最先端技術を駆使。物流の課題を、根幹から解決していく
NTTロジスコのコンサルティング営業推進PTは、これまでにない新しい物流ソリューションを提供する部署です。グループ長を担う美濃部は、サプライチェーン(※1)の最適化に向けた、新規ソリューションを開発しています。
美濃部 「当社の中核業務は、3PL(Third Party Logistics・サードパーティ・ロジスティクス)。第三者として、荷主(※2) となるお客様の物流業務を一括受託する業務です。昨今お客様からいろいろなご相談を受ける中で、3PLだけに留まらない、サプライチェーン全体に向けたソリューションが求められています。
たとえば、物流効率を良くするために在庫をどう置けばいいのか、発注業務や補充業務をデータに基づいて実施できないか、AIなどの需要予測を活用できないかといった提案をお客様が求めている。そのため、一体になって考えていく必要が出てきているのです」
多くのお客様が物流に求めるコンセプトは「適頻度、適量納品」。これまでの物流の世界では、小ロットで必要なものを随時届ける多頻度小口のスタイルか、もしくは大ロットで安く届けるスタイルか、どちらかのお客様が大半でした。
しかし高い環境負荷が問題であり、人手不足で物流コストが上がる昨今、「最適な量を、最適な頻度で納品する」という仕組みが重要になっているのです。
美濃部 「適頻度、適量納品を実現するには、正しく需要を読む力が必要になります。そこで活躍するのが、AI。これまでは統計的な手法で需要を出していましたが、AIを使えば、天気やイベント、お客様のプロモーション内容などを考慮して精度高く需要予測をしてくれます。このような新しい技術を使って今までにないソリューションを提供しているのが、私たちの部署です」
美濃部はプロジェクトの責任者として、ソリューションの企画から提供まですべての工程に広く関わります。
美濃部 「これまでの物流はお客様から出荷指示をもらえたところがスタートでしたが、今は出荷指示前の段階から、どういう指示をもらえれば効率的に物を運べるのかを提案できるようになってきています。業務の幅が、大きく広がろうとしているのです」
※1 サプライチェーン:商品が製造されてから消費者の手元に届くまでの一連の流れのこと。原材料調達、商品製造、在庫管理、配送、販売、消費など
※2 荷主:荷物の持ち主。NTTロジスコでは、医療機器メーカーや化粧品メーカー、ICT機器メーカーなど幅広い業種の荷主と取引を行っている
現場を目で見て判断する。データだけでは見えない領域に踏み込む力
「お客様のサプライチェーン最適化に貢献」という会社のミッションの一翼を担う、コンサルティング営業推進PT。
『ロジスティクスDXソリューション』や『CO2排出量可視化ソリューション』など、これまでの物流領域に収まらないサービスを生み出してきました。
美濃部 「ロジスティクスDXソリューションは、最適な在庫と物流を実現するソリューションです。どのアイテムがどのくらい売れるのかという需要予測、どこにどのくらいの在庫を持っておけば効率がいいのかという在庫計画、そして、物流拠点や店舗などの拠点へいかに効率よく届けるかという物流計画。この3つの切り口で、ロジックを積み上げて、最も効率的な仕組みを構築していきます。
当社には、システム設計や開発に取り組む部署があるので、他部署と連携していきながらアウトプットを作り上げています」
こうしたソリューションを作る上では、技術やデータだけに留まらない「現場を把握する力」が必要なのだと美濃部は語ります。
美濃部 「お客様の商品の中に特定のチャネル限定の商品があった場合、その旨を理解していないと、需要を読み間違えてしまいます。また個々の商品についても、どういう目的で使われる商品なのかを正しく理解できていなければ、計画が立てられません。
データだけでわからないことも多いので、自分の目で現場を見ながら、お客様の商品やビジネスをしっかり理解していくことが大切です」
要となるのは、お客様や現場の生の情報。美濃部は物流センターへと足を運び、在庫の増減理由や需要予測の精度などを直接ヒアリングしていると言います。NTTロジスコは全国に物流センターを所有しているからこそ、物流現場を自分の目で見て、リアルな声をすぐに確認できることが強みでもあります。
美濃部 「現場の人々は『変わった出荷のパターンがあった』『〇〇に大量納品をした』といったリアルな情報を持っているんです。そういった現場の気づきを知っておくと、データだけでは見えてこない事実を捉えることができます。またこうすればもっと良くなるのではないか、という改善提案も現場からもらえます。スマートな仕事に見えて意外と泥臭い部分もありますが、結果良いソリューションを提供し新しい仕組みができて、お客様に喜んでもらえると同時に物流現場が喜んでくれたら一番嬉しいですね」
仕組みを変え、人の意識を変え、活動を変える。自らの工夫で業務改善に貢献
現場の声をもとにソリューションの提供に取り組む、美濃部。そのキャリアを振り返ると、幼少期に「地図」に興味を持ったことからスタートします。
美濃部 「子どものころから地図が好きで、大学では、地理情報をコンピューター上で処理する『地理情報システム』について学んでいたんです。そのとき、日本通運の研究所が書いたある論文を読んで『在庫配置により物流効率が大きく左右される』 と知って、これはおもしろいなと感じました」
物流の世界に惹かれた美濃部は、就職活動をする中でNTTロジスコに出会います。
美濃部 「物流業界の中でも、NTTロジスコだけが在庫管理室という、在庫のコントロールをする機能を持っていました。在庫配置に興味があった私にとって絶好の舞台だと思い、入社を決めました」
入社後は、物流センターで1年間の研修を経験。営業として3年活躍した後、営業を統括する営業推進部に所属します。さらにグループ会社のロジスコサービスに出向し、企画担当として管理会計の仕組みづくりや事業計画に従事。その後NTTロジスコの企画部門に移り、10年ほど管理会計の仕組みづくりや経営企画、事業計画に取り組みました。
美濃部 「さまざまな部署を経験してきましたね。とくに印象に残っているのは、グループ会社と本体との両方で管理会計の仕組みづくりをしたことです。物流の業務では各物流センターや各受託業務の収支を横並びで比較し、どこが利益を上げているのか、要因を含めて把握することが大切です。当時はその仕組みが整っていなかったため、数字で把握できる仕組みを導入していきました。
見える化をしてみてわかったのは、数字で評価できるようになると、コスト意識が変わるということ。仕組みを変えることで人の意識を変え、活動を変えるという、組織のあり方を学びました」
コンサルティング営業推進PTに異動してきたのは、2020年のこと。自ら手を上げ、志望しました。
美濃部 「当時の経営企画の仕事では、経営者をサポートして、新しい物流のカタチを一緒に描いていました。その中で次第に、初心に立ちかえりソリューションを実際に作る側に回りたいと思うようになったのです。
現在の仕事では、お客様の課題に対してコンサルタントのような視点でアプローチをする機会が多いのですが、幅広い経験をしてきたからこそ、多角的な提案ができると感じています」
ノウハウ、技術、人材──すべてを駆使して新しい物流のカタチを創る
データ分析視点、経営視点で物流に向き合い、経験を重ねてきた美濃部。お客様に喜ばれるソリューションを作るために、今磨こうとしているのは「シミュレーション力」です。
美濃部 「たとえお客様の問題が見えていて、改善すべきポイントがわかっていたとしても、最善のソリューションがポンと出てくるわけではありません。A案B案C案……と考え出した案をシミュレーションし、正しく評価していって、実装していくものを決めます。だから、このシミュレーションの精度を高めることが、ソリューションの質を上げるために大切になります。
物流は、空間が絡むもの。たとえばトラック1台の容量を超えるか超えないか、その少しの差でコストが大きく変わるので、シミュレーションも単純ではありません。いかに精緻にシミュレーションを回すかは今後の課題ですね」
変化する世の中に対して常に最善の策を導き出せるよう、シミュレーション内容をシステムに埋め込んで自動化する未来も考えていると話す美濃部。これからも、お客様の物流を支える画期的なソリューションを目指します。
美濃部 「NTTロジスコには、長年の在庫ソリューションで培ってきた、たくさんのノウハウがあります。データ活用に長けた人が多いですし、新規ソリューションに対しても前向きに応援してくれる人が多い。技術も知見も、後押ししてくれる風土もある会社なので、きっと実現できます」
物流の世界に魅了され、20年以上を駆け抜けてきた美濃部。現場のリアルを知り尽くしてきた経験と、最先端の技術への知見をかけ合わせ、未来の物流のカタチを描き出していくでしょう。
