技術者としての確立
2010年、株式会社NTTデータフィナンシャルテクノロジーの前身・株式会社NTTデータシステム技術に入社した岡部。中央銀行が全国の企業動向を統計・調査するシステムや決済照合システムなど、当時主流であったオンプレミスでのUNIXシステム基盤の開発を中心に携わりました。
「当社では金融領域における、中央銀行など日本の根幹を支える高い信頼性を求められるシステムから、先端の新技術を活用した先進的なシステムなど、多様なお客様のシステムを担っています。その数々のシステム開発の経験を通して、基盤技術者としてのスキルの確立ができました。
さらに、親会社のNTTデータへの出向機会にも恵まれ、多様な方々との人脈を広げることができたことは、私のこの後の技術者として成長するための大きな資産となりました」
真摯に考え抜いた提案が実を結ぶとき
その後、共済業界のシステムを担当することになり、そのシステムを通してクラウド領域の推進に取り組むことになりました。
「担当したシステムにおいて当社は運用・保守を担当していましたが、次のシステムの更改タイミングにおいて、担当領域を開発まで拡大していく構想を持っていました。
当時、共済業界では、まだまだオンプレミスでのシステム構築が中心でしたが、一方でデジタルテクノロジーの進化する中で、『保険・共済』×『DX』のインシュアテックの概念が生まれ始めていました。デジタル技術を活用することで、共済組合員様の多様なニーズに対するソリューションを提供することが可能となり、その第一歩としてシステムのクラウド化を提案したいと考えました。
このインシュアテックの推進は、共済の理念でもある『誰も取り残さない』というまさに『共済らしさ』を実現することができると確信しています」
岡部は、プロジェクト提案のリーダに抜擢され、基盤システムの更改案件をクラウド化で実現すべく奮闘。長い時間を要しましたが、これまでのシステム屋としての開発経験とお客様に寄り添い一緒に良いものを作ろうと心がけたことで、お客様の理解も深まり、当プロジェクトの実現にこぎつけることに成功しました。このような活動が岡部を単なる技術者としてだけではなく、お客様と一緒に歩むテクニカルディレクターへと大きく成長させていったのです。
「提案当初は、共済業界のお客様は、クラウドに対してまだ不安を感じている状況で、奮闘するも実現が難しい状況が続きました。そこで、NTTデータで培った多様な人脈とクラウドベンダーとの連携を活かしながら、クラウドの利点とともに、お客様の感じている課題・不安を一つずつ解決していきました。お客様もゆっくりと変化し、まいた種に芽が出てきました。
このチャンスを活かしてしっかりとクラウド化を実現し、ナレッジを蓄積して、次の提案でよりよいものを実装したいと考えています。共済業界は、その事業理念から成功事例を参考に組合員によりよいシステムを提供する戦略を重視しています。保険会社におけるデータ利活用例など日々の情報収集を入念に行い、お客様にとってベストな提案を心がけています」
“NTTデータグループの力を結集”させて邁進したい
クラウド案件の仕事を進めていくうちに、自身の考え方にも変化が出てきたと言う岡部。
「最強のチームがほしくなってきました。仕事をして充実感を味わえるのは、お客様に価値を提供できたときです。それを実現するためには個人では限界があり、プロジェクトメンバーを構成員としたチームが必要、という考えに変わりました。現在は、チームメンバーの役割や適材適所の配置など、効率良く仕事ができるように気を配っています」
提案においても、NTTデータグループの強みを生かしたチーム力が重要と考える岡部。
「NTTデータグループは、金融業界に限らずさまざまな領域に顧客を持ち、豊富な開発実績でお客様の厚い信頼を獲得しています。私が担当する共済1社でプロジェクトが成功すれば、NTTデータグループのブランドを活かして、その成功実績や成功の方程式を1社に留まらず業界全体に展開できることが当社で働くやりがいであり、醍醐味です。
また、NTTデータグループのメンバーが一体となりクラウド案件を遂行できるチーム作りもしていきたいと考えています」
NTTデータグループ内でのつながりや経験の一つひとつが、岡部にとって最強のチームを作るための礎になっています。
最強のチームがめざす世界
岡部と最強のチームがめざす目標は、保険業界のクラウド化の基準を作り上げ、お客様の価値向上につなげていくことだと言います。
「具体的には、共済システムのクラウド化後は、保険会社のシステムがターゲットです。そのためには実績をつくり、クラウドシステム構築のノウハウをアセット化して横展開していくことが重要と考えています。今後もお客様とともに新しい『しくみ』や『価値』を創造することに楽しんで挑戦していきたいですね」
常に高い志を持ち、どんなシステム上の課題でもおもしろく思える岡部が、真に活用できるテクノロジーアセットや基準を創出する日もそう遠くはないでしょう。
※ 記載内容は2023年10月時点のものです

