NTT DATAはサステナビリティ経営を中心に据えた中期経営計画を2022年5月に策定しました。
活動の軸には「経済」「環境」「社会」の3つがあり、NTT DATAとしての重要取り組み課題として9つのマテリアリティを特定しています。
今回はその中の「Community Engagement」「Digital Accessibility」に関連する取り組みとして、NTT DATAの地域グループ会社であるNTTデータ関西の社員の皆さんと進めた「社会環境インパクト可視化WS(ワークショップ)」施策について、社員のインタビューとともに紹介いたします。
■NTTデータ公共統括本部NTTデータ関西の健康サポートアプリ「アスリブ」や市民ポータルアプリ「EYE-PORTAL」は、「基本的ニーズへ誰もが等しくアクセスできるサービスを実現し、人々のQOL向上を実現する」というマテリアリティ「Digital Accessibility」を体現するサービスです。
こうしたサービスが売上や何人に届いただけでなく社会環境にどのようなインパクトを与えたかを可視化することは、お客さまに訴求できる新しい価値の見える化にもつながると思います。これからも「アスリブ」「EYE-PORTAL」をはじめとした「Digital Accessibility」を体現するサービスを応援しています。
■9つのマテリアリティ
~事業に魅力を付加する「社会環境インパクト」の見える化~
NTTデータグループコーポレート統括本部サステナビリティ経営推進部ではサステナビリティ経営2年目を迎える2023年度に、NTTデータグループの事業・サービスがもたらす財務価値に加え、社会・環境にもたらす価値「社会環境インパクト」の可視化へのトライアルを検討していました。
「社会環境インパクト」を可視化することで事業・サービスがより良いインパクトを生むように意識できる可能性があるものの、まだ事例も少なく、意義に共感しともに取り組んでくれる仲間を探していました。
そんな中、NTT DATAの事業推進業務を担うNTTデータ社会基盤ソリューション事業本部グループ事業統括部に相談したところ、「社会環境インパクトをもたらしている地域グループ会社の魅力発信や参加メンバーのエンゲージメントにつながる」と前向きな回答をいただき、グループ事業統括部からの声がけに地域グループ会社のNTTデータ関西が名乗りをあげてくれたことで、本取り組みが実現しました。
~NTTデータ関西と社会環境インパクト可視化WS実施!~
2024年1月~3月にかけて、NTTデータグループサステナビリティ経営推進部およびパートナーである&PUBLIC社リードの下、NTTデータ関西およびNTTデータグループ事業統括部で全3回の社会環境インパクト可視化WSを実施しました。
NTTデータ関西が抱える課題、本WSへの期待、実際に取り組んでみた結果の感想などについて、現場をとりまとめていただいたNTTデータ関西の金融・ヘルステック分野 金融・ヘルステック推進部推進担当所属の堀毛雄一課長、アスリブ・アスマイル営業担当尾本陽平代理、開発担当緒方渉代理にインタビュー形式で伺います。
■参加前の期待/参加して感じたメリット
【1】エンゲージメント向上(ビジネスの未来をチームメンバーで描く活動を通じて)
堀毛:WSでは多様な仕事をされている方が集まりましたが、講師の&PUBLICの方が話しやすい雰囲気づくりをされていて、意見交換を活発に行えました。実際に語り合うことで、チームの未来や、自分のめざすべき方向性が定まり、当事者意識を持つことができました。
WSで作成したビジョンマップは未来を可視化し、顧客提案の際やチームのゴールへの道筋がわかるツールとしても有効だと思います。
尾本:お金に置き換えられない価値を組み立てることについてWSに期待感がありました。実際に成果物を作成して、お客さまに提案できる内容になり、期待通りでした。実業務に通ずる部分も対価として得られました。
緒方:最初は業務とは直接関係のないWSに抵抗感がありました。参加してみて、ロジックモデルの話で目的が具体化され、価値のあるものを生み出せると思い、2回目以降も継続しました。開発メンバーだけでは出せなかったアウトプットが完成したので参加して良かったです。
【2】新しいビジネス展開アイデアの芽を発見
尾本:アスリブ・アスマイルの営業をやる上で、「健康」というものを定量化してお客さまに提示する使命がある中WSに参加しました。そこで得られた学びを生かして、指標や未来をお客さまに示すことができれば、社会インパクトが生まれると考えています。
緒方:アプリ開発時に健康寿命の延伸という大きな目標がありましたが、WSを通して長期のアウトカムに到達する道筋が見えるようなりました。今後は得られた成果物を使って、私たちが求める未来にたどりつく速度を上げられると考えています。
■今後の展望
堀毛:WSに参加したメンバー以外にも、アスリブに取り組んでる皆さんとロジックモデルやビジョンマップなどを作成して更新していけるといいと思いました。NTTデータ関西では社会インパクトを目標にした活動も必要になってくるので、今回のWSのような活動が展開されていけばいいと感じています。
NTTデータ関西経営企画部
NTTデータ関西経営企画部の友部新平部長に今回の取り組みについてお話を伺いました。
【1】NTTデータ関西でのサステナビリティ経営に関する考え方(方針)
私たちNTTデータ関西は事業活動を通じて、利益を生み出す経済価値だけでなく、社会課題の解決に貢献する社会価値、地球環境保全に貢献する環境価値を同時に追求していくという経営メッセージを発信しています。
社会・環境価値の創出においては、NTTデータ関西の強みである防災、子育て、ヘルスケア、行政、電子申請、食農、生活者接点サービス、カーボンニュートラルに向けた取り組み等、多くのアセットを提供するとともに人的資本経営の取り組みを通じて人財を育てることで、サステナブルな地域社会の実現に貢献したいと考えています。
【2】今回の「社会環境インパクト可視化WS」への期待感
インパクト指標は事業の結果として変化や効果が得られたかを示すものであり、自分たちの活動が可視化できることは、社会への貢献度合いを把握でき、社員一人ひとりが生き生きと働くことを通じてエンゲージメントの向上にもつながると大いに期待しています。
NTTデータ関西は2023年度創立20周年記念事業として、パーパス“KANSAIから「いまを支え」「あすを笑顔に」”を掲げました。このパーパスを体現するひとつの手段にもなり得るインパクト指標開示に向けた本WSはスタートラインに立ったばかりですが、やがてこの取り組みが拡がることで企業価値向上につながり、社会や社員など多くのステークホルダから認められ、NTT DATAの継続的発展に寄与するものと考えています。
NTTデータグループ事業統括部
NTTデータグループ事業統括部の室住 篤子部長に今回の取り組みについてお話を伺いました。
NTTデータグループサステナビリティ経営推進部から社会環境インパクト可視化WSの話を受けた時に、社会課題解決を「サステナビリティ文脈で活動し可視化する」という取り組み方針に共感し、地域グループ会社の事業を推進する立場からぜひ前向きに取り組みたいと思い、本取り組みを推進してきました。
すでにサステナの取り組みに力を入れているNTTデータ関西ですが、それでももっとも期待をしていたのは「社員のエンゲージメント向上」でした。
ビジネスの未来をチームメンバーで描く活動を通じて、日々の業務に追われがちな中であらためて自分たちのサービスに向き合い、営業、開発といった立場を超えてディスカッションを交わすことでモチベーションも上がったと声をいただきました。
あわせて、アスリブ、アスマイルサービスに携わるメンバー以外の幅広いメンバーでのチーム編成により、新しいビジネス展開やアイデアの芽を発見できました。
最終的に自分たちの納得いく形で達成できた、自治体営業にも使っていきたいと声をいただけたことは一緒に取り組んできた同志として嬉しく感じています。
今後、このような取り組みはデータ関西に留まらずNTTデータの各地域グループ会社へもしっかり展開し推進していきたいと考えています。
サステナビリティ経営推進部
NTTデータグループサステナビリティ経営推進部では、社員が社会課題を理解し・未来予測することを起点に新しいしくみや価値の持続的な創造を行うというサイクルを回し、「100% of employee’s sustainability engagement “acting today”」の実現をめざしています。とはいえ、普段の業務の中で、自分たちのサービスがどのように社会・環境とつながっているのかを考える機会はなかなかない方が多いと思います。
NTT DATAに入社する方は、入社時に「社会の課題を解決したい」という方がとても多いです。「社会環境インパクト可視化WS」を通じて、自分たちの事業・サービスと社会・環境のつながりを実感してもらえたらいいなと思って企画をしましたが、WSに参加させていただく中で、参加者の方に加えて私たち自身も、アスリブ・アスマイルが地域社会に貢献していて、どのようにそこから幸せな世界が広がっていくかの魅力を感じることができました。
NTT DATAでは本社会環境インパクトWSを含むサステナビリティ実践につながるWSまたは社外支援活動などの社員参加率80%を全社のKPIにしています。
社員が自分たちの事業がどのように社会・環境にインパクトをもたらしているかをプラスの面だけでなくマイナスの面を含め意識することで、NTT DATAの事業が世の中により良いインパクトを与えるものになればと思っています。
■社会環境インパクト可視化WSの様子
~成果物~
■ロジックモデル
■ビジョンマップ
■社会環境インパクト可視化WS参加者集合
※ 記載内容は2024年6月時点のものです
