“知りたい”からすべては生まれる。その思いが原動力
静かに目を閉じて想像する。クライアントから要望されたのは新たなシステム機能の追加、その期待に対して応えるだけではなく、“期待を超える”ためには何が必要か──きっと答えはある。じっくりと焦らずその答えを見つけていきたい。
クライアントがセールスに用いる関連システムの構築・保守を担うのが、iSS事業部ソリューションサービス部の杉山の仕事だ。直近では、日本で運用していたシステムを海外に移行する大型プロジェクトに携わった。「ようやく、ひと段落という感じですね」と笑顔を見せる杉山の目に疲れの色はない。
「ITの進化により、ビジネスアプリケーションをローコーディング(ほぼプログラミングを必要としない手法)でシステムを開発できるツールが生まれるなど、新たな試みが次々と世に出てきています。マイクロソフト社のPowerPlatformもその一つ。
この新しいツールで何ができるのか。どんな世界を創れるのか。そんなことを考える時間が楽しい。現状維持も好きですが、やっぱり新しいことの方が好きですね」
知りたいと思ったことはとことん追究する。無邪気に話す杉山の目は、まるで新たな発見を喜ぶ少女のようだ。
やってみないとわからない。新たな発見が世界を広げる鍵となる
幼いころ、自宅の庭のミカンの木でアゲハチョウの卵を見つけた。それからというもの、毎日チョウの図鑑を見ながら、成長を観察した。ふ化から幼虫、そしてさなぎへと次々とその姿を変えていく様子を飽きることなく見続けた。乾いたさなぎの殻を破り、中から色鮮やかなアゲハチョウが現れたときの興奮は今も忘れない。
ついついのめり込むタイプ。興味を持ったものは自分で確かめてみないと気が済まない性格。大学生のころには「国境を歩いて渡ってみたい」と、一人でタイからラオスへと向かった。慣れない海外での鉄道旅にヘトヘトになりながらたどり着いた国境は、あっけないほどに簡単に渡れた。知らない土地、知らない文化、新しい出会いと発見の連続が刺激的だった。
「なんでもやってみないとわからないですよね。でも、いくら頑張っても自分ではどうしようもない、そんな経験もありました」と、杉山はかつての記憶を思い返す。NTTデータ ウェーブ入社直後に顧客向けのサーバー環境の構築や運用を担う部署に配属された。どうしても処理できない課題に頭を悩ませていた。
気づかされた一人の限界、気づいた仲間の存在
当時住んでいた神奈川の自宅から片道約3時間かけて、茨城県内にあるデータセンターへ毎日通っていた。インフラの構築作業の行程で、何度修正をかけても解決しない問題が発生していた。原因の追究にどれだけ時間をかけても、結果は変わらなかった。諦めかけたそのとき、データセンターで出会った先輩社員に問題についてようやく質問できた。
「データセンターに全社員がいるわけではなくて、毎日数人が入れ替わり立ち代わり、出勤する業務形態でした。毎日、自分の頭で考えていましたが、やっぱり答えが見つからない……。ふと周りを見渡すと、別のプロジェクト向けにデータセンターへ通う先輩社員の姿がありました。
『教えてください』と、頭を下げました。先輩は『いいよ』とすぐに一緒になって原因を親身になって調べてくれました。しばらくして動かない原因がわかり、システムが稼働した時の達成感が今も胸に残っています。一人ではどうしようもないことがある。それから周りの力に頼るようになりました」
出産や育児の際には、同じく幼い子どもを持つ女性社員と共に子育てと仕事を両立する社内のワークライフバランスの基礎構築に関わった。共に取り組むことで、一人ではできなかったことができていく。クライアントとの関係性も同じ。お互いの力を出し合っていくことで、双方の期待を超えるものがきっと生まれると信じている。
ワクワクする仲間とともに、新たな世界の扉を開けたい
「部署にもよりますが、深く追求する人が多いですね。やはり技術的に深く掘り下げていかなくてはいけない仕事が多いので」と、話す杉山。自身の性格と同じく、NTTデータ ウェーブには探求型の社員が多いと感じている。
深く掘り下げていくことで見えてくるものがある。その一方でまったく新しいアイデアから生まれるものもあるはずだ。そんな“ワクワク”をもたらしてくれるような仲間や仕事と出会いたい。
「知らないことを知る。自分で調べて解決することもあれば、人から教えられることもたくさんある。どっちもおもしろいですよね」
家に帰れば2児の母、小学3年生になる娘は、母譲りの本の虫。学んだ知識をもとに毎晩のようにクイズ大会が開かれる。その難易度が少しずつ上がっていく、時には答えがわからないような問題も。
幼い娘から教わる新たな気づき。また今日も一つ、知らない世界と出会えた。明日はどんな新しいことと出会えるだろう──そう思うと胸が高鳴る。

