知識を用いて物流に携わりたい方には魅力的だと思います。自分で試行錯誤して考えて新しいことに挑戦したい方や、新しいサービスを提案したいという方には最適な環境ですね。
また、福利厚生がしっかりしており、有給休暇も会社からしっかりと取得するように言われる環境なので安心して働くことができています」
今後の展望について、金子は直近の課題から語り始めます。
「まずは、2024年問題と呼ばれる物流業界全体の社会問題に対して当社としてできることを考えていかなければならないと思っています。法改正によるドライバーの労働時間や適正運賃の是正が行われる中で、配送会社にばかりお願いするのではなく、当社の物流側や上流側で問題に対して何か良い対応ができないかを検討していく必要があります。
また、それに伴う新たな配送サービスの創造も継続的な課題です。新たな輸配送サービスを作るということも1つの取り組みだと考えています」
一方で、金子は自身のキャリアについても新たな展望を抱いています。
「輸配送に携わって9年ほどになるので、これまでのキャリアと異なる部署にも挑戦してみたい気持ちもあります。、物流全体を知っていきたいんです。
最終的に私がめざすのは、配送の専門知識を活かしたより幅広い提案や貢献です。配送は他の部署にも密接に関わってくるところなので、配送の知識と他の分野の知識を組み合わせて、お客さまにとってさらに価値のある提案をしていきたいと考えています」
配送の専門知識と他分野の知識を組み合わせた、より価値の高い提案ができる物流のプロフェッショナルをめざして。金子はNTTロジスコでキャリアを磨き続けます。
※ 記載内容は2025年9月時点のものです

